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榛葉賀津也君 私、個人的には大変
長官を尊敬しておりますが、今の答弁を聞いておりますと合成の誤謬という
日本語を思い出して仕方がないわけでございまして。
オランダは大変気骨のある国でございます。
オランダの与党も自民党というんですね。これまたすばらしい政党でございまして、実は
オランダの国会議員、戦争が始まった以降の五月に六人の国会議員が行っているんです。これ与野党合わせて超党派で行っているんです。そして、その
理由は、兵士の安全を確保するのは国会の義務だと言っているんですね。立法府が法律を決めて軍隊を出す以上、それについて、常に我々の法律に合致した状況に今
サマーワがあるかどうか、
イラクがあるかどうか、それを常に立法府の議員が体を張って
現地までそれをチェックに行っているんです。そして、与党のビルダース議員は、兵士の安全が脅かされていると、米英に全機密
情報を提供するように確約させろと与党の議員が求めている。彼らは二回も行っているんですね。そして、野党の議員は、我々には兵士を送り出した責任があると述べ、また与党の議員も、
現地は安全だという
政府の見解をうのみにすることはできないと。
私は、この
オランダの立法府の
姿勢を我が
日本の国会も見習わなければならないと思います。与野党の足の引っ張り合いだけではなくて、きちっと立法府がどのように今の
サマーワの状況をチェックし、
自衛隊の在り方を検証していくかという問題を私はきちっと我々
自身受け止めなければならないと思っておりますし、
委員長におかれましては、是非、この参議院ですから、もし状況が許せば立法府がきっちりと
サマーワの状況をチェックしに行くと、それくらいの気概を我々も持っていかなければいけないというふうに思っておりますが。
私の知る範囲では、この
治安の
悪化というものは
オランダの撤退に大きな要因があったと。
長官が今、
治安の
悪化は原因ではなかったと断言をされましたが、それは私は首を縦に振るわけにはまいらないわけでございます。
自衛隊の撤退について引き続き
長官にお伺いしますが、実は
長官、以前の国会答弁におかれまして、撤退に関する
二つの条件を御
自身が示されております。
十月二十六日の
外交防衛委員会、同僚の岡田先生の
質問に対しまして、どういう場合にそれは撤退ということになるのかという
委員の
質問に対し、
一つはもう
イラクの、
イラク自体が
復興の道のりをしっかりと目的まで達している、いわゆる民生が安定したという
状態、そしてもう
二つ、
二つ目の条件が、隊員が安全に仕事ができる、人道
復興支援について活動ができる、このような状況ができなくなった場合、いわゆる
治安が
悪化した場合に
自衛隊が撤退すると。全く同じ趣旨の発言を十月二十日の予算
委員会、舛添
委員の
質問に対してされております。
すなわち、
長官が示された
二つの条件は、まず
一つが、
イラク自身で
復興をし、民生が安定したら
自衛隊が撤退する。そして
二つ目は、
治安が
悪化して
自衛隊ではもうどうにもできないとなったら撤退するということでございますが、まず
二つ目の
治安について、この条件についてお伺いしたいと思いますが、当然、非
戦闘地域になった場合は、撤退しなければなりません、これは法律ですから。我々は、今既にこの非
戦闘地域の条件が崩されていると。
長官うなずいていらっしゃいますが、そうであったら是非撤退をしてほしいと思うんですが、崩されているというふうに思っております。
しかし、それではもう
一つの条件について、この
治安について、非
戦闘地域の
状態は崩れなくても
治安が悪くなって
自衛隊の活動に大きな支障が出た場合、この場合も撤退するということでよろしいですね。