○黒岩宇洋君 いや、びっくりしました、私それを聞いて。だって、
考えてみれば、
提案ということは、その自治体がこの
規制緩和をしてくださいと、
規制緩和されればうちはある
事業所と一緒に組んでその
一つの
事業やりますという、その
提案でしたよね。私は、それこそ申請が始まったらもう息せき切ってもう我先にと手を挙げてくるものだと思っていたら、驚いたことに幾つですか、二十一、百四十のうち二十一も、
一つも
認定のこれ申請すらないんですよね、
認定がないどころか。
で、今、聞き忘れたんですけれども、このうち法律事項というのは計二十三項目ございますね。一次
提案、これでは十五項目ございました、法律事項。で、二次
提案では八つありまして、この二十三のうち法律事項でも
三つの、これ大きな
規制緩和ですね。しかも、にもかかわらず
三つですね、これ
特区の
認定の申請すらないわけですよ。これ、
金子大臣、私、本当にゆゆしき問題だと思っているんです。今の理屈からいったら絶対何か大きな問題点があるはずですよ。元々の皆さんが
考えた
特区構想の、この構想から外れているところが私はあると思っているんです。
それを今日つまびらかにしたいと思っているんですが、冒頭に申し上げたいんですが、私、二年前この法案を初めて審議したときに、当時、鴻池
大臣だったんですけれども、私あえて、この
特区法案は
一つのレストランだと例えたんですね。で、総料理人は担当
大臣、
金子大臣ですよ。様々な自治体からある
意味素材を送ってきてもらって、それを各省庁と吟味しながら、そして、その巨大なレストランの中には推進室の役人もいるし、ともすれば各省庁のお役人もいて、その
人たちを使って
一つの大きなメニューを作った。そのときに、十五だったんですね、当初。
私、申し上げたんです。
規制緩和とか国から
地方へ、大変宣伝がいいので私このレストランに入りたいと。ただ、いざメニューを開けてみたら、私はこのレストランで注文したくないですよと言ったんです。まずは十五というメニューが少な過ぎる。加えて、その十五のメニューのレシピが悪過ぎるんですよ。例えば、特養ホームの
民間参入で言えば、これは
民間の法人、社長の条件として脱税その他の目的を持っちゃいけないとか、もうおよそ半世紀前のいろんな条件が加わって、もう、これせっかくメニューを書いてもらったけれども、これとてもできないんじゃないかなという、これが正に当たったわけですよ。
いいですか、
大臣、せっかく
大臣のレストランで十五メニューを作ったんですけれども、一年間だれもそのメニューを頼まないんですよ。で、半年前に、じゃ、新メニュー追加したと。八つメニュー追加したんですよ。そうしたら、そのうちの
一つはまだだれもお客が注文していない。私、これを何とか、
大臣、その腕前で、
大臣の調理人としての腕前で何とかこれを、この素材を加工して皆さんに頼まれるようなメニューに私はある程度グレードアップをしていっていただきたいと、そう思っております。
では、今言った二十一の項目すべては聞けませんので、
三つの法律事項、これ
一つは、社会保険労務士に、簡単に言いますと、雇用形態の、雇用契約の代理人を任せる。これ、今まで弁護士しか資格としてはできなかったんですけれども、これを与えるという、これ一次
提案ですね。もう
一つは、もう何度も
議論になっている特別養護老人ホームの、これPFI方式ですけれども、
民間参入、これと、
三つ目、今日も
議論になっていましたが、NPO立の学校を
設置する。この
三つが
一つも
特区申請ないんですよ。
では、最初のこの社会保険労務士、これですね、まずメニューのタイトル、私、読みますよ。社会保険労務士を活用した労働契約の締結等にかかわる代理
事業。これ、メニューの名前なんですよ。もう名前からして悪いですね。私、これ、二年前の
議論のとき、すっかりもう見落としたというより、中身が分からずして触れなかったんですよ。
しかし、これ、この後細かなこと言いますけれども、じゃ何でこれ、あれですよ、だから、社会保険労務士に雇用、要するに、例えば新しい職が欲しい人がその人を代理人として企業と掛け合ってくださいという、このために
特区の中では社会保険労務士にこの
仕事を与えるというこの
特区が何で申請されないとお
考えか、厚生労働省、お答えください。