○大仁田厚君 どうもおはようございます。どうも、自由民主党の大仁田厚でございます。
今日は、本案の
質疑に入る前に、
義務教育をそもそもどのようにとらえていらっしゃるかというのを
文部科学省及び
総務省、財務省それぞれのお
立場から御
意見をお
伺いしたいと思います。是非、
大臣には、いろんなしがらみがあるとは思いますが、
大臣のお言葉で、本人のお言葉で是非この
義務教育そのものに対しての御
意見を、是非本音をお
伺いしたいと思っております。
僕は、基本的に、僕、人間というのは好き嫌いがあると思うんですけれ
ども、僕は
大臣は好きです、はい。いやなぜ好きかというと、やっぱり朝一発そこで、こう座っているときに、おう、元気と声を掛けてくれると、人間不思議なもので、あっ、どうも、元気でやっておりますと、こう不思議なもので、そういうもので親近感を覚えるものです。これをSPが横におられてばばばばんと無視されて行かれたら、何だあの人はという、僕は人間てそういうものだと思うんですよ、単純に言うとですね。
先ほ
ども中曽根
先生と今
お話をしていて、僕の
学校観、僕の
学校観というのは
義務教育課程なんですよ。正直に申しますと、お恥ずかしいと、僕、五年前まで中卒だったもので、本当に
義務教育課程しか知らなかったんです。それが僕の
学校観なんです。
僕なんかの
時代といわれると、
山本先生がよく古い
時代のことを言われるんですけれ
ども、僕は懐かしく聞いているんですけれ
ども。
学校へ行くと、
学校へ行くと体育教師にまた猛者みたいのがいるんですよ。通称クマという人がいまして、その人が、遅刻すると、遅刻すると、おまえ遅刻しただろうとかと言われて、はいと言われた瞬間に目の前に、目の前に来てもう間一髪、何も言わないで殴られるんですね。殴られて学生服のボタンが全部取れるんですよ。それで朝こうやって、教室に入ってこうやって座っていると、おい大仁田と担当の
先生から言われるんですよ。おまえボタンどうしたと言われる。いや、ボタンですかと。おいおまえ前に来いと、また殴られるんですよ。そしてまた二時間目、理科か何かの
先生に、僕がこうやっていて、おいおまえボタンどうしたと。で、また殴られるわけですよ。ずっと六時間なら六時間中殴られてですね。だけれ
ども、不思議なことに、人間のコミュニケーションて何かなと思うと、やっぱり信頼関係から成り立って構築されているものってあるんですよ。
先生から愛情を感じるわけですよ。
僕は先ほど別に
大臣をよいしょしたわけでも何でもなく、やっぱり愛情を感じる人間に対して、人間はそれなりの行動を起こしたり感じるものがある限り、人間というのはやっぱり必要だなと思うんです。何をその人間から感じ、何を発するか、それが僕は人間の最大のコミュニケーションだと僕は信じているんです。やっぱりそこに生徒と
先生という構築された信頼関係が成り立っていた。そしてまた、家庭はその
先生に対して絶大なる信頼を持っていた。何でその部分が欠落していったのか、僕自身この答えを見付けることは物すごい難しいですけれ
ども。
不思議なもので、僕は歴代、その中学で名をとどろかしていまして、歴代、桜馬場中学というんですけれ
ども、何万人卒業したか分かりませんけれ
ども、
先生たちが僕のことを語ってくれるんですよ、ずっと。
それで何をやったかというと、
学校の二階から飛び降りただけなんですけれ
ども。それも安易なんですよ。掃除の時間にみんながいるわけですよ。大仁田、おまえここから飛び降りれるかと言うから、いやいや、おれどうかなと言いながらぱっと下見たら、ああ、これは飛び降りれそうだと思って、ああ、飛び降りれるよと。みんなが百円くれると言ったんです。四十六人いましたから四千六百円だと思って、おお、四千六百円稼げるなと思って、おお、おれはやってやると言って、おれにできないことはないんだと言って飛び降りるわけです。本当に飛び降りたんですよね、西岡
