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内閣総理大臣(
小泉純一郎君)
新潟地震に関しまして、私も昨日
現地を視察して、
被災者の
方々の意見を伺ってまいりました。
大変大きな被害で、しかも、突然家を失う、あるいは家族を失う、そしていまだにうちに戻ることができない、どうしたらいいのかと途方に暮れている方がたくさんおられます。そういう困窮されている
方々に対して
政府として何ができるかということを
考えるためにも、私自身行った方がいいと思いまして、昨日行ってきたわけでございますけれども、さまざまな
要望が出ておられます。
今言いましたように、
食料が足りないと。最近ようやく
食料に関しては足りている
状況になってきたということであります。しかし、さらに、寒い季節に入ってまいりました。毛布が足りないという面もございましたけれども、最近また多くの
方々の、
善意のあふれる、
地方団体、
ボランティア、
民間の
方々からの
支援要請が相次いで出てきております。大変心強い限りであります。
そして、大人の
ボランティアのみならず、学生の
皆さんが
ボランティアで働いているのを見て、ああ、
自分たちの
子供たちも助けてくれるのかと思ってかえって元気が出た、おれ
たちも頑張らなきゃいかぬ、そういう気持ちを持って、
一緒に頑張るから
政府よろしく頼むという声も伺っております。
さまざまな
要求、具体的に言えばトイレの問題とか、あるいは最近では、寒くなったから温かいものが欲しいとか、いろいろな
要望にどの程度こたえることができるかということに対しましても、
地方の、地元の
団体そして
政府関係府省、緊密に連携をとりまして、どのような
支援ができるかと、同時に、できるだけ
支援者の声にこたえるような
対策を練っていきたい。
さらに、
現地に行って私が感じたことでありますけれども、
町役場とか県とか、いわゆる
防災担当の
方々、この
方々、まさに
被災者の
皆さん方のお世話なり手伝いなり
支援なりで、この
方々も大変疲れています。
そういうことも
考えまして、
被災者の
支援は当然でありますけれども、その
被災者を
支援している
関係地方団体、役場の
皆さん、職員に対して、過労で倒れている方も今おられます、そういう
支援をどうしたらできるかということを聞きましたところ、各
地方団体、それぞれ
防災担当者を置いているそうであります。そういう
方々、
地方公共団体の
防災担当者も
支援ができるのではないかという声を聞いておりますので、
当該新潟県のみならず、
自衛隊、消防、警察のみならず、
関係地方団体のいわゆる
防災担当者も
新潟の
支援担当者を
支援する態勢ができないかということで、
総務大臣にも、各
地方団体に
協力を要請しろと。
もういろいろな声を率直に伺って、何ができるか、何をしなければならないかということを、これは
与野党の
立場を超えて、
協力して
考えていかなきゃならないと思っております。