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赤羽委員 最終的に
加盟国の三分の二の
採択を得るためにどのような作戦を立てていくかというのは、相当高度な戦略を持っていかないと、なかなか達成は難しいのではないか。地域を挙げて全面的にこのG4の
決議案を応援してくれるというような地域というのはなかなか出てこないのではないか。やはり相当細かい国への
対応、シラミつぶしのようにしていくことが大事なのではないか、私はそう考えておりますので、まずぜひ、G4それぞれ、国の
外交の違いもありますし、経済的なつながりの違いもありますし、これ、安保理の構成を十五から二十五にしたというのは、最後の十枠は
ドイツの主張とか聞いておりますし、本当に
ドイツだけに任せるのではなくて、G4で担当を決めながら、四カ
国連携をとりながら、限られた時間でありますけれ
ども、戦略、フォーメーションをしっかりととっていただきたいということを強く要望したいと
思います。
次に、それでは
日本の国内の
体制はどうするのか、こういうふうに言われておりまして、きょうも何か、ある新聞では、この
報道が正しいかどうかというのは全く私も確認をしておりませんが、
外務省幹部のかぎ括弧のコメントとして、無理に決まっている、特に
国連憲章改正は、敵国条項や
国連改革全体のこともあり、そんなにすぐにできないとか、第二次大戦の戦勝国を中心に築いた国際秩序を、
戦争なしで変えようという一大転換だからそもそも難しいとか、私は、どういう
意味で言われたのかよくわからないし、事実
関係もわからないし、それを問うことはないわけですけれ
ども、こういったことを一掃するために、多分、きのう、おとといと
世界じゅうから全
大使を集めて、
大臣が気合いをぶち込んだというふうに
理解をしておるわけであります。
外務省が全体で取り組むというのは、もちろんこれは最も
基本でありますけれ
ども、我々の中で話をしていても、
外務省だけで、では、どう具体的に多数を形成していくのか、現状、先ほどお話がありました、六十カ国プラス、どうやって積み上げをしていくのかというのは、これは相当具体的な話になるのではないかというふうに私は思っております。
一つは、ODAというのは、アフリカ諸国に対するODAというのは大変強力だというか、唯一の手段であるというふうに思っておりますが、このODAについては、最近、公共事業と並んで、ODAのバッシングというのは大変なもので、この二年間で激減をしているわけですね。現在、GDP比で、予算比ですかね、〇・一九%にもなっておって、このODAに対する逆風をどのように世論を変えていくのかということも、まず早急に手を打たなければいけないのではないかというふうに私は思っております。
ODAというと、何かむだなものをつくっているとか、非常にネガティブな
報道もあり、御発言もあったりとかするんですが、私は議員になって十二年間ですけれ
ども、
世界各地に行きますと、案外、草の根ODAとか、
日本円でいきますと一千万円単位で、物すごく役に立っている。アフリカだけではなくて、中東とかアジア諸国で、非常に細かい話のようでありますけれ
ども、大変その地域の振興には役に立っている。
その一千万ぐらいの草の根ODAですと、結構、現地職員が決済で本当に現地の欲しいものをつくるというような話がありまして、大変いい話だなと思った。例えば、イスラエルなんですけれ
ども、盲目の方でもできるミシンの工場をODAでつくって、それはもう大変な地元の障害者対策というか雇用対策につながっている。
ああいったことを、私、かつて福田官房長官のときにも御
提案申し上げたんですが、「プロジェクトX」というNHKの番組で幾つか取り上げたらどうですかと。大変その番組にふさわしい、ドラマチックな、本当に国際貢献にふさわしいODAというのは、草の根ODAだけではないんですけれ
ども、数多くのドラマがあるわけでありまして、そういったことを通して、何かODAバッシングに対する気流を変えないと、具体的に言うと、来年度の国家予算の概算
要求に退潮ぎみのODA予算を回復することはなかなか難しいのではないか。
このODAの予算のパイを広げなければ、これからの具体的な多数派形成の中で、アフリカ諸国の賛同を得るのは、なかなかツールはないのではないかというふうに思うんですが、この点について御回答いただきたいということ。
もう
一つ、関連しますのであれですが、
外務省だけではなくて、例えば農水省なんかはモロッコから水産品を物すごく
日本は輸入しているとか、そういう役所ごとに物すごく関連がある、貢献をしている
国々というのは、それはもうたくさんあるわけですよね。
環境省もなかなか、経済的にというよりも、環境省は環境問題ということでニーズも高いと
思いますし、こういった、
外務省だけではなくて、各省庁の、本当にフル回転をして、気合いプラス具体的なプロジェクトをつくりながら取り組むということが大事なのではないか。気合いで頑張るのは浜口親子だけでありまして、多数派形成はやはり具体的な案件をもってやらなければいけない。
各
大臣、お忙しいかもしれませんが、
関係閣僚
会議とかを設置するというのはもとよりですけれ
ども、実務的に、各副
大臣がこういう特命チームみたいなものを形成して、この秋に向けて国内
体制をとるべきではないかと私は
思いますが、この点についても御答弁をいただきたいと
思います。