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2004-10-20 第161回国会 参議院 災害対策特別委員会 第2号
公式Web版
会議録情報
0
平成
十六年十月二十日(水曜日) 午前十一時五十分開会 ─────────────
委員
の
異動
十月十八日
辞任
補欠選任
仁比
聡平君
小林美恵子
君 十月十九日
辞任
補欠選任
森
ゆうこ
君
島田智哉子君
─────────────
出席者
は左のとおり。
委員長
風間
昶君 理 事
岩城
光英
君 大仁田 厚君
小林
元君
高橋
千秋君 委 員 岩永 浩美君
小池
正勝君
小泉
昭男君 田村 公平君
西島
英利君
野村
哲郎君 松村
祥史
君 三浦 一水君 足立 信也君 芝 博一君
島田智哉子君
那谷屋正義
君
水岡
俊一君
小林美恵子
君
国務大臣
国務大臣
(
内閣
府
特命担
当
大臣
(
防災
) )
村田
吉隆
君 副
大臣
内閣
府副
大臣
林田
彪君
大臣政務官
内閣
府
大臣政務
官
江渡
聡徳君
事務局側
常任委員会専門
員
伊原江太郎
君 ───────────── 本日の
会議
に付した案件 ○
災害対策樹立
に関する
調査
(
派遣委員
の
報告
) ─────────────
風間昶
1
○
委員長
(
風間昶
君) ただいまから
災害対策特別委員会
を開会いたします。 議事に先立ちまして、最近の
一連
の
災害
によりまして亡くなられた
方々
に対しまして、御
冥福
をお祈りし、謹んで
黙祷
をささげたいと存じます。 どうぞ御
起立
をお願いいたします。
黙祷
。 〔
総員起立
、
黙祷
〕
風間昶
2
○
委員長
(
風間昶
君)
黙祷
を終わります。御着席ください。 ─────────────
風間昶
3
○
委員長
(
風間昶
君)
委員
の
異動
について御
報告
いたします。 昨十九日までに、
仁比聡平
君及び
森ゆうこ
君が
委員
を
辞任
され、その
補欠
として
小林美恵子
君及び
島田智哉子君
が選任されました。 ─────────────
風間昶
4
○
委員長
(
風間昶
君) この際、
村田防災担当大臣
、
林田内閣
府副
大臣
及び
江渡内閣
府
大臣政務官
から発言を求められておりますので、順次これを許します。
村田防災担当大臣
。
村田吉隆
5
○
国務大臣
(
村田吉隆
君) このたび
防災担当大臣
に就任いたしました
村田吉隆
でございます。
我が国
は、その
自然的条件
から、各種の
災害
が発生しやすく、これまでも大きな
被害
が発生してまいりました。本日も
台風
二十三号が来襲しているところでありますが、七月
梅雨前線
による
新潟
・
福島豪雨
、
福井豪雨
に始まり、本土に上陸した
台風
が
観測史上最多
を数え、
各地
で
洪水
や
高潮
、
土砂災害等
による
被害
が相次いでおります。お亡くなりになられた
方々
の御
冥福
をお祈りするとともに、
被災者
の
方々
に心からお
見舞い
申し上げます。 私も先日、
被災地
である
三重
県や広島県、岡山県に赴き、
被災状況等
を
視察
いたしました。実際に
土砂災害
の
現場
や
浸水家屋等
の
現地
の
惨状
を目の当たりにし、改めて
台風
による
被害
の大きさ、悲惨さを再認識した次第であります。今後とも、
関係省庁等
が密接に連携し、
被災者生活再建支援法
の
積極的運用
、
激甚災害
の
指定
などにより、
被災者
に対する
支援
、
被災地
の速やかな
復旧
・
復興
に努める
所存
であります。 また、この夏の
豪雨災害等
で明らかとなった
課題
を踏まえ、
集中豪雨
時等における
情報伝達
及び
高齢者等
の
避難支援
に関する
検討会
を開催し、
避難勧告
や
指示
のマニュアル及び
高齢者等災害
時要
援護者
の
避難支援
のためのガイドラインを本年度中に策定いたします。 さらに、
一連
の
災害
では全国から多くの
ボランティア
の
方々
が駆け付け、目覚ましい活躍をされました。今や
災害対策
において、
行政
と
ボランティア
との連携は不可欠なものとなっており、
関係省庁
、
地方公共団体等
と連携して
ボランティア活動
のための
環境整備
に努めてまいります。
三宅
島
噴火災害
については、先立って私も
視察
してまいりましたが、島民の
方々
の
避難生活
が四年以上にわたり、異例の長期の
避難生活
を強いられております。
三宅
村は、来年の二月に
避難指示
を解除する旨の帰島に関する
基本方針
を本年七月に決定しました。国においても、
三宅
島帰島
対策関係省庁等連絡会議
