○松原
委員 そういった記念館のさまざまな展示物の中に事実をねじ曲げているものが仮にあるとするならば、これは
日本の
外務省としてきちっと
対応していただきたいというふうに私は思うわけであります。
中国の教科書の問題になってくるわけでありますが、大変に我々の教科書については
議論があるわけですが、今私の手元に
中国の歴史の教師用教学用書というものがあるわけであります。
これは、言ってみればティーチャーズマニュアル、学校の
先生が子供たちに教えるときに、この教え方をしなさいという学校の
先生に対するティーチャーズマニュアルであります。中学生であります。
中国の中学校の子供たちに対するティーチャーズマニュアルであります。
きょうは、
理事会の御了解もいただいて、皆さんのお手元にも
中国語の原文が配ってあるわけでありますが、これを翻訳したもので御
説明をしていきたいと思います。
この六十九ページというのがあると思いますが、六十九ページのところに、ここのページでありますが、この真ん中の六番目に書いてあります。
これはどういうふうに
日本語に訳すかといえば、南京大虐殺の項目では、鮮血滴る事実をもって
日本帝国主義が行った
中国侵略戦争の残虐性と野蛮性を暴露すること。鮮血滴るというこの
表現は、極めて扇情的なアジテーティングな
表現であります。教師は教室において、
日本軍の南京における暴行を記した本文を真剣に熟読させ、生徒をして、
日本帝国主義に対する深い恨みを心に植えつけるようにしなければならない。
日本帝国主義に対する深い恨みを心に植えつけるようにしなければならない、原文は牢記という言葉です。これはその下の記憶と違って、牢記というのは、胸に刻み込む、牢屋に入って何があっても忘れないぐらい強烈にというすさまじいテンションの
表現であります。牢記として深い恨みを心に植えつけるようにしなければならない、これは、深い恨みを心に持たせろという指導を書いてあるわけであります。
その次の文章は、そのまま南京大虐殺の時期と
日本軍によって殺害された
中国軍民の人数を記憶させなければいけない、これは通常の記憶であります。片方は、強烈に記憶させる。先般の週刊文春がこの
部分を書いてありましたが、あの訳は胸に刻み込むと書いてありましたが、かなり強烈な
表現であります。
それから、八十八ページから八十九ページですか、この
部分もあるわけでありますが、これはかなり、事実を客観的に教えるというよりは、扇情的に教えている
部分がたくさんあるわけであります。きょうは時間の都合で、この八十九ページの三の終わりの
部分になりますが、三というか最後のパラグラフ、七のちょっと手前ぐらいになりますか、三の終わりですね、そこの文章は、いろいろと書いてあるんですが、生徒の思いを刺激して、
日本帝国主義の
中国侵略の罪状に対し、強い恨みを抱くようにしむけるべきである。これが
中国の学校の
先生、ティーチャーズマニュアルとしてそれが載っているわけであります。
私は、これは
日本帝国主義というか今の
日本じゃないというふうに言うかもしれないけれ
ども、こういう文章が実は、この教師用のティーチャーズマニュアルの中に、こういった
日本に対して強い恨みを、深い恨みを心に植えつけるようにしなければならない、牢記として記憶させる、もしくは、罪状に対して強い恨みを抱くようにしむけるべきである、こういう
表現が十回、恨みを持つべきだ、牢記として胸に
日本帝国に対する怒りを記すべきだ、二十回、こういった強い恨みを抱け、三十回、例えば心にこういった
日本に対する深い恨みを植えつけろ、四十回、五十回、六十回と、何度もこのティーチャーズマニュアルの中でこういうふうな文章が出されたとして、それを、あちらはもう国の教科書は一つですから、それに沿って教師が教える、そうしたときに、私は、これが反日教育の事実ではないかというふうに思うわけであります。
これでもって、それでも私は反日ではないという子供が果たして生まれるんだろうかというふうに思うわけでありますが、
大臣の見解をお
伺いいたします。