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国務大臣(石破茂君) また、ゼネコンではございませんのでみたいなお答えになってしまいますが、まさしく
先生御
指摘のように、自衛隊というのはそういうものであります。また、あるいは
先生方、いろいろな
地域におきまして私
どもが道路工事でありますとかグラウンドの用地の造成でありますとかやっておるのをごらんになると思いますが、あれはまた別のものでございまして、あれは自衛隊法百条でやっておるものでございますが、これはきちんとしたものをやるわけであります。
自衛隊のやっていることがいい加減だという
お話ではございませんで、まさしくPKOで与えられておりますものは、PKO自体国連の仕事でございますので、これは国際連合が、この道路はこのように直す、この橋はこのように直す、それ以外のことをやってはいかぬわけでございます。
日本独自でやっておるわけではなくて国連のオペレーションとしてやっておるわけでございますから、
日本がやったところはえれえ立派な道である、ほかの国がやったところはてんで駄目であるというような話になるとこれはかえっておかしな
お話になってしまうわけでありまして、これは手抜きをしておるわけでも何でもなく、国連の仕事はとにかくそのときに応急的にできるようにということを任務といたしておるわけでございます。
言葉を言い換えますと、派遣先国の社会基盤整備を本来の任務としておるわけではございません。したがいまして、道路でも簡易舗装というような形でやっておるようなことでございまして、完全なものを求められておるわけではございませんが、その制約の中で私
ども誠実な仕事をさせていただいておるわけでございます。
先般、シャルマが国連安保理で演説をいたしました。その中において、東ティモールでやっております自衛隊の仕事でございますが、自衛隊の施設部隊が東ティモールの道路網の主要幹線を維持するために行っている非常に有意義かつ不可欠な職務に関し安保理の注意を喚起をしたい、この職務に対する継続的な国際支援がなければポストUNMISETの治安
状況に対し迅速に対応する能力が国じゅうにおいて急速に低下をするであろうということであります。この部門における継続的支援及び能力の向上が
日本の自衛隊施設部隊が行った優れた所期の成果の拡大のために不可欠であると、このように述べております。
先般、グスマン大統領も参りまして、自衛隊がやってきてくれたおかげで本当にいろんな基盤が整いつつある、言葉はそのまま正確ではありませんが、感謝をしておるという
お話がございました。
いずれにいたしましても、私
ども、与えられた任務の中で誠心誠意やってまいりたいと考えております。
なお、イラクの場合には、これはPKOという活動ではございませんので、これはまた別の考え方があろうかと思います。冒頭へ戻りますが、私
ども、そんなにすごい能力を持っているわけではございません。高速道路ばんと造ってみせろと言われたら、そんな能力は全然ないわけでございまして、この辺りは
外務省とよく協議をさせていただきながら、何がイラク国民のために
日本としてできることなのか、その中で自衛隊ができることは何なのか、与えられた任務を誠実に果たしてまいるべく
努力をしてまいりたいと考えております。