○泉(健)
委員 多分、そこかもしれないですね。生活安全相談という範疇で本当によいのかどうかというところかもしれません。
事件の一歩手前の
状況である人が日常的にそういった場におられることについて、もちろん人権問題もありますから限界はあるかと思うんですけれども、やはり、例えば
現場の
警察の方々も、日常的に危ないものを持ってうろついている、あるいは地域とトラブルが絶えない、そういう方々に、解決に向けて対処をしていくために何ができるのかですよね。
解決するために、例えば家を訪問するけれども、これまでだと
現場の
警察官にはノウハウがないから、家を訪問するということも
考えられるけれども、それをやると逆に火をつけることにもなりかねないから、まずはちょっと現状維持でいこう。あるいは、近所の人
たちから相談があっても、そしてまさに当事者のところに行っても、だれからそんな相談があったんだと問い詰められて、
警察がそれに対処できなくてついつい
答えてしまった、そうすると地域のトラブルになったなんということになるわけですね。
やはり、そういう
現場の
警察官がそういったものを解決するマニュアルがこれまで生活相談という範疇だけでされていたと思うんですが、そこは少しこれから改善の余地があるのではないかなというふうに思っております。
ですから、やはり、特に
犯罪心理学ですとか精神病理学というんでしょうか、そういったものの研修を日常的に
現場の
警察官に受けていただいて、例えば包丁を持っている人等がいるという通報を受けた。そうしたら、それに対して、まずは
現場を
確認しに行って、事情を聞いて、何もなかった。だけれども、ここからさらに、そういう方がいるという事実を踏まえて、そういう方が包丁を持ったりしないようにするまで
警察が何をできるのかということも、これこそまさに保健所と連携をして取り組んでいただきたいなということをまず申し述べておきたいというふうに思います。
時間がありませんので、大変恐縮ですが、次の
質問に行かせていただきたいと思います。
通常
国会が終わって、通常
国会は大半が
警察不正経理疑惑に費やされるという大変残念な
内閣委員会だったわけですが、そのことについては最終盤に
小野国家公安委員長からも
お話をいただいたところでした。
その通常
国会が終わって、この臨時
国会に至るまで、改まったのかなという思いを持ってきたわけですが、残念ながら、私の地元である京都府警においても大変残念な事例が出てきてしまいました。そしてまた、こういった不正経理疑惑だけではなく、兵庫
県警のいわゆる小さな
犯罪ですが、自転車盗難等の
事件のでっち上げということもあったりですとか、先ほどの
埼玉の
事件もあったということで、残念ながら
警察の
信頼が
回復するに至っていないという
状況です。
これを踏まえて、私はやはり、
大臣、これまでもずっと見解を問われてきたと思うんですけれども、私が残念だったのは、
公安委員長の記者会見の中で、ちょうど通常
国会が終わって、六月十五日の会見だったかと思います。今
国会を振り返ってどうですかというような記者団からの
質問に対して、いろいろなことを
お話しされているわけですが、一切、一言たりとも、残念ながら
警察不祥事についてのことが言葉として出てきていないんですね。非常に残念でした。
これまで、これだけさんざん扱ってきて、
委員会の中ではやるけれども、しかし
公安委員長としてこの六月十五日の会見で挙げられたのは、主に言いますと、この
国会でいうと、あの外交官の方々が殺害をされたことは非常にインパクトのあったことだった、そして青少年の
犯罪がある、コミュニティー不足が問われているのも大変だろう、そういったことを、家族のきずなを大切にするのも大変だなんというような話もされていて、それはそれで大切かと思うんですが、まさに足元である
警察の不祥事に関して一言もなかったというのが残念でなりません。
やはりこれは認識不足と言わざるを得ないんじゃないのかなという思いを持っているわけですが、
大臣、いかがでしょうか。
〔
委員長退席、
大村委員長代理着席〕