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内閣総理大臣(
小泉純一郎君) 例を挙げれば切りがないんですけれども、まず、
日本の教育水準が全体として高いということ、それと、
国民性として勤勉さ、努力する精神というものを大事にしている、向上心が強いということ、それと、やっぱり家族のきずなというものを大事にしているなと。いろいろたくさんあると思います。
さらに、今治安が悪化しているような
現状に対して、
世界一安全な国復活を目指すという、そういう中で努力しておりますが、
世界の情勢を見ると、治安に対して非常に多くの
国民が協力しなきゃいけないという機運が盛り上がっている。
さらに、文化面におきましても、
日本独自の文化、大事にしている伝統文化、芸術にしても、
世界各国の
日本にはないものを大いに受け入れるという受容性の深さ、それを、
日本の独自性を取り込んで、和魂洋才というんですかね、同じ制度でも
日本独自に生かしていこうという柔軟性と大胆さと独自性を兼ね備えている。
食生活の面におきましても、非常に繊細、多様。健康、気を付けているからこそ
世界で一番長生きできる国になったと。今や、
日本の食生活を見習おうという
世界各国、そういう機運も出ております。
もう非常に
日本というものは可能性を持った潜在力の高い国でありますので、こういう
日本の独自性と、
世界各国の多様性を受け入れながら
日本の独自性をいかに
世界に広げていくか、普遍性というものも
考えていかなきゃならない。
さらに、民主主義、これは大事なものですね。今これほど政府を批判できる自由な国は
世界を見てもそんなにないと。
総理大臣始め
政治家の批判なんというのももうやりたい放題。(「言いたい放題」と呼ぶ者あり)言いたい放題やりたい放題。
政治家批判なんというのは何のおとがめなし。自由な国ですね。
それと、敗戦後は平和を維持してきた。これほど長く平和を維持した国もそんなに
世界ではない。紛争がない、民族対立等の国内の争いも
世界と比較すると穏やかであると。いわゆる平和であり、民主的であり、基本的人権についても多くの
国民が大事にしなきゃならないと思っている。
例を挙げれば切りがないほど
日本の良さがあると思うんです。
大事なことは、余り自虐的にならないで、
日本は駄目だ駄目だと言わないで、
日本の良さというものをよく見いだして、努力していけばもっと良くなるんだという。ある人は、悲観は気分、楽観は意志だということを言った人がいます。なかなかいい言葉だと思っております。余り悲観論の気分に陥らないで、楽観、より良き方向に向かって意志を持って良くしていこうという、そういう意欲を持つことも大事じゃないかなと思っております。