○森本晃司君 公明党の森本でございます。
今日は私は
最初に中小企業問題に焦点を当てていろいろと質問をさせていただきたいと思っておるところでございます。
日本の
経済、ようやく明るさが見えたと言っても、それはまだ大企業だけの話であったり、あるいは一部
地域であったり、あるいは自動車産業であったり輸出産業であったりするところが非常に多い。実際に中小企業の現場へ参りますと、まだまだ十分でないということがうかがわれるわけでございます。
我が党に十四年の、十四年に中小企業
活性化対策本部というのを設けまして、
日本の中小企業の
活性化なくして
日本の
経済の活性はないんだということで、私がその
活性化対策本
部長で、主に現場に行って現場の声を聞かせていただこうと、それを政策、政治の舞台で反映しようと、こういうことで今日までもう十回を超える現地視察を重ねてまいりました。
つい先週の月曜日も東大阪、中小企業の集積地でございます東大阪へ行きまして、ここには非常に、今テレビでも度々出ておられますが、青木さんという、暗いときほど小さい星が大きく見える、不況はチャンスやということで、中小企業、東大阪から人工衛星を打ち上げようと。その名前も「まいど1号」という非常にすばらしい名前で、来年打ち上げる予定でございます。できっこないことと笑うやつらを見下ろしてやろう、宇宙から。こういう思いで取り組んでおられる元気な中小企業の皆さんもいらっしゃいます。しかし、なかなかやっぱりまだ、まだまだ厳しい。殊に、
金融問題等々も含めて厳しい中小企業の皆さんがいらっしゃいます。
去年、私の党で、できるだけ中小企業の皆さんにいろんなこと、そういう
制度を分かりやすくという意味で、「なるほど 中小企業応援ブック」、こういうのを作らせていただきました。それで多くの中小企業の皆さんに喜ばれまして、今度は続編「なるほど 中小企業応援ブック」、新版を今度仕上げました。これはまた
中川大臣に後ほどお渡しをさせていただきたいと思っておりますが、中小企業のいろんな施策を、できるだけ表とかグラフを作って、利用していただくものに仕上げたわけでございます。
この中で、今日まで非常に喜ばれている
制度というのが資金繰り円滑化借換保証
制度、これは十五年の二月にスタートいたしまして、十六年の一月三十日まで、この一年間で既にもう三十五万件、五兆円の御利用をいただいた実績がございます。非常にこれはもう多くの皆さんから喜ばれているところでございます。
もう
一つは、今日は
総務大臣にお見えいただいたんですが、この我が方のブックの二ページ目に書いているわけでございますが、「物的担保が無くても融資が可能」でということで、売掛債権担保融資保証
制度というのを、これはでき上がったわけですが、これの利用者というのは非常に喜んでおられて、今日まで約一万件に及んでいるわけでございますが、私は、全体から言うとまだまだ利用者が少ないんではないかなと思っております。兵庫県では千百十四件でございますけれども、一部の県に行きますとまだ利用が二十五件であったり二十九件であったり二十八件であったりする。
これは、いろんな調査をいたしますと、市町村における債権譲渡禁止特約というのがある。これが解除されないということが
一つ。もう
一つは、これを利用すると、あそこの会社は危ないんじゃないかという風評被害に遭う、こういうことでありますが、総務省は国土交通省と一緒になって去年の四月に通達を出されましたけれども、今度また国土交通省がその調査をいたします。
同時に、
総務大臣の方から、全国の市町村にこれの徹底と、そして解除するように通達を、あるいは指導していただくことが一番肝要ではないかと思いますが、
大臣のお答えを
お願いします。