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日出英輔君 何か、今のお話でも、韓国
政府自身が公表について慎重な態度を取っていた、あるいは制限していたというふうに聞こえるんであります。新聞等でもそういう
報道がされているわけでありますが、やっぱり、この韓国のウイルス株との比較においてようやくこの感染者が報告されていない韓国ウイルスと一致したということは、やっぱりある種の安心感を与えるというふうに私は思います。これは、私は病理の方について余り詳しくはありませんが、多分、死者が出た、出ましたベトナムでありますとかそういったところと違うということとの関連で、大変大事な実は
国民に対する
情報ではなかったかというふうに思います。
それが、実は韓国では十二月中に発生をしている、
日本では一月の十二日から発生している。こういう中で、三月の二十日ぐらいになりましてからこういう話が出てくるというのは、私は、何かもう少し、研究所、研究機関、
各国の研究機関同士との連携あるいは行政と研究との連携、そういったことをもう少し密接にいたしませんと、せっかく昨年感染症予防法を改正をいたしまして、感染症
対策をしっかりとしようということをやったわけでありますが、この動物由来の感染症で人間にうつりますよということになりますと、動物の方なのか人の話の方なのか、これは両省が相締結をして密接な連携を取ってやるということなんでしょうが、一
工夫も二
工夫もしなければいけないんではないかというふうに思います。
是非、今回のこの話は、単なるどういうふうに入手したか、どういうふうに解析して発表したかではなくて、
国民に対する
情報の問題としてやっぱり大事なことではないだろうかというふうに思っております。
今、
総理、ちょっとそういう少し細かい話を実は申し上げたんですが、この動物に由来します感染症
対策を推進しますときに、結局、動物由来は、動物からくるのか、人の問題を考えるのか、こういう問題としてありますし、それから行政と研究の問題の、機関の連携という議論もございます。
それからさらに、国際的に同時発生をし、多発的に発生してきますので、この遺伝子の比較ということをしなければいけませんが、
各国政府の思惑がどうもあるようだと。やっぱりその加害者として、自分がその加害者として、だったというのは嫌だろうと。これはそうだと思いますが、しかし感染症の場合には、お互いに皆被害国になる可能性もあるわけでありまして、私はこういった
各国政府の思惑でありますとか、
各国の中でもまた、研究者と行政官とのこの一体感の問題なんかもあるのかなというふうに思って、実は今回のこの問題について注目をしていたわけでございます。
そういう
意味でいいますと、
是非私は、この問題、感染症の問題はやっぱり研究機関に任せっ放しにするんではなくて、やはりあるときはやっぱり
政府のトップ同士あるいは閣僚が話合いをするというようなことをしっかりやっていかないと進まないんではないかというふうに実は思っておるわけであります。
私は、そういう
意味でいえば、今回の鳥インフルエンザに対する蔓延防止の
対策についてはかなり的確にいっていると思うんですが、何か
国民の安全、安心というところからしますと、やっぱり一
工夫も二
工夫もしないと、こういった問題が、物価の優等生であり、
国民、庶民の食材である鶏卵、食肉の問題にまで響いてくることを私は大変心配をした次第でございます。そこで、実はこの辺のところについて一
工夫をしていただきたいというのが私の一つの今日の質問の趣旨でございます。
それから、今の
関係で、ちょっと感染症から離れましてちょっと伺いたいんでございますけれども、先ほどの韓国の
政府機関がウイルス株についての遺伝子分析結果の公表について慎重であったと。これは別に韓国だけじゃなくて、中国もまだやっていないようでありますし、
各国においてそういうような判断が働くことはあり得るとは思うんでありますが、ただ、そういうことはないと思いますが、邪推をすれば、研究所同士でのやり取りとかその他の中で、韓国に対する何か
日本のこの
希望、
日本政府の話が遠慮しながら言っている面があるんではないかということも心配といえば心配をするわけであります。
最近、やっぱり竹島の、竹島を主題とした切手の発行でありますとか、
日本海の呼称に関する韓国側の態度の問題でありますとか等々、経済問題も交流問題もかなりうまくいっていると私は実は思っておるんでありますが、しかし、思っているんでありますけれども、何か対日感情が最近変化しているのではないかという、そういうようなことを憂えているわけであります。
ちょっと長話になって恐縮でありますが、私は
平成十年に参議院議員にさせていただいて
活動を始めたわけでありますが、
平成十年の十月だったでしょうか、金大中大統領が来られまして国会で演説をされました。大変私は感銘を受けたわけでございます。過去を直視するという議論と、もう一つはやっぱり未来をちゃんと見据えて両国がやっていかなきゃいけないじゃないかということを言い、また、ちょっと原文で、私ここ一番感激したんですが、わずか五十年にも満たない不幸な歴史のために、千五百年にわたる交流と協力の歴史全体を無
意味ならしめるということは実に愚かなことであります。またそれは、長久な交流の歴史を築いてきた両国の先祖に、そして将来の子供に対し恥ずかしく、かつ糾弾されるべきことではないでしょうかと。この部分については私は大変実は感銘を受けて聞いた一人でございます。
こういった非常に表側は、表面的にはうまくいっている仲でありますが、韓国の問題について、私は、
政府としてこういったことについてどういうふうに考え、どういうふうに
対応しておられるのか、
外務大臣と
総理大臣のお考えを伺いたいと思います。