を設けて、
三宅
村及び東京都から、村民の
安全確保対策
、
基盤整備
、
生活再建対策
などに係る考えをよくお聞きして、
三宅
村の皆様が円滑に帰島できるよう
支援
していきたいと考えております。 大
規模地震対策
については、
被害想定
を基に年限を区切って、「
東海地震
による
人的被害
及び
経済被害
を半減させる。」というような具体的な
減災目標
を定めた
地震防災戦略
を策定し、
公共施設
や
建築物
の
耐震化
や
観測体制
・
津波情報提供体制
の
整備等
に戦略的、重点的に取り組んでまいります。
東海地震
については、いつ発生してもおかしくないと言われており、
建築物
の
耐震化
や
防災施設
の
整備
を引き続き強力に推進するとともに、
東海地震応急対策活動要領等
に基づき、
広域
的な
救援体制
の
充実
を図ってまいります。
東南海
・
南海地震
については、
広域
・甚大な
被害
が予想され、
防災施設
の
整備
、
観測体制
の強化などにより、
津波対策
や
広域防災体制
の
確立
を図ってまいります。
首都直下型地震
については、
地震像
の把握、
経済的影響
も含めた
被害想定
、
首都機能
の
確保対策
や
防災体制
の
確立
について
検討
を行ってまいります。
日本海溝
・
千島海溝周辺海溝型地震
については、その
地震像
や
防災対策
の
在り方
について
検討
を進め、
日本海溝
・
千島海溝周辺海溝型地震特別措置法
の施行に向けて
準備
を進めてまいります。 このほか、
防災部門
においても民間と市場の力を生かすため、
企業
の
災害
時
業務継続計画
の
策定支援
や
企業等
が連携して日常的に
防災活動
に参画する
防災まちづくり
を促進するための
環境整備
を進めてまいります。
最後
に、阪神・
淡路大震災
から十年となる来年一月に兵庫県神戸市において
国連防災世界会議
が開催されることとなっております。
我が国
は、
開催国
として、
会議
の成功に向け
準備
を進め、
実効性
のある新たな
国際防災戦略
を策定し、幾多の
災害
を経験した
日本
の
防災
に関する高度・先進的な取組を
世界
の
災害被害軽減
に役立てるよう積極的な貢献をしてまいりたいと考えております。 以上、
所管行政
について申し述べましたが、今後とも
災害対策
に
全力
を尽くしてまいる
所存
でありますので、
風間委員長
を始め
理事
、
委員各位
の
格別
の御
指導
、御
鞭撻
を賜りますようよろしくお願い申し上げます。
風間昶
6
○
委員長
(
風間昶
君)
林田内閣
府副
大臣
。
林田彪
7
○副
大臣
(
林田彪
君) このたび
内閣
府副
大臣
に就任いたしました
林田彪
でございます。 今、
大臣
よりごあいさつございましたように、今年は非常に多くの
災害
が発生しております。七月の
梅雨前線
による
新潟
・
福島豪雨
あるいは
福井豪雨
を始め、
観測史上最多
の
台風
が上陸し、
各地
で
洪水
や
高潮
、
土砂災害等
による
被害
が相次いでおります。私も先日、
政府調査団団長
として静岡県伊東市の
被災地
に赴き、実際に
現地
の
惨状
を目の当たりにし、改めて
台風
による
被害
の大きさ、悲惨さを再認識した次第でございます。お亡くなりになられた
方々
の御
冥福
をお祈りするとともに、
被災者
の
方々
に心からお
見舞い
を申し上げます。
防災
を担当する副
大臣
として、
村田防災担当大臣
を補佐し、
災害
に強い
国づくり
を進めてまいります。
風間委員長
を始め
理事
、
委員各位
の御
指導
、御
鞭撻
を賜りますようよろしくお願いいたします。
風間昶
8
○
委員長
(
風間昶
君)
江渡内閣
府
大臣政務官
。
江渡聡徳
9
○
大臣政務官
(
江渡聡徳
君) このたび
内閣
府
大臣政務官
に就任いたしました
江渡聡徳
でございます。 まず、今般の
豪雨
や
台風等
の
災害
によりお亡くなりになられた
方々
の御
冥福
をお祈りするとともに、
被災者
の
方々
に心からお
見舞い
を申し上げます。 国民の生命、身体、財産を
災害
から守ることは国政の最
重要課題
の一つであり、
防災
を担当する
大臣政務官
として、
村田防災担当大臣
、
林田
副
大臣
をお支えして、
防災行政
の推進に
全力
で取り組んでまいります。
風間委員長
を始め
理事
、
委員各位
の御
指導
、御
鞭撻
を賜りますようよろしくお願い申し上げます。 ─────────────
風間昶
10
○
委員長
(
風間昶
君)
災害対策樹立
に関する
調査
を議題といたします。 去る十月十三日に行いました
