○柳澤光美君 おはようございます。私は、七月の選挙で民主党の比例で当選をさせていただきました柳澤光美と申します。希望する
厚生労働委員会に所属をさせていただいて、今日初めて
質問に立たさせていただきます。大変興奮するというか緊張しておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
最初にちょっと、どんな
立場で
質問をするのかということで、簡単な自己紹介をさせていただきたいというふうに思うんですが、私は長年
労働組合の役員をしてまいりました。全国の
職場をずっと巡回をし、多くの声を聞かせていただいてきました。
その
職場なんですが、医療、住居、食品を作るところから本当に売るところまで、医薬の関係、病院も含めて介護まで、実はホームヘルパーさんも大変多くいらっしゃいます。また、運輸、レジャーそしてリゾート、本当にあらゆる産業業種が集まっている
職場です。特に、正社員だけではなくて、実はここへ来てパートさんの仲間、あるいは今回派遣の皆さんも大変増えている
職場になります。そのほとんどが実は民間の中小零細に働いている仲間の皆さんです。
ですから、今回私は、本当にその現場の
状況と、そこに働いている皆さんがどんな思いでいるかということを是非私は
尾辻大臣に伝えたいということを中心に、少し
質問をさせていただきたいと思っています。
この
労働組合法の
改正なんですが、私は、
労働委員会の
審査の
迅速化は本当に長年
指摘されてきた問題で、今回
改正がされて
実効あるものになって、
審査の
迅速化、
的確化が図れるということは本当に大変喜ばしいことだと、基本的にそう思っております。ですから、
質問の内容なんですが、実は衆議院の中でもかなり細部まで議論がされ、附帯決議も付きました。今、
小林議員が
質問して、この後プロの
加藤議員が同僚でまたしますから、私の方は余り、できるだけ重複を避けさせていただいて、むしろ、そうですね、先ほど言いましたように、
職場の現状だとか生の声だとか、現場のことを中心に少し述べさせていただければというふうに思います。
できましたら、答弁はできるだけ是非
大臣にお願いしたいなと。もちろん、
質問によっては担当官の方に答えていただいて結構なんですが、私は、参議院出身で、今回の国会答弁も聞かせていただいていて、私は本当に率直に自分の
意見を述べられている
尾辻新
大臣に大変好感を持っておりますし、期待をしております。そんなことで、是非よろしくお願いしたいと思います。
最初に、民間の
立場から見た労働
行政の
在り方ということで、ちょっと何点かお伺いしたいと思うんですが、私は、民間から見ると一番疑問に思うのは、労働
行政のスピードの問題です。民間でいえば今何が一番大事かといいますと、変化への対応をどうスピードを持ってやるかというのがすべてのテーマになっています。ところが、今回の
改正は
昭和二十四年以来五十五年ぶりの
改正になる。本当に問題なかったのか、なぜこんなに問題があるのに長
期間改正されなかったのか、本当に素朴な疑問を感じています。
この
審査の
長期化の問題というのは、特にこの二、三十年前から大きな問題になってきました。先ほど
小林議員からもありましたように、労働関係法の
研究会で
昭和五十七年に「
労働委員会における
不当労働行為事件の
審査の
迅速化等に関する
報告」が出されています。私も読まさしてもらったんですが、今回の
改正内容とほとんど同じような問題提起がそこでなされている。でも、二十年以上全くできなかった。
本当に素朴な
質問で申し訳ないんですが、民間からいうと、なぜという疑問があるんで、是非この辺の、どういうことが原因でここまでずるずると引きずってしまったのかと。率直な
質問であれですが、お答えいただければというふうに思います。