○村田
国務大臣 この
委員会に対しましては、本日は
国家公安
委員長としてこの
委員会に
出席をさせていただいておりまして、今
委員から防災の
関係の御
質問が出たわけでございますが、私の担当は防災にも及んでおりますので、
災害ということの事態、並びにせっかくのお尋ねでございますので、皆さん方のお許しをちょうだいいたしまして御答弁を申し上げたいというふうに思います。
私は、発災がたしか二十三日土曜日の十七時五十六分だったと思います。自宅におりまして、大変な大揺れがいたしまして、これは大きな
地震が発生した、そういう認識をしまして、テレビをすぐつけました。震度六強、そういうニュースが出まして、それから待っておりましたところ、とにかく秘書官から
官邸にという
指示がありまして、それで参りました。前日……(発言する者あり)
指示されるというよりは、私の方もスタンドバイしてやりとりをした上で行ったということでございますから、正確に御理解をいただきたいと思います。
それで、
官邸の危機管理センターに入りまして、もう既に参集チームがそろっておりまして、その中でいち早く飛び立った
警察とか消防隊、消防庁とか、そういうヘリコプター、自衛隊もございましたが、上空から、本当に暗い夜間の空から
被災地の上空を撮影して、問題がないか、火災がありましたけれ
ども、そういう状態を監視しているという状況の中に入っていたわけでございます。
直ちに
総理からの御
指示をちょうだいいたしまして、明日、
政府調査団を派遣するということで、私が団長として翌日早朝飛び立ったわけでございます。
その途中で、三国峠を越えたところで、本当にあたりの山が、クマがつめでひっかいたように、至るところが土砂崩れが起きておりまして、これは大変ひどい
地震になっている、そういう考えを持ちました。
パイロットにお願いをいたしまして、山古志村の上空をぜひ通っていきたいということで、山古志村の上空を通過いたしました。これも山崩れで、その山崩れの土砂によって家が飛ばされている、あるいは
道路も途絶しているということを見ながら、小千谷を経由して、それで新潟空港に着陸して、県庁で県知事といろいろ打ち合わせをしながら、長岡、小千谷と視察してまいったわけでございます。
長岡市役所に参りましたら、市長から、食糧が足りないんだ、避難所にいる
被災者が三万人いたので五万食を用意したところ、自宅とかあるいは自宅前の自動車の中で避難をしておられた皆さんが避難所で食糧が配られているというのを見て、大変たくさんの人が食糧を調達に来られて険悪な雰囲気になった、まずは食糧が欲しい、こういうことでありましたので、県知事もその日が最後の任期の日でございましたが相談いたしまして、それで十万食は調達して送れと。
昼は足りないと言われました。しかし、とにかく食べ物というのがベースでございますので、昼は間に合わないかもしれないけれ
ども、夜に間に合わすようにということで、もう既にできていた
災害対策本部に対しまして、食糧の
支援を頼むという
指示をしました。
それで、その後で、メッセージを出さなきゃいけない、パニックになるといけませんので。だから、市長さんにも市の
関係者についても、食糧についてはもう心配ないから、
政府が胸をたたくから安心してくださいということを
指示して、メッセージを出すように、こういうことを言ってまいりました。
その次は、もう一晩夜を迎えますので、毛布等の寝具、暖をとるもの、これが次に必要だということでありました。
あとは、山古志村ほかの地点が途絶しているところがございます。その
意味で、通信の回復、これを
警察庁に伝えたり、あるいは
本部に伝えまして、
情報が途絶している事態を回復しろということで、そういう
指示もいたしました。
なおかつ、山古志村の村長にはなかなか携帯で電話がつながらなかったんですが、やっとその夕刻、小千谷を去るそのバスの中で連絡ができまして、それでお見舞いを申し上げて、かつまた、激励をし、我々ができることは何でもするから、ぜひとも御連絡くださいということを申したわけでございます。
もちろん、あと
被災現場、上越新幹線の脱線現場、あるいは関越道の非常に段差があって一生懸命修復しているところ、それから、皆川優太ちゃんでしたか、救出された、妙見の付近の土砂崩落の状態、そういうものを見まして、大変厳しい、ひどい
災害だ、
地震だという認識をしました。
なおかつ、この地区は豪雪地帯でありますし、寒さと雪との闘いでございます。
そういうことを考えながら帰りまして、
総理にも御報告申し上げ、
災害対策本部を開きまして、
本部員として、各省集まっていますから、あらゆる衆知を集めて、そして県とも連絡をとり合って、とにかく応急の
対策に
最大限の努力をするようにということを命じたわけでございます。
それで、これは皆さん、余り評価していただいていないんですが、やはり女性のいろいろな男性の救援者には言いにくいようなこともありますので、
内閣府から女性の一人を調達いたしまして、現地
本部に、女性のいろいろなニーズ、言えないことをお聞きする、そういうことのために、女性の現地
本部員を工面して、現地に派遣をいたしまして、今活躍をしていただいておるわけでございます。おむつとかミルクとか、それから女性特有のいろいろなものについても何なりと相談するようにということでやってまいりました。
なお、メンタルケア、心のケアの問題についても直ちに
対応すべきという
指示も出しておりまして、ここでおしゃべりしておれば限りがございませんので、これでやめさせていただきますが、細かい
指示までさせていただいているわけでございます。
私の言葉に失礼なことがあったら、平にお許しをいただきたいと思います。