○赤松(正)
委員 公明党の赤松正雄でございます。
アフガンの事態をきっかけに制定されました
テロ特措法がちょうど三年を迎えたその日ともいうべきときに、大変に、きょうの
委員会の冒頭でみんなで
黙祷をいたしましたけれ
ども、本当に残念な、極めて残念無念なことが起こったことを、本当に私も激しい憤りを持って感じているところでございます。
今回の事態を迎えるに
当たりましてといいますか、私は、全体のとらえ方というのは、やはり九・一一もさることながら、その前の、一九九三年から九・一一を含めて五回にわたる、九三年、九四年、九八年、二〇〇〇年、そして二〇〇一年と、世界各地でさまざまな
テロが起こった。そういうものが前段にあって、そして九・一一、そしてその後の現在にまで至る事態が起きている。つまり、国際
テロとの闘いということがよく言われますけれ
ども、大胆に言えば、新しい戦争の時代、こんなふうにも言えるんじゃないか。
そういう
状況の中で、
日本人、初めて人質という状態の中で、国際
テロリスト、アルカイダとの
関係が深く言われている残虐非道な集団によって彼が殺されたということ、前二回のケース、奥さんとかあるいはジャーナリストたち四人が亡くなられたということにも加えて、全く新しい事態が起きた、そんなふうに思うわけでございますが、緊急の事態にかんがみて、
外務大臣に特に、事前にお話を申し上げていないんですが、最初に
外務大臣に認識を改めて
確認させていただきたいことがございます。
それは、今も私申し上げましたように、まさに国際
テロの時代、新しい戦争の時代、こんなふうに言える
状況の中で、言ってみれば、
日本が人道
復興支援、こういう形に特化させて、
日米同盟というもちろんきずながあり、そして、
国際社会の一員として
国際社会の多くの国々と、もうほとんどすべてと言っていい国々との
協調の中で
日本は人道
復興支援というものに取り組んでいるわけです。しかしそれは、今も自由民主党の
委員の方からもお話がございました、しかしそれはこちらの
考えであって、あるいはさっき
外務大臣が、非常に重要な世論
調査の、
イギリスですか、話をされておりました。そういう声が幅広い
イラクの国民の中にあるということはわかりますが、国際
テロリストには通用しないんではないかということを強く感じるわけでございます。
そこで、先ほど、冒頭の
外務大臣の
報告の中に、「今後とも断固たる
姿勢で
テロとの闘いを続けなければならない」。
テロとの闘い、断じて屈してはいけないと私も言いますし、みんな言います。そのことと、一方、「他方で、
イラクの
復興は道半ばであり、」云々、「
我が国として、
イラクの
復興に引き続き積極的に関与していく」。これは、今、当面は、さっきも
大臣がおっしゃっていたように、
自衛隊の
皆さんを中心とした、中心というか今の時点ではすべてでありますが、
サマワの
宿営地における一連の人道
復興支援を指しておられるんだろうと思うんです。
ここで
二つ確認したいんですが、「
テロとの闘い」というのは、独自に今の時点で
日本があるのかどうか。恐らくなくて、後段の部分、人道
復興支援というのがそれに当たるんだろうと思いますが、非道なる国際
テロリストにはそういうことは通用しなくて、残念ながら、我々が一生懸命やっている、
支援している
自衛隊の
サマワでの行動そのものがまさに断固たる
テロとの闘いというふうに恐らく映っているんであろう、そんなふうに思うんですね。
これは
長官には聞きませんが、
長官が先ほどの答弁の中で、これはより確実を期しておっしゃったことだろうと思うんですが、
自衛隊をねらっているのかどうか、一連のこの砲弾着地がとおっしゃったが、それはもう僕は間違いなくねらっていると。それで、次のテーマとして
自衛隊に激しいショックを与えることを起こしてこようとしているというふうに見なくちゃいけない、そんなふうに思うんですが、冒頭、
外務大臣に、まず
基本的なそういう国際
テロ時代における
日本の役割というか、それがどうとらえられているか。先ほどは
イラク国民に対するとらえ方がありましたけれ
ども、もっとシビアに、国際
テロリストたちにとってどういうふうに受け取られているのか。
余り聞くべきことでもないかもしれませんが、
基本的なそういう認識をまず
外務大臣にお聞きしたいと思います。