先生。歴代、これ有名な話なんですよ。本当に飛び降りたんです。運悪いことにガラスの破片があって足に突き刺さって、痛いなと思いながらそのまま病院に駆け込むんですよ。
じゃ、ここで不思議なことに、それで
先生が怒るかというと、怒らないんですね、また、不思議なことに、ちゃんとした受け止める
世界があってですね。翌日、集金がありますから、松葉づえついてこうやって
学校へ行ったんです。それで、学級
委員長に、おい、おい、ほら、あの約束のほら、百円だから四千六百円くれよと言ったら、おい大仁田、おまえ話は最後まで聞けと言うんです。おれたちが言ったのは、みんなでまとめて百円だと。そのとき生まれて初めて分かるんですよ、人の話は最後まで聞いてからやろうと。
いやいやいや、これも、いやいやいや、冗談みたいな話ですけれ
ども、やっぱり思い出、思い出って何かなって、やっぱり自分の中でいろんなものを感じたり、
学校という友達からいろんなものを感じたりすることって、だから、僕はこんな冗談みたいな話しているようですけれ
ども、やっぱり
義務教育というものに対して僕らはやっぱり真剣に取り組むべきじゃないかなと。
本当に、何というのかな、僕は知らないんですけれ
ども、本当に権利ばっかり主張するんじゃなくて、やっぱり
義務も、
義務も是非認識しなきゃいけない部分というのはあるんですけれ
ども、
義務教育って感じたときに、僕は本当に自然だったんです。
義務教育というのは、
義務教育というのは、もう本当に中学まで卒業しなきゃ、これはもうやらなきゃいけないことなんだよと。その中で楽しさとか苦しさとか、いろんなものを学んできたような気がするんです。
ちょっと筋、ずれましたけれ
ども、本題に移らせていただくんですけれ
ども。
いろんな部分で
義務教育の
国庫負担が
一般財源化されることによってもたらされる弊害として第一に挙げられるのが、
地域別格差が生じ、均等な
教育を行うことができなくなるというものですね。
文科省は、
地域別格差を生じさせないためにも、
義務教育国庫負担の
堅持を主張されているわけですよね。しかし、
現実的には各
都道府県間、各町村間、さらには
地域の
学校ごとにも大きな格差が生じていることは否定できないと私は思うんですけれ
ども、加えて、
学校選択制や中高一貫の登場、特区におけるNPOの
学校の認定など、
義務教育課程においてもかなり幅広い
教育がなされていると言えると思うんです。
また、小中高における不登校児生徒が
平成十四年で実に十三万人を超えるという現状もあります。そしてまた、この十三万人の中には保健室や適応
指導教室に登校している
児童生徒は含まれていないんです。
文科省の想定している
義務教育を享受していない学童は十三万人をはるかに上回る数字になっていると思うんですが、このような
現実を見て、
子供たちのひとしく
教育を受ける権利の
保障や普通
教育を受けさせる
義務を果たすことができているのかということにちょっと疑問を感じるんですけれ
ども。
学習指導要領に基づいて最低限度の学力を身に付けさせることを
義務教育の定義とする御
意見もあると思いますが、この点において、例えば兵庫県宝塚市のように、
学習指導要領に定める年間総授業時間数の千五十時間を確保せず、是正
指導を受けているような
自治体もあります。この
地域の
児童生徒たちについて、明らかに
憲法で
保障するところのひとしい
教育を受けていることができていないと思われるのですが。
そこで、
河村大臣にお
伺いいたします。そもそも
義務教育をどのようにとらえていらっしゃいますか。また、現状としてその
義務教育は確保されているとお
考えですか。同じ質問に対して、わざわざ
総務省から
世耕大臣政務官及び財務省から山下
大臣政務官に同じことに対して
お答え願いたいんですが、よろしく
お願いいたします。