○
鳩山(由)
委員 まずは、
町村外務大臣の御
就任、おめでとうございます。
個人的なことをちょっと申し上げれば、私は、この
世界に、
政治の
世界に入るときに、御尊父の
町村金五
先生に御相談を申し上げたことがございます。そのときに、
北海道で
政治をやりたいと申し上げたら、大いに頑張ってくれと御
指導をいただきました。そんな
意味で、
町村外務大臣とは同じ
北海道ということもあり、大いに
外務大臣として期待を申し上げております。
知性派の
外務大臣としてぜひ頑張っていただきたいと思いますし、今の
小泉外交、私にはどうも
尊厳を失っているように思えてなりませんので、そこを
町村外務大臣が助けて、もっと
日本に
尊厳を回復していただきたいと心から願うわけでございます。
また、先般は、私
ども当面の
イラク復興支援策というものをお届けいたしましたところ受け取っていただき、さらに、
復興支援に関して
民主党の意見も
参考にさせていただくことがあればというお話もいただきました。私
どもは、
自衛隊の
派遣ということに対しては
反対をし、そのような
行動をとってきた
人間として、しかし
復興に対してはそれなりの
責任を持たなければならないという思いで
支援策をつくらせてもらいましたので、ぜひしっかりとまた検討していただきたいと重ねて
お願いを申し上げておきます。
さて、そこで、まず、きょう
ニュースにあります、
イラクでまた
日本人が
人質になったという大変残念な
ニュースが飛び込んでまいりました。
先ほど申し上げましたように、私
ども民主党は、
もとより
自衛隊の
派遣というものに
反対をしてまいりましたし、
自衛隊の再度にわたる延長に関しても
反対をしてきたものでございます。
自衛隊の
撤退というものも申し上げてきた政党でございます。
そういう
意味から申し上げて、
小泉外交、もし間違っていなければこのような
人質事件も起きなかったのではないかと思うことはございますが、まずは
現実問題として対処をしなければならないことは言うまでもありません。
情報をしっかりと
収集していただいて、まずは
解放に向けて
全力を挙げていただきますように、私
どもからも心から
お願いを申し上げます。
若干、
一つだけ付言をさせていただくならば、
小泉首相はもう既に
自衛隊の
撤退はしないと言明されました。前回も同じように話をされました。今回のアルカイダがかかわっていると思われる犯行に対しては、以前以上に過激ではないかとさえ思うのでありまして、ぜひ慎重な
発言も必要だと思っておりまして、ある
意味で
最初から手足を縛るということよりも、さまざまな
戦略を
考えていく中で、意思として強く
自衛隊の問題はお持ちになればそれで結構ですが、そのことを
最初から
発言されることで
戦略あるいは
解放に向けての
手だてというものを狭めてしまうのではないか、若干そのことは心配をしております。
いずれにしても、これは
国民ひとしく
早期の
救出を望むわけでございますので、
外務大臣としても
全力を挙げていただきますように。
民主党としても、この十時半から緊急の
対策会議を私が
議長となりまして開くことになりました。その
意味では、超党派で
戦略を練る必要もあろうかと思っておりますので、できる限り我々としても
人質解放に向けて
努力を申し上げることをお約束いたします。
さて、先ほどちょっと申し上げましたけれ
ども、私は、
日本の
外交、まだ
町村外務大臣が誕生前の話でありますが、必ずしも
尊厳の高い
日本外交とは思えないとずっと
考えておりまして、なぜだろうかとさまざま
考えていく中で、例えば、
テロの
特措法、あるいは
イラク特措法、さらに
平壌宣言、あるいは日米
地位協定とか、あるいは
日米安保、さらに言えば
憲法、果たしてこの国で守られているのかどうかということであります。
私
どもは
法治国家でありますから、
法律、
憲法をつくった以上、それは守らなければなりません。しかし、守られているふりをしながら、
現実は
種々のところでそれぞれの
法律が守られていないのではないか、あるいは解釈でごまかそうとしているのではないか、こういうところがこの国の
尊厳を失ってきているのではないかと思うのでありまして、きょうは、
一つ一つの
法律を点検させていただいて、
現実に
法律に沿って
行動がなされているのか。もしなされていないのであれば、
法律を変えるか、あるいは
現実の
行動を変えるか。いずれにしても、
法治国家としての体裁をしっかりと整えることが、この国の
尊厳というものを回復させる最も早い
手だてではないかと思います。
その点に関して、
一般論として申し上げますが、
外務大臣として御答弁を願いたいと存じます。