○黒岩宇洋君 分かりました。
もう質問はいたしませんが、私、
大臣の今の御見解、それもそうかなという気はいたします。ただ、私、小泉総理の目指す国は、やはり自己
責任と言いましたが、やはり自己決定権を持って、自己決定権を持って初めて自己
責任という、私、こういう
社会を目指しているはずなんで、その突破口にも
是非大臣、していただきたいと思います。今後、多分構造特区法の改正案とかも回ってきますので、本当にしつこいように、私、特区については
推進したいと思っているんでお聞きいたしますので、今日はどうもありがとうございました。
次に、
福田官房長官──
大臣、もうお引き取りいただいて結構です。いらしてもいいですよ。
じゃ、
北朝鮮の問題について、しかも
拉致、それも
拉致の真相解明というこの一点について、これもお聞きしていきたいと思っております。
私のとにかくスタート地点、これ一年半前、本当に平壌宣言の後にこれ
福田官房長官に私質問させていただきました。十三人中八人死亡という、この死亡の要因も非常に不審な点は多うございます。これも私は解明していくべきだと思うんですが、それを抜きにしても、それを抜きにしても
日本にその十三人の方がいた場合、じゃ八人死ぬ
可能性は幾らだということを私、
委員会でも申し上げました。
すなわち、例えば横田めぐみさん、十三歳で
拉致されまして二十八歳で亡くなったと、こう発表されているんですね。
北朝鮮のあの発表ですよ。そうすると、
日本にいた十三歳の横田めぐみさんの同い年の人
たちが、じゃそのまま二十八歳になってどれだけ亡くなっているかというと二%足らずなんですね。これ多い方なんですよ。そのほか、田口さんとか二十代前半で
拉致された方、すなわち、二十二歳のときに
日本に生存していてそのままその方が例えば亡くなった三十歳の年にどれだけ亡くなっているかというと一%も亡くなっていない。すなわち、九九・何%は生きているんですよ、本来。
これを確率統計ではじき出すと、じゃ十三人中
日本において八人死ぬ
可能性、この年齢でですよ、年齢で比べると、何と一京分の一しかないんですよね。一京って分かりますか、一兆の一万倍ですよ。ということは、よく万が一あり得ないと言いますけれ
ども、万が一の一兆倍あり得ないと言っているんですね。これはもう統計的といいますか、科学的にいいますとこれはないんです。
すなわち、あの発表は確実に虚偽だという、私は、この点から今この
拉致解明については議論したいと思っているんです。多くの国民、ましてや
拉致の
家族の皆さん、もうだれも信じていません、うそですと言う。だから、それを何とかして解きほぐしたい。ただ、それは六か国
協議の問題であるとか核の問題であるとか、この一点だけでいかに難しいか私も分かっています。分かっていますが、ただ、今申し上げたように、昨日も
家族会の方と細田副長官が昼食を取られた際に、やっぱり
家族の皆さんも何としても早く、何とか真相を教えてくださいと言っていたと。もうそれが国民感情なんですよ。
だから、私は今日、別に
外務省とか
福田長官を追及するというんではなくて、今日私
たちここにいる
委員も、そしてこの後ろにいらっしゃる国民の皆さんが、あっ、何か手だてがありそうだな、何かこう、少しは
拉致解明って進みそうだなという、そういう前向きな御答弁をいただきたいと思っております。
それでは、細かいところちょっと聞きます。実は、私の地元の
新聞の一面、これ共同通信配信だったんですけれ
ども、ある
記事が載りまして実はびっくりしたんです。それは、一月中に
北朝鮮側から、非公式だが要は
拉致を解明する合同
調査会を開こうじゃないかと持ち掛けたという、それを
政府関係者が明らかにしたという
記事がございました。
この点について、阿部副
大臣、その真偽についてもう簡潔にお答えください。