○松本(剛)
委員 時間が限られておりますので、私の方から若干申し上げたいと思うんです。
今回の米軍の再編というのは、今おっしゃったように、確かに、いろいろと出てきたテロとかの事象に
対応するということであろうというふうに思いますが、テロとかゲリラの定義はさまざまあると思います。主体が国家でないということであったり、
地域が世界じゅう全くどこでもあるということであったり、いわば標的が無差別というのは、残念ながら戦争というのはそういう要素を常に持っておりますけれども、そういうことを
考えると、場合によっては、冷戦後とかいうことではなくて、もう二百年、三百年のネーションステート以来の戦争の態様が根本的に変わるというぐらい大きな変革ではないかというふうに思います。
その中で、米国がこういう形で変わってくるということは、迅速、機動的な展開といえば極めて機能的な
部分だけが強調されますけれども、在韓米軍は非常にわかりやすい形になっておりますが、基本的に、いわば韓国なら韓国担当、
日本なら
日本の
防衛担当ということで
張りついていた米軍が、世界じゅうどこへでも行くことになるということになってくると思います。現実に、先ほど申し上げたように、沖縄の海兵隊もイラクにかかわってくる、三沢の空軍もイラクにかかわってくる、横須賀の海軍は全世界のベースになっているということであります。
となると、私ども
日本としても、
一つは、今までは
日本の
防衛のための日米安保であったわけでありますが、全世界にかかわる米軍と本当にどうかかわるのかということをもう正面から国民の前で議論をすべきではないかというふうに思っております。これが、ある意味では、もう既に我々はやらなければいけない
段階に来ていたはずなんですが、トランスフォーメーションで突きつけられているのではないかと思うのが
一つ。
もう
一つは、今申し上げたように、各地区の担当ではなくて、それぞれそのときそのときに応じて米軍は世界じゅうどこへでも飛んでいくということになれば、
我が国を守る
自衛隊については、
役割分担もおのずと変わってこざるを得ないと思うんですね。そうなると、法制であれ体制であれ、今、
防衛計画の大綱を
見直しておりますけれども、さらに言えば、法制からもう一歩踏み込んだ根本的な憲法の問題にまでかかわってくる問題を今我々は突きつけられているという認識をぜひ持ちたい、共有をさせていただきたいと思っております。
この議論をさせていただくと、多分それだけで大変な時間がかかると思いますので、後ほどまた当
委員会でも
一般の
質疑もあるだろうと思いますので、私の要望を申し上げて、話を先へ進めていきたいと思います。
米軍の今の
状況について一、二確認をしたいと思っておったんですが、
イージス艦が
日本海に
配備をされるようになってきたというふうに報道されております。新潟港にも、一件は
台風で中止になりましたけれども、つい先日も入ったというような話がありました。
簡潔に確認だけしていただけますでしょうか。
イージス艦が
日本海に常駐
配備されているということは政府としても確認はされておられるんだろうと思いますが、そのことの確認と、この
イージス艦の目的はミサイルディフェンスだというふうに言われておりますけれども、
日本の
防衛のためだという理解でいいのかということの二点だけ、簡潔に確認をいただきたいと思います。