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下条分科員 ありがとうございました。大変な予算の中でいろいろな計画をなさって、その中で
交付金も、自治体に対して国が二分の一、県が四分の一と公的補助の中で進めてこられたことについては、今、具体的にはパーセントがお出になっておりませんでしたけれ
ども、今までの経緯からして、また目標からしてもすばらしいというふうには思います。
ただ、特養老や老健などの広域、大型な施設もさることながら、もう一方では、地元の生活圏に密着した施設をふやしていく必要があるのではないかと私は思います。簡単に言えば、お年寄りにとって、長年住みなれた場所からなれない場所に生活を移して不安と
負担をかけるということは、かわいそうだなと私は思うんですね。
そこで、
地域に密着した小規模の施設としてグループホームなどがあると思います。これも、自宅に準ずるようなアトホーム的な環境を介護を受けるお年寄りにそれぞれ
提供していくということだと思いますけれ
ども、この中で、運営していく
方々にちょっと聞いたお話を私も一つ述べさせていただきたいのです。
ともかく、グループホームを立ち上げるのは大変だ、運営について最初にすごい
負担がかかってくる、中でも、
介護給付費及び公費
負担医療等に関する費用の請求に関する省令の第三条に、
介護給付費等の請求は、各月分について翌月の十日までに行わなければならないというふうに設定されております。また、一方で、
国民健康保険団体連合会
介護給付費審査支払規則例の第十一条に、
支払い確定額を決定したときは、請求の
審査が終わった日の属する月の翌月末までに、指定金融機関に振り込みの依頼をし、指定居宅サービス事業者等に支払うと。簡単に言えば、今月、四月の頭にやったものは来月の終わりにならないとお金がなかなか入ってこない、二カ月ぐらいかかるということになると思います。そこで、いろいろな
方々によって苦しい中で立ち上げた中で、実際に入った御老人の方からのお金が入ってくるのは二カ月も先になってしまうという
事態が多々発生するということになると思います。
そこで、これは
大臣にちょっと提案的な
質問で恐縮でございますけれ
ども、私としては、やはり、これだけ施設の待機者が多く、またこれからもっとふえる、今
局長の方からもいい御発言をいただいて、二十六年までにふやしていくということはあるんですけれ
ども、簡単に言えば、こういうことをやろうとしている
方々に対して創業者支援的融資制度の整備があってもいいんじゃないか。
つまり、例えば空き家になっている民家を改修してグループホームをつくって、ところが金がないし、国の方はさっき言った二分の一
負担するけれ
ども、ほかの補助が余り強制力がないような場合は、結局ほかから金を引っ張ってこなきゃいけない、その場合、準備した資金が途中で足らなくなってとんざしてしまうというケースが私の周りでもかなりあるということでございます。
そこで、私は、二つ今申し上げたいのです。
一つは、この
交付金の県の
負担の四分の一
部分なんですが、これに対して、そうしなさいよ、国が二分の一
負担するから四分の一あなたたち
負担しなさいよという話はあるんですが、実際はその強制力というのはどうもそれほど強くないということであれば、これほどまでに県の財政が厳しいときに、これはちょっとここはこうだと言いながら、結局県で
負担しないケースが非常に多くなってきてしまっています。ということは、結局、半分近くは自分で
負担しなきゃいけない。この強制力をもう少し強く県の方に国から言えないかなというのが一つの
質問でございます。
それからもう一つは、
補助金をすぐ出してくれよ、お国さんよというのは私は簡単に言えますけれ
ども、この財政難のときに、私も厚生労働におりましたので
皆さんと一緒に仕事をしましたけれ
ども、あのころは本当にいい時代ではありました。ですから、いろいろな意味でいい予算もつけられた。だから逆に言うと、今は物すごく厳しい中で
皆さんが汗をかかれておるのは十分わかっております。
だけれ
ども、それだったら私は絵にかいたもちの
質問はしなくて、
補助金を出しなさいというより、むしろ創業者支援的な融資を、立ち上がりが、さっき言ったように、最初の月に入っても二カ月先だ、全部満杯になるかどうかわかりません、
審査もいろいろある。おくれたらまた三カ月先になってしまうというのであれば、
大臣、例えば期限を半年とか一年ぐらい持たせて、必ず返すんだ、返せよと。だから、この
負担は国には時限的にしかない。つまり、渡しちゃって戻ってこない
交付金や行ったきりじゃなくて、半年か一年の限定で、期限つきで融資を少し補助してあげて、今これだけ待機していて、私も祖母が百一歳でしたからよく知っています。私も厚生省にいたときに随分歩きました。たくさんの人が困っています。
それで、皆様汗をかかれていますけれ
ども、それだったら、今の緊縮予算の中で、少しそういう方向で、一つは県の方の強制力をもうちょっと国の方が持ってはどうか。もう一つは、創業のときにどうしても金が必要だ、
皆さんの御親族もそのうちいつかは西の国に行っちゃうわけですから、そういうときに、自分の母親、父親の身になったときに、そういう体制が整って待機しなくて済むという施設をつくる意味で、やりたい人はたくさんいるんですよ、だけれ
ども、創業のときにどうしても金が入ってくるのが遅くなるということがあるので、その辺を踏まえて、施設拡充という意味でちょっと
大臣の御所見をいただきたいというふうに思います。