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首藤委員 外務大臣、大変ありがとうございました。問題がクリアになりました。
私
たちは、第
一軍団司令部が来るというと、やはりすべての、
コマンドセンターを含め、
司令部そのものが来るんじゃないかと思っていましたけれ
ども、
日米でやっている
議論というのは、
フォートルイスにある
司令部の一部が来るかもしれない、かもしれないという
議論であるということは、
外務大臣の口から言っていただいて、本当に、ある
程度安心したわけですけれ
ども。
さて、
米軍基地の再編問題というふうによく言われていますけれ
ども、これは今までの
議論でおわかりのように、
基地の再編じゃないんですね。普天間
基地をどうするかとか、どこへ機能を移転するかとかいう問題じゃなくて、
米軍再編問題なんですよね。だから
米軍が冷戦構造が終わった後に
基地を縮小し、またテロとか新しい脅威、新しい
地域的な脅威に対処するために
米軍を再編するという総ぐくりの中において、その配下にある
日本の
基地をどうするかという問題ですよね。
ようやくここで明らかになってきたわけですけれ
ども、そうした大きな問題であるということで、これからも引き続き
議論をさせていただきたいわけですが、ただ、それがゆえに、
国民には早く
内容を伝えていただきたい。
これを、半年と言いましたけれ
ども、もう一月たっているわけですね。ここで、例えば神奈川でいえば、これはいろいろな大変難しい政治的な問題もあります。これは私は、もし本当にそういう
司令部が来るような事態があれば、これはまた六〇年
安保の再燃じゃないかと思うわけですが、それぐらい大きな問題を抱えているんですよ。
こういう問題を早く
国民に提示してやっていただかないと、私は、もうあと数ヶ月しかありませんけれ
ども、もしそういうことで
具体的に、例えば
座間へ来るということになれば、あるいはほかの
地域でもそうですけれ
ども、恐らくほとんどの二十八日に呼ばれた首長さんのところはリコール運動が起こると思います。私はそれが間違いなく起こると思いますね。
ですから、そういう問題はやはり
国民に早く全体のピクチャーを見せて、そして、こういう
可能性があるんだ、やはり世界の脅威に対抗するにはこうしなきゃいけないんだということをしっかり見せていただかないと、これは少なくとも私のいる神奈川県に関しては全く認められない、その結果は大変恐ろしい結果になるであろうと言わせていただきます。
さて、次の問題は、やはりそれとも
関係あるわけですが、北朝鮮との問題です。
北朝鮮の問題に関しては、言うまでもなく、六カ国協議というものが重要なんですね。この間、ライス国務長官、新任の国務長官が来て、各国を回られて、中国も回られて、六カ国協議をしようということを言っていました。
六カ国協議は二〇〇三年からスタートしたわけですけれ
ども、私は、六カ国協議というもののウエートというのは、もうはるかに、飛躍的に重くなったと言わざるを得ないと思うんですね。例えば、スタートしたときには今ほど東アジアにおける国際
関係というのは緊張していなかったわけですよ。
例えば、中国との
関係であれば、靖国の問題はもちろんそうですが、尖閣諸島の問題とか、あるいは台湾ですね。台湾が、もし、例えば独自の
憲法を持ったり独立の動きをとると、
武力行使も辞さない、非平和的な手段も辞さないという声明まで出てくるようになってきている。
それから、ちょっと北の方へ行って、北朝鮮の裏側にあるロシアの問題ですけれ
ども、これも、プーチンさんが四月には来ると我々みんな期待して、私も昔の古いロシア語の教科書か何かを見て、ロシア語を片言でもしゃべろうかなと思って勉強していましたけれ
ども、もう全く
意味がない。これはやはり、北方四島の問題は全然動かなくなりました。
それから、北朝鮮の問題で一番重要なのは韓国。韓国とはもう本当に二人三脚でいかなきゃいけないぐらい大きな問題ですよね。ですから、韓国とはもう共同歩調をとらなきゃいけないんですが、竹島の問題でこんなにぎくしゃくしてきた。もう冬ソナのあの大ブームを打ち消すぐらいの大きな問題になってきている。
最後に
アメリカ。
アメリカでは今、御存じのとおりBSEの問題があって、非常に大きな問題を抱えている。
何のことはない、六カ国協議といったって、
日本を取り巻く環境は、みんな
日本に向かって、きばをむいているとは言わないけれ
ども、要するにある
程度の緊張
関係にあるわけですよ。ですから、この六カ国協議というのは、単なる北朝鮮の問題を超えて、東アジアにおける安全保障システム、それ自体をどういうふうにつくり上げていくかという大問題に今発展しているわけですね。
では、その六カ国協議、ライスさんが各国を回られて、
一体どのような進展があって、いつごろにそれが再開される
可能性があるのか、その見通しをお聞かせ願いたいと思います。