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岡田克也君 我々は、今、憲法にかかわる
議論をしているんです。ですから、必要だから行く、そういう論理じゃないんです。もちろん、
総理がお望みであれば、イラク特で十分時間をとってください、二時間などと言わずに。大いに
議論しようじゃないですか。
そして、今のこの
自衛隊の置かれた
状況、近い将来と言われたけれども、非
戦闘地域の
定義は、少なくともこれから、十二月十四日に延長すれば、一年間戦闘が行われることがないと認められる
地域なんですよ。しかし、
現実はどうですか。既に
自衛隊に対して、きょうのニュースでも、シーア派のサドル派の、サドル師の有力者が、
自衛隊は占領軍である、そう言っているじゃないですか。そして、
現実に八回も砲撃を受けているじゃないですか。これから一年間本当にそういった
戦闘行為が行われないのか、そのことに対してきちんとした見通しがなければ
自衛隊は出せないはずです。
結局、
総理は、もう既に出しちゃったから引き揚げられない、そういう状態に今陥っているんですよ。それは私たちが指摘したとおりですよ。出すのは難しいけれども、引き揚げるのはもっと難しい、だからこそ、出すときにはもっともっと慎重に
考えなければいけない。まさしく今そういう
状況になっているんです。
今、我々野党三党で
イラク特措法の廃止法案を出しています。これからイラク特で大いに
議論したいと思います。
総理、ぜひ出てきていただきたい。そして、二時間、三時間と言わずに、五時間、六時間しっかり
議論していただきたい。
今聞こえてくるのは、
自民党あるいは与党は、我々の
イラク特措法廃止法案について、
議論はしてもいいけれども、本
会議の採決、委員会の採決はしないと。どうしてしないんですか。きちっと本
会議で採決しようじゃないですか。皆さんの中にも、公明党の中にも
自民党の中にも、一枚岩じゃないはずですよ。今本当にいいのかという、それぞれの
議員が自分の良心に照らして投票すべきじゃないですか。ぜひ本
会議において採決することを求めておきたいと思います。
次に参ります。次に、政治と金の問題です。
自民党の幹事長が
総理に、今までの政治と金をめぐる
調査結果について報告されたそうです。我々が目にすることができるのはたった二枚の紙です。
国会の中でいろいろ
議論があったにもかかわらず、たった二枚の紙で、それで私は説明
責任を果たしているとは言えないと思います。
特に、その中で、政治資金規正法に違反するいわゆる迂回献金を行った事実はなかったと書いてある。政治資金規正法に違反するということは
自民党が判断することではありません。まさしく司法で判断することです。言い切れないはずであります。少なくとも、違反するかどうかは横においても、脱法的な行為があったかどうか、そこが問われているわけです。それに対して何ら
答えていないわけですよ。
総理、そういった脱法的な迂回献金もなかったということをここではっきり言ってください。断言してください。それが言えなければ、結局は迂回献金は
自民党の中で恒常的に行われていたと言われても仕方がないですよ。いかがですか。