○遠山清彦君
是非お願いします。視察をしていただいて、私もまだ一か所なので今度
機会を見付けて、公立の乳児院も何か所か全国にあると聞いておりますし、いろいろ乳児院の間でも差があるんだろうなと。
それから、ここの特定の場所は保育園も隣にございまして、非常に多角的に
社会福祉法人としてやっているところだというのは付言をさせていただきたいというふうに思います。
時間も迫ってまいりましたので、次に里親制度の改善の問題についてちょっと伺いたいと思うんです。
東京都の例でいいますと里親制度は二種類ございまして、これ東京都ですよ、これは東京都ですが、養子縁組里親制度と養育
家庭里親制度でございます。この養子縁組里親制度は、これは養子縁組をするということを前提に
子供さんを
家庭に引き取る制度であります。それから後者の養育
家庭というのは、その前提なしで、養子縁組の前提なしで一定期間
子供を預かって養育する制度なんですね。この二葉乳児院の院長
先生も幾つもこの養子縁組もやっておりますし、養育
家庭にも里親にも出しておりますから、
大臣もお会いになればいろんな具体的な
お話を聞けて勉強になるわけでありますが。
実は、養子縁組里親というのは結構多いらしいんですね。例えばかわいい一歳二歳の女の子なんかになりますと、大抵十組ぐらいのお子さんのない夫婦が養子縁組里親になりたいと来るということで、引く手あまたの状況になるそうでございます。しかしながら逆に、お母さんがどこかで今病気でいるとか
家庭の事情で育てられないという形で、将来
家庭に復帰することを前提に、しかし今乳児院にずっと置けないので養育をしてくださいと、この里親はなかなか見付からない。例えば見付かっても、じゃ三か月以内の短期だったらいいですよという里親さんも結構いらっしゃる。これは短期里親というふうに厚労省ではカテゴリーがあるみたいですけれども。また逆に、里親の方が大変高齢な場合も多いというふうに聞いておりまして、つまり自分のお子さんを育て上げた人がということになるわけでありますけれども。それでなかなか、ですから養育里親の方がうまくいっていないということなんですね、分かりやすく言いますと。
私、その後、じゃ国全体でどうやっているのかなってちょっと調べてみたんですが、
厚生労働省の区分けでは、大きく分けて三種類。養育里親、短期里親というのが一種類。それから親族里親、これは三親等以内の親族が自分の親族でそういう
子供さんが出たときに預かって一定期間育てるという親族里親。それからあと、私
余り今回勉強するまでよく分かってなかったんですが、専門里親という方もいらっしゃるということなんですね。
ところが、
大臣、いつも長くて済みませんが、質問は、要は、この里親で登録している数は七千二百八十六なんです。中身調べてみたら、養育里親が六千八百一、それから、かぶっていますけれども短期里親が千八百四、専門里親が百四十六しか全国でいらっしゃらない。親族里親は九十一と。これは親族ですのであれなんですが。さらに私、じゃ、専門里親百四十六登録していて
子供を実際預かっている里親は現時点何人いるかというと、二十だけでございます。預けられている
子供は二十ということでありまして、また、七千二百八十六の里親登録しているんですが、現在、
子供を実際に預かっている里親の数は二千行っておりません、千八百七十三でございます。ほかの里親のをちょっと引きますと、大体千八百前後の里親が
子供さん預かっていて、預けられている
子供の数は二千五百十七ということになっているわけでありまして、要は、何が言いたいかと申しますと、日本で、さっき一時保護の施設が足りないという話があるんですが、それをやっぱり補完していく道というのは、里親の制度をどう日本で
社会の中で根付かせていって、そして、実際に登録していても、全然
子供を預かっていない人多いんですね。
厚労省が私できるなと思うのは、
一つは、専門里親をもうちょっと増やしていただいて、乳児院とか
虐待防止ネットワークと
連携しながら、
家庭的な環境の中で
子供さんを養育してもらえる方を
社会全体として増やしていく、こういうことが大事ではないかと思いますが、いかがでしょうか。