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鮫島委員 いいんですね。当然、食品廃棄物、家畜排せつ物等を含む
バイオマス利用ということで、用語的にもいいですね。
では、最後に、私はもっとこの
目標達成計画を本腰を入れて政策的につくるなら、やはり、
エネルギー供給の構造をどうするか、二十世紀型の
エネルギーから二十一世紀型の新しい
エネルギー社会をどうつくるかという、そこの理念がないと、なかなか、うそとごまかしみたいな感じの
計画しかできないんじゃないかという気がします。
きょうは、二枚紙を
理事会の許可を得てお配りさせていただきましたが、これは、きょう鳩山邦夫
先生もおられますが、私ども、一年半以上、国土幹線ガスパイプライン建設
推進議員連盟ということで、いかに
天然ガスシフトが具体的に
地球温暖化にきくかという勉強を続けてきたものの一部、炭酸ガスのところだけを抜粋したものです。全体の
数字、枠組みは
政府の
数字そのものを使っています。
政府の
見通しによると、
省エネ等の
努力で八百三十億キロワットぐらい、これから減ってきますよ、さらなる
努力をすると二〇一〇年にはそこまで減らしますという
数字が出ていますが、その減らすときに、石炭火発を
天然ガス火発にかえていく、ここでその減らすところをやると、それだけで実は三千五十万トンの
CO2が浮いてくる。それはなぜかというと、同じ一キロワットの電気を起こすのに、石炭に比べて
天然ガスは約半分の
CO2の排出。本当は、所内率というのを換算すると、半分以下になるんですが、石油に比べても六五%ぐらいの
CO2の排出で済む。したがって、一キロワットの電気をつくるのに
CO2を一番たくさん出す石炭の火発を
天然ガスに置きかえていくというところにこの節約分を当てはめていくだけで、三千万トン減ります。
それから、先ほど
経済産業省の方がおっしゃったように、こういう
天然ガス社会の浸透によって、多様な小規模分散型の
熱電同時供給の装置が普及していく、これは家庭の定置型の燃料電池まで
視野に入れて普及していくことを入れると、これは
政府の二倍ぐらいになっていますから、そんなに無理な
数字ではありません。それだけでちょうど千八百万トン入りますよと。
これを両方合わせると、別に
数字を操作したわけではないんですが、ちょうど四千八百七十万トン、二枚目の上に「試算結果の整理」と書いてありますが、四千八百七十万トンになって、偶然三・九%の
森林吸収量と大体同じになる。したがって、これと
政府に書いてあるような
CDM等々を組み合わせれば、
森林吸収を使わなくてもちょうど六%は
達成できる。条約によって
森林吸収が使えるなら、六
プラス三・九で約一〇%ぐらいポテンシャルとしては
日本はありますよということが、はっきりと全体の
エネルギー計画を
日本の国としてデザインすれば、もっと確固たる
目標達成計画がつくれるのではないか。
我々国
会議員も、ない知恵を絞りながらこういうプランをつくっていますので、ひとつ、役所の方も、
政府の方も、我々の
努力に謙虚に耳を傾けていただきたいと思いますが、最後に
大臣に、御意見がありましたら。