○
渡辺(周)
委員 民主党の
渡辺周でございます。
私も限られた時間内で
質問をさせていただきたいと思います。
ことし相次ぐ
台風災害、あるいは、今も大勢の
方々が
避難生活を余儀なくされている
新潟のこの
中越地震、大きな
被害を受けられました。すべての
犠牲者、
被害者の
皆様方に、まず冒頭、心からお悔やみを申し上げ、また、御尽力されている関係各方面の
方々の御
努力に心から
敬意を表したいと存じます。まずそのことを申し上げまして、
質問に入らせていただきます。
きょうの
委員の
方々の御
質問の中で、先ほど冒頭に
説明のございました、
視察地へ行かれました
台風二十三号、
兵庫県の大きな水害、そして
新潟県のこの
地震とございますけれ
ども、実は、私の
地元でございます伊豆半島も
台風二十二号によって大きな
被害を受けました。
この
台風二十二号は、十月九日の午後四時ごろ伊豆半島に上陸をいたしまして、とりわけ、伊豆半島の東海岸にございます伊東市の宇佐美という
地域に大きな
被害をもたらしたわけでございました。十月の十二日だったでしょうか、早速に林田
内閣府副
大臣には、
政府の
調査団長としまして、関係省庁、十四省庁にまたがったんでしょうか、大変大勢の関係する
方々を伴って
現地入りをしていただきました。当日は、私、本
会議がございましたので同行できませんでしたけれ
ども、私の
地元のスタッフが同行させていただきまして、邪魔にならぬようにいろいろと
現場の
方々の声、行政
関係者の声をいただいてまいりました。
その早速の対応には心から感謝を申し上げるわけでございますが、水害、川がはんらんをしまして、そしてまた、
台風の強い風によってなぎ倒された流木が、あるいは、
土砂災害に伴って流出をしました雑木林で随分影響を受けました。木が流れ込んだことによって、自然の
ダムが、川がせきとめられまして、それによって川がはんらんをした。そして、そのあふれた水が
家屋に入りまして、伊東市の宇佐美という
地域には大変大きな影響がございました。特に、やはり住民の
方々に後で聞きますと、大きかったのは、それも停電が続きました。この停電も、一番
復旧のおくれたところでは一週間かかったわけでございます。
台風災害によって停電が起こる。それで、この
台風の強い風によって電柱が傾きます。一本の電柱がなぎ倒されますと、当然つながっているわけですから、みんなかしいでしまうといいましょうか、ゆがんでしまいます。それによって停電をしたところ、あるいは、強い風で飛んできたさまざまなものがひっかかりまして電線が機能しなくなった、あるいは電線が切れてしまったということで、大変東京電力の
方々が、東京でありますとか神奈川でありますとか、遠くは山梨の方からも
復旧のために駆けつけていただいたんですけれ
ども、結果的には、やはりあちこちで
土砂崩れが起きていますから、そういった
工事車両もなかなか到達できない。
現地では
状況がわからないので、まずどこから手をつけていいかわからないという中で大変に混乱が起きたわけでございます。
今さらながらに、そうした例えば電気でありますけれ
ども、あるいは電話がつながらないとか、こういうことは、本当に起きてみないといかなることであるかということというのは、実感として認識できないことだなと本当につくづくと感じたわけでございます。
その中で私がやはり痛感しましたのは、どこの自治体も、あるいは国もそうですけれ
ども、
災害に強い国土づくり、
災害に強い県土づくりということをどの自治体も訴えますし、また、国としてもそれを標榜されます。いろいろな施策は講じてきているんですけれ
ども、やはり
一つ大きな問題というのは、私は、電柱を地中化していくということが今回のようなことを見ますと本当に早急に求められるなということを実感として感じました。
そしてまた、
地震でもそうでございましたけれ
ども、特に阪神大震災のときに、電柱が倒れたことによって下敷きになった方もいれば、感電をするのではないかということでおいそれと近づけなかった、緊急車両の妨げになった、助かる命も実はそれによって助からなかったということが後になって大変問題視され、指摘されたわけでありますけれ
ども、今、
国土交通省にお尋ねしたいのは、無電柱化推進計画、本年度から五カ年計画で推進をされているということでございまして、
説明もいただきました。二千二百七十八億円の予算で、五カ年で、市街地の幹線
道路の例えば無電柱化を現在の九%から約倍増の一七%にするんだ、あるいは、町の顔となる
道路、政令市や都道府
県庁所在地では四八%から五八%に高めるということで取り組んでいらっしゃるというようなことは聞いておりますけれ
ども、確かにこれはコストも安いものではございません、
地元負担もかなりの額になりますが、電柱の地中化ということについては、今回の
災害を契機にぜひとも国を挙げて推進をしていただきたい。これは国のみならず
地元の自治体の長の方にもお願いをしていますけれ
ども、この点の取り組みというのはどうなっているのか。
また、今回の
災害を受けて、例えば防災計画、特に静岡県の場合は、予想される、想定される東海沖
地震でありますとか、あるいは神奈川西部
地震でありますとか、もっと言えば、首都圏の
直下型地震だとかいろいろなことが言われております。そうした中で地中化ということについてどのようにこれから取り組んでいかれるのか。
町並み整備とか景観の中では、今、電柱の地中化を進めようという動きがあるとは聞いておりまして、これは
一つの観光資源
対策という
意味では取り組まれておりますけれ
ども、防災という観点についてはどうなっているのか。
その点について
質問させていただきたいと思います。