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林芳正君 ありがとうございます。正に今
大臣おっしゃられたように、これ、我々
予算の
審議を始めるときに必ず
一般会計、
特別会計とこの分厚い
資料をいただくわけでございますが、この
特別会計の
資料を全部一ページ、一ページ
なかなか目を通すというのは至難の業でございますし、私も何度かトライしたことがあるんでございますが、見ても余りよくぱっと分からないところがあるんでございます。
今、全体像とおっしゃいましたけれども、今日は
資料をちょっと配付をさせていただきまして、その一枚目をごらんになっていただきたいと思うんですが。
よく我々は、八十兆で四十兆も借金をしてと、こういうようなよく
議論を
財政のときするわけでございますが、右の円グラフを見ていただきますと、実は
一般会計八十二兆に対して
国庫予算の
歳出総額というのは四百六十九兆もあると、こういうことが分かるわけでございます。これは単純な合計でございますから、
特会と
一般会計の間の入り繰りを省きますと大体右の端にある
国庫予算歳出総計二百四十二兆と、これが実質は本当の
予算の姿であると。だから、二百四十二兆のうちでどうするのかということを我々は考えていかなければならないということだと思うんです。
で、その左側に、しからば、今
特別会計というのはどういうのがあるのかというのがたくさん書いてあるわけでございまして、三十一個を全部言ってみろと言われて、私も
予算の
理事をしておりますけれども、三十一個を全部、言われると、なかなか言えないぐらいこれたくさん実は
特別会計というのがあって、それぞれやっておられる。
こういうことでありまして、今
大臣がおっしゃっていただいたように、昨年の十一月から
財政審、ずっと前から
検討されておられたのが十一月に
報告書が出ておるわけでございますが、実はちょっと宣伝をさせていただきますと、この
財政審が始まる前の
段階で、
自民党の
行革で
財務諸表を作ろうということをやらしていただいたわけでございます。さっき申し上げたように、
予算書は見てもなかなか分かりづらい、
大福帳方式で。やはりバランスシートとかPL、
損益計算書といったような
財務諸表の形式でこういうものを見ていかないと、実際に本当にどこに無駄があるのかというのはなかなか見えてこないということで、この
財政審に先立つこと、三年、四年前だったと思いますけれども、プロトタイプを作りまして、これで作ってみてくれというのを党の方で先行してやらしていただきました。それをモデルにしていただいて、それをもう少しかちっとしたものにしていただく中でこの
財政審の
検討も始まったと、我々はそういうふうに見ておるわけでございますけれども。ここで初めてといいますか、網羅的にやっていただいて、それぞれの
特別会計についても具体的な
見直しを
財政審で答申をされた。
それを受けて今年度の、今正に
審議をしております十六度の
予算案についてもかなりいろんな具体的な
見直しをやっておられるわけでございますが、これ三十一、全部
大臣に今から
説明していただいても、ちょっと時間が幾らあっても足りませんので、
労働保険特別会計、これかなりいろんな
見直しをされておられるようでございますし、それから
空港整備特別会計、これは聞くところによりますと、
歳出を削減したということよりも入るを量るということを
改革の中でやっていただいているということでございますが、この代表的な二つの
見直しの
具体的内容について
説明をしていただきたいと思います。