○大畠
委員 外交問題は非常に国が行うべき課題の中枢でもありますし、防衛問題、外交問題、
教育あるいはまたさまざまな治安の問題等々も国のやるべきものでありますが、ぜひ、日米
関係のみに傾倒してあとはどうでもいいんだというような感じのメッセージを出さないように。町内会だって同じなんですね。隣の町内の金持ちの人と仲よくなっていればいいというのではなくて、やはり両隣あるいは前後ろ、こことはちゃんと仲よくするというのが、
地域だって生きていくための大変重要な形でありますから、ぜひそこら辺は小泉政権として、改めてそういうものに配慮しながらも毅然とした姿勢を示していただきますように、特に
国民の生命、財産、
中国国内でも必死になってやっているわけですから、企業の
対策とかあるいは被害を受けた商店街に対する対応等々、十分に配慮していただきますよう要望しておきたいと
考えます。
さて、そういうことを申し上げながら、この
原子力関連二
法案に対する
質問をさせていただきますが、
最初に、私たち
民主党としての基本的な立場といいますか、これまでの経緯というものについて申し上げながら
質問させていただきます。
私たち
民主党は、
我が国の
原子力政策は、安全性を最優先させ、万一に備えた防災体制を確立した上で、いわゆる次の技術の確立までの過渡的
エネルギーとして慎重に推進します。まず、
原子力安全
規制の独立性及び安全チェック機能の強化充実を図るため、
経済産業省や文部科学省から切り離した国家行政
組織法第三条による
原子力安全
規制委員会を新たに創設します。こういうことを基本的な政策に置いております。
また、プルトニウムの再
利用は、MOX燃料、高速増殖炉などの研究開発用として使用
計画のある分量のみを抽出し、その他の使用済み燃料は中間貯蔵します。その間、
安全確保を前提とした使用済み燃料の
国内再
処理事業の確立と
核燃料サイクルの研究開発を進め、
放射性廃棄物処分の
計画的かつ確実な実施、
廃炉技術の技術的安全性とあわせて、信頼性確立のための先進国間の
協力を推進します。こういうことをベースとして政策活動を進めているところであります。
そこで、そうは言いながら、昨今、先ほど
吉田委員あるいは
鈴木委員からも御
指摘を賜りましたが、さまざまな
原子力事故等々が重なって、
日本の
原子力政策に対する
国民の不安というのが非常に大きくなってしまったんですね。先ほど
決議をいただきましたけれ
ども、美浜の
事故の問題もそうですが、いろいろお話を伺いますと、安全性と
コスト、いわゆる定検
期間を短くしよう、そのかわり一日
原子力発電所がとまると一億円と言われていますから、だからなるべく定検
期間を短くしよう。そのために、プラントはとまらないんだけれ
ども、前もって準備作業はいいじゃないか、PWRは、タービン建屋はいつでも入れますから、そういう
意味で準備作業に入っていてああいう
事故に遭ったわけですね。
それで、社長も会長も陳謝をし、確かに
コスト優先で安全をないがしろにしてしまいましたという反省の弁は聞いたところでありますが、これは
原子力だけにかかわらず、雪印の問題もそうでしたね。三菱ふそうを初めとして自動車問題も、
コストと安全性のどっちを優先したかというと、
コスト優先にしてしまったというくだりがございました。ジェー・シー・オーの
事故のときにも、効率、効率と、効率を上げようというのであのバケツの
事故でもって二人の方が亡くなられたわけですね。
そういう
意味では、どうも
日本全体が小泉さんの言う頑張れ、頑張れ、競争しろ、勝ち残った者を
支援してやるから、こういう
日本全体の風潮が今日のさまざまな
事故を生んでいると思うんですが、
経済産業大臣として、私は、
日本国内の物づくり、あるいは各産業界に対して警鐘を鳴らすべきだと思うんです。競争もいいけれ
ども、安全大事ですよ、
国民の信頼を失ったらどんなに大企業といえ
どもあっという間に滅びるんですよという、産業界のトップである
経済産業大臣としてこの際警鐘を鳴らすべきだと
考えますが、この件について、
最初に
大臣の御見識あるいは御見解をお伺いします。