○古本
委員 ありがとうございます。
非常に守秘義務の高い領域ですとか、今交渉中の事案とかはなかなか評価はまだできないでしょうし、例えば
国連改革
一つとっても、どっちにどう転ぶかわからないこのタイミングで、進捗度合いが幾らかなんということを定量的にはかるということはなかなか難しいのかもしれませんが、少なくとも、先日、こういうアンケートが出ているんです。
これは人事院がやっておられるアンケートでありますが、国家公務員に関するモニターアンケートの
調査結果、平成十七年度、第一回というのが出ておりまして、要するに、一般国民の男女二十歳以上をサンプリングした結果であります。これでいきますと、やはり、国家公務員の評価できる点として、まじめで手がたく仕事をしてくださっているということを挙げておられるんですね。これは、私も異論はない部分であります。
一方で、ぜひ見直してほしいと言っておられる課題の中に、幾つかあるわけでありますが、制度改革、公務員の制度の改革という意味でいうならば、国に奉仕する者としての一人一人の国家公務員としての自覚を上げてほしいとか、あるいは非効率的な組織や仕事の進め方、セクショナリズム、役所間ですね、等々を見直してほしい等々、いろいろ出ています。これはそれぞれ国民の声ですから、皆さんもこれは厳に受けとめていただきたいと思っているんです。
こういう中で、私は、一方で、当
委員会に適していることかどうかというのは少しちゅうちょはするわけでありますが、天下り批判ですとか、あるいは、いわゆる早期退職制度等々を
指摘する声も国民の声として出ています。これは、何をか言わんや、今、世の中が非常に景気が、どう判断するかというのはまた別な
議論があるかもしれませんが、総じてみんな苦しい中で、一般国民は働き、そして納税し、社会保険料を負担しという中で、やはり税金の使われ方ということに対しての目は非常に厳しいと思います。その意味で今冒頭の質問を申し上げたわけであります。
外務省予算、たしか
ODA含めて七千億円ぐらいあるはずでありますが、例えばそれの予算の執行
状況がどうか、こう問われたときに、リニアに数字が出ないまでも、これは事前に通告をしている話でありますから、大体四半期が済んでいるわけでありますので、こういう
状況だということはぜひ聞かせていただきたかったです。
その上で、決して嫌みを申し上げているわけじゃなくて、恐らく、人、物、金が足りていないんじゃないかなと私は思うんです。これは、この
委員会の最初のときに、たしか
大臣にも、そういう意味では、エールを送っていただいてありがとうございましたという、何か、自分ではまさにそういうつもりで質問しましたので、これは何らちゅうちょなく申し上げるんですが、やはり
外交というのは水面下でいろいろなお金が動くでしょうし、駐在、
在外公館での職員の数を増強する問題であったり、やっとイタリアレベルに至ったというようなこと等々を
考えれば、問題を顕在化しないと国民にはアピールできないと思うんですね。
これだけスタッフが頑張って、まさに夜なべして頑張っているにもかかわらず、今なぜ
国連改革が、どっちになるかわかりませんが、先ほど自民の
委員からも質問があったように、
指摘があったように、中国より
在外公館の数が少ないなんて聞くと、あれっと思ったりもするわけであります。
したがって、何ができていて何ができていない、できていない部分についてはこういうことが原因でできていないんだということをぜひ今後は期待したいと思いますし、その部分に関しては国民は絶対に支持してくれると思います。
そういうことをまず冒頭申し上げながら、では、できたことという意味で申し上げますと、私は、この四半期といいますか、通常会の中でほとんどの
議論が入っていたんだと思いますが、条約の批准、これはできたと思いますね。それからあと、サミットに総理も
出席されたということもあると思います。それから、私は、マイナーなようで実は本質的な問題だなと思ってこの
委員会でもずっと申し上げてきたのは、IC旅券の導入の問題があると思うんですね。
これは、それに絡んでといいますか、関連の問題で、ビザ免除の拡大の話もありました。
現在、愛・地球博が開催されておりますが、これにつきましても、当局の御尽力で、あるいは議員立法もあって、韓国と台湾に関しては措置がなされていた中で、たしか過日、北側さんも
現地に出向く中で、いろいろ協議をなさる中で、この二十五日から中国への拡大も決まった、始まるというようなことも報道で聞いております。
したがって、私は、本質的に、中国とのいろいろな
関係の中で、もちろん不法残留の問題等々もこの
委員会で
指摘したとおりです。懸念はあるでしょうけれ
ども、やはりフェアに扱わなければ、
向こうもおもしろくない。つまらぬことでつまらぬ禍根を残さない中での、お互いに言うべきことは言う、それが成熟した大国間の
関係じゃないかなという思いがあるんです。
そういう意味では、本
会議でも
指摘をさせていただいたこの
テーマについて、そういう前進があったならば、こういうことであったよとか、そういうやりとり感が何かこの
委員会にも欲しいなということを少し
感じているわけであります。
そこで、IC旅券の話でありますが、参議院の方で大変な御
議論をいただいた結果、二〇〇六年の十月二十六日まで、例の
アメリカ入国に際しての、従来の方式での旅券の場合にはビザが要りますよという、あの縛りが一年さらに延長になった。これは
大臣初め当局の御尽力で、まさに虎ノ門のアメ大の前に列をつくらなくて済んだという意味では、日米両国間にとっても、またツーリストにとっても、皆よかったんだとこれは思います。
ただし、解決できていない問題が一点あります。これは
指摘し続けています効用分の問題であります。
そこで質問をするわけなんですが、来年の、二〇〇六年の十月二十六日以降についての話を想定するわけですが、新規で旅券を受けた人については、これはビザは引き続き不要であるというふうに理解をしております。
そしてさらに、二〇〇六年の三月末、つまり来年の春からは電子旅券が、IC旅券が導入されますから、これは、その人はもちろん大手を振って
アメリカに入国できますね。旧来の方式を持っておられる人については、一年延長されましたから、来年の十月二十六日以降も、新規に発行される旅券は、これすなわち全部IC旅券化されますので、
日本国民は一人たりとも、電子旅券化されていないことを理由にアメ大にビザをもらいに行かなきゃいけないという問題からは解放されたという理解でよろしいでしょうか、これは、はいかいいえかだけで。