平成
十六年
台風
第二十一号による
被害状況等
の
実情調査
のための
委員派遣
につきまして、
派遣委員
の
報告
を聴取いたします。
岩城光英
君。
岩城光英
11
○
岩城光英
君
派遣報告
を申し上げます。 去る十月十三日、
三重
県において、
平成
十六年
台風
第二十一号による
被害状況等
の
実情
を
調査
してまいりました。
参加者
は、
風間委員長
、
高橋理事
、
小池委員
、
小泉委員
、
西島委員
、
野村委員
、
芝委員
、
水岡委員
、
山本委員
、
仁比委員
、
委員外議員
として参加されました
荒木議員
、そして私、
岩城
の十二名であります。 それでは、
現地調査
の
概要
を御
報告
いたします。 まず、
視察現場
に向かう車中にて、
三重
県
当局等
より聴取した
被害状況
は、次のとおりであります。
三重
県では、去る九月二十八日から二十九日にかけて
台風
第二十一号により激しい雨に見舞われ、
県内各地
では九月の一か月
平均降雨量
をわずか一日で上回る記録的な
豪雨
となりました。 この結果、
河川
のはんらんや
土石流
などが
県内各地
で発生し、十月十三日現在で、
死者
九名、
行方不明者
一名、
住宅
の全
半壊
・一部
損壊
百八棟、
床上床下浸水
五千八百四十八棟を数えたほか、道路、
交通機関
の不通や、
水道断水
、停電など各ライフラインについても甚大な
被害
が生じました。 次に、
現場視察
に先立ち、
津市内
において、
野呂三重県知事
と面談をいたしました。今般の
災害
に関して、
激甚災害
の
指定
、
被災者生活再建支援法
の
適用範囲
の
拡大
、
特別交付税
への
格別
の配慮、
災害復旧等
への
財政支援
の
充実
、
災害ごみ等
の撤去・
処理
に対する
支援等
の御
要望
を承った後、同知事にお
見舞金
を手交しました。 その後、
宮川
村において
被災現場
を
視察
いたしました。村内
各地
区において
土石流
や
土砂崩壊
が発生し、
死者
五名、
行方不明者
一名、
住宅
の全
半壊
・一部
損壊
六十三棟に及ぶ未曾有の
被害
が生じました。 同村の
唐櫃地区
では、
一級河川宮川
に注ぐ渓流の上部から発生した
土石流
が、杉の植林をなぎ倒し、
民家
や乗用車を直撃・破壊しておりました。 また、
宮川
の対岸の
小滝地区
においては、山肌が大
規模
に崩落し、全壊した
民家
の屋根だけが無残な姿をさらす一方、巻き込まれた
住民
一名が犠牲となる凄惨な光景が目の当たりに広がっていました。
尾上宮川村長
からは、
激甚災害
の
指定
、全般的な
財政支援等
について
要望
がありました。 次に、熊野灘に面する
紀伊長島
町に移動し、
JR紀勢線赤羽川鉄橋
の
復旧現場
を
視察
しましたが、
列車運転再開
まで約一か月を要する見込みであるとのことです。
奥山紀伊長島町長
からは、
床上床下浸水
三百二棟を始めとする
住民
の
被害状況
を踏まえ、
見舞金制度
の
拡大
と創設、
赤羽川改修
の
早期着工
、
激甚災害
の
指定等
について
要望
がなされました。 次に、
海山
町に移動いたしました。
海山
町では、
町内
を流れる二級
河川船津川
及び銚子川の
越流
により甚大な
洪水被害
が生じ、同
町内
においては、
死者
二名、
住宅
の
床上床下浸水
が全世帯の三分の一を超える一千六百二十棟に及ぶものとなったとのことであります。 また、これにより大量の
災害ごみ
が発生し、
視察
を行った
小松原集積所
を含めて、
同町
の二、三年分に相当する
災害ごみ
が山積みされ、その
処理
と
費用負担
の
在り方
が
課題
であるとのことでありました。
最後
に、
住宅
のほとんどが浸水した
同町
の
相賀地区
の
被害現場
を
視察
いたしました。
被災住宅
では、
ボランティア
の
協力等
を受けているものの、いまだ
家具等
が屋内に散乱している
住宅
が随所で散見されました。 こうしたことから、
塩谷海山町長
からは、増え続ける膨大な
ごみ
の
処理
とその
費用
に対する補助・
支援策
、
災害復旧工事早期着工
及び完成、
河川改修
、
激甚災害
の
指定等
について
要望
がなされました。 以上が
調査
の
概要
であります。
復旧事業
に忙殺される中、今般の
調査
に御協力いただきました
方々
に厚く御礼を申し上げますとともに、
被災地
の一日も早い
復興
を心からお祈り申し上げまして、
派遣報告
を終わります。
風間昶
12
○
委員長
(
風間昶
君) 以上をもちまして
派遣委員
の
報告
は終了いたしました。 本日はこれにて散会いたします。 午後零時四分散会