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西銘順志郎君 自由
民主党の
西銘順志郎でございます。
細田官
房長官、本当に御苦労さまでございます。三十分という時間でございますので、数点に絞って長官にお聞きをさせていただきたいというふうに思います。
長官に質問をいたします前に、新世紀に入りましてますます激動をするこの世の中でございますが、そういう混迷する国の内外の情勢が大変厳しい中で、
平成十二年十月に就任以来三年六か月にわたって森
内閣、
小泉内閣のかなめとして粉骨砕身、日夜御活躍いただきました福田前官
房長官に、この場をかりて御礼を申し上げたいというふうに思います。
とりわけ我が沖縄県にとりましては、本土復帰三十年という節目に沖縄振興新法の成立と新たな計画が策定され、ITや観光など沖縄の特性を生かした
施策や新規事業が次々に立ち上がってきておりまして、地元の稲嶺県知事も、福田前官
房長官の
辞任に際しまして、これまで沖縄の振興に格別の御高配をいただき心から感謝しているというコメントを出しておられます。
また、
細田長官は、
平成十四年九月には
小泉内閣の沖縄担当
大臣として
小泉内閣をしっかり支えていただきました。そしてまた、昨年九月からは
内閣官房副長官として福田官
房長官を支えてこられたわけでございます。
細田長官につきましては、もうIT、バイオテクノロジーなど科学技術政策に非常に明るい
大臣でございまして、沖縄に大学院大学が設置されました、その実現に奔走されたことも本当に高く評価をしたいというふうに
考えておるところでございます。
今回、官
房長官に御就任ということでございますが、本当に政治には一刻の猶予も許されないという中で、これまで歴代
内閣がなし得なかった構造改革に果敢に取り組む
小泉内閣の本当にかなめとして更に御活躍いただきますように激励を申し上げたいというふうに思っております。また、経済や産業振興だけでなくして、我が沖縄県は外交問題あるいは安全保障とももう密接に絡んでくる問題が一杯あるわけでございまして、特に高い見地からの長官の特段の御
配慮を心からお願いを申し上げていきたいというふうに思います。
それでは、今十三時から
衆議院の本会議でも
小泉総理
大臣の訪朝に関して質問がなされていると思いますが、私もその件に関して
細田長官に質問をさせていただきたいというふうに思います。
去った二十二日に、
小泉総理
大臣が再度北朝鮮を訪問され、首脳会談の結果、蓮池さんのお子さん二人、地村さんのお子さん三人を一年七か月
ぶりに連れて一緒に帰国されました。総理が英断をもって北朝鮮での会談を行い、拉致
被害者の御家族と一緒に帰国されましたことはまずもって喜ばしいことでございます。蓮池さん、地村さん御夫妻にもひとまず御安心をされたことだろうというふうに思います。
しかしながら、残念なことに、曽我ひとみさんの夫ジェンキンスさんは、
小泉総理の一時間以上にも及ぶ説得にも応じずといいますか、二人の娘さん共々帰国することがかないませんでした。後日、第三国で家族がゆっくり話し合うとのことでございますので、これは
政府にお願いをさせていただきたいんでございますが、これはもう早急にその場面をセットしていただいて、曽我ひとみさんの御家族が一日も早く日本で一緒に暮らせるようにしていただきたいということを要望させていただきたいと思います。
また、安否不明と言われる十名の
方々については、白紙に戻して再度の
調査を行うと金正日総書記が言ったのですから、これも早急に
調査の時期や方法などについて、具体的な詰めに入っていただきたいとお願いをさせていただきたいと思います。
さて、実際にお戻りになった家族の
方々に対して
政府はどのようなことができるのだろうか。その
方々への支援も大変重要な問題であるというふうに私は思います。
細田官
房長官は、
内閣官房長官として
政府の拉致問題専門幹事会の議長でいらっしゃったというふうに思います。五人の
被害者の
方々のお住まいになっておられる現地にも訪問されましたし、また直接
お話しされたとも聞いておるわけでございまして、家族会の
方々とも日ごろからお話をされていらっしゃるということでございます。
その
細田官
房長官ですから、帰国された家族の
方々への支援の重要性については十分御認識をされていることだと思いますが、拉致
被害者の御家族の
方々の支援について、
政府としてどのような方針で臨まれるのか、お聞かせをいただきたいというふうに思います。