○鳩山(由)
委員 テロに対する、それを防ぐ方法として、武力ではない方法もあるという話をされました。まことにそのとおりで、いや、むしろ、本来ならばそちらが主流にならなきゃならないし、
日本国
憲法を持っている私どもとしては、
戦争というものを一切みずから封じているわけでありますだけに、他の国においても同じようにその考え方を広めていく
義務がある。
そんな発想で、本来ならば平和的な形で、例えば貧困対策とか教育対策とか、そういうことを行いながら
テロと闘っていくのが、私は、
テロを本当の
意味で、今のように急増している
状況を急増させない、
テロを減らしていく本当の正しいやり方だ、改めてそのことを申し上げておきますし、くどいようですが、一年前まで
イラクには
テロはなかったと
イラクの
政府の幹部の方がおっしゃっているわけですから、そのことをどのように
判断されるか、本当はもう一度ぜひ
お話を伺いたいところでありますが、時間の
関係で、それぞれ、きょうは私は、批判を申し上げるだけではなくて、むしろ提案を申し上げてまいりたいと思いますので、ぜひこれは、現地に赴いた中で、現地の要望を聞いた中での提案だと御
理解をいただきたい。
そこで、アフガニスタンのカブールに伺って、カルザイ大統領と面会をいたしました。その一時間弱の面談の中で、大変に自信を深めておられた。それはそうだと思います。あの大統領
選挙というものを成功裏に終わらせた。ただ
自分自身が勝ったということ以上に、例えば、女性が男性以上に、レジスターした方の中の投票率がはるかに高かったというようなことなど、
国民の中で、平和を大事にしたいあるいは政治の体制というものをつくり上げていくことに
協力をしたい、そういう積極的な声が大変に沸き上がってきているということを私も伺って、大変これはすばらしいことだと思って、感じたところであります。
当然、言うまでもありませんが、国際的な
協力というものがあって初めてそのことができたということに大変感謝をしておられました。そして、
日本の
協力も、いわゆるDDRなど、昔の軍人さんを軍人ではなく新しい職業につかせるために仕事をしている、そういう
活動には大変に感謝をされておられました。
ただ、残念ながら、さまざまな、例えばアブドラ
外務大臣とも
お話をさせていただきましたが、アフガニスタンの
首脳の
方々からは、
日本の海上自衛艦の行為に関しては最後まで一言も感謝の言葉はありませんでした。言及も全くありませんでした。
ある
意味で、ショー・ザ・フラッグ、先ほど
岡田代表から話がありました
イラクの問題もそうだと思いますが、ショー・ザ・フラッグと言われて、
アメリカのためにショー・ザ・フラッグとして海上自衛艦の
協力活動をしているとしか思えない。本来なら、アフガニスタンの
国民にとってもっともっと大事な、切実な
支援の方法がある。それを十分に行わないで、多額のお金を海上自衛艦の存続という方向に使うということは、これは
国民の税金をむだにする話ではないか、そのように思いますが、いかがでしょうか。