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国務大臣(
麻生太郎君) 全く御
指摘のとおりだと思いますが、今道路を例に引かれましたけれ
ども、分かりやすい例だと思いますが、オプティカルファイバー、
光ファイバーを引きましても、その中でいわゆるダークファイバーと言われる、使われない
部分が約九割弱ぐらいのところで、実際使われているのは約一割ぐらいというのが実態のものがあるというのが事実だろうと思います、全国で平均いたしますと、使っているところはやたら使っているんですけれ
ども。そういうのを、状態でいきますと、やっぱり使うのを、敷設して使えるようになったはいいけど余りコンテンツが面白くない、何となく見たくなるコンテンツがないというのも非常に大きな理由の
一つだろうと思いますし、今おっしゃいましたように、敷設するまでの経費が掛かる、時間が掛かるというようなこともあろうと思います。
もう
一つは、やっぱりいわゆる個人
情報の保護という問題で、いわゆるセキュリティーという問題がもう
一つ、別に何となくこう大丈夫なのかなという
部分もあろうと思いますんで、いわゆる不信、いや不信じゃないな、不安というようなものもあろうという問題がありますんで、こういった問題は今後解決せねばいかぬ大事なところ、中でもこのコンテンツは非常に大きな問題だと思っております。
そこで、昨年の七月からたしか
IT戦略本部におきまして、今御
指摘のe―
JapanⅡというのが策定して、
ITの未
利用部分と、余りよくまだ開かれていない
部分の中として、主に先導的七
分野を中心にして取組をいたしておるのは御存じのとおりで、医療とか食とか中小企業金融とか就労とか行政とか、いろいろやっておりますが、医療の話につきましても、いわゆるレセプトの話やら何やら含めまして、これは規制の改革というのを
かなり他省庁との間でも詰めをしないと、こちらが幾ら開放してもそこのところで規制が掛かってできないとか
法律があってできないとか、いろんな個人
情報の話を含めましてございますが、間違いなく行政の方はこれは
サービスとして、私
どもは開かれた形で、少なくともいろんな形でアクセスできるということにするべきものだと思いますんで、もっと、せっかく敷設されているものをもっと
利用されてしかるべきというように思います。
このたび、例えば私
どもとして、
役所として新たに
指摘をいたしておりますのは、お騒がせをいたしました年金の未納の話の件につきましても、自分が今幾ら未納しているのか、若しくは幾ら払っているのか、幾らたまっているのか、将来幾らもらえるのかというのはだれが分かるのかというと、これは昔と違って、今、
社会保険庁まで歩いて、
社会保険庁でもらわないかぬ。
そして、今、
三重県どれくらいか存じませんけれ
ども、例えば和歌山県、
世耕先生いらっしゃいますが、ここが一日平均三百五十人からの人が押し寄せて、もうその
対応だけで
役所は手一杯という実態が起きております。これは、他の県においてもほぼ似たようなケースが起きていると思いますので、これとしては少なくとも番号さえきちんと提示をすれば、少なくとも個人のPC、パソコンから少なくとも
社会保険庁に接続して、その接続した内容で自分のは今幾らなのかというのを知れるようにするのを行政
サービスとしてやれというのは、二〇〇五年度末までに是非このシステムを作り上げてもらいたいということを行政管理局を担当いたします
総務省としては
社会保険庁に申し入れて、今その準備をさせておりますけれ
ども、いろんな
意味でこういったものは広く
利用されてしかるべきものがあるんだと思いますが、そのときに個人
情報というところと
かなり重なってくるところがあろうかと思いますので、そこらのところは先ほどの
中学一年のときとは大分
時代が違ってきておりますんで、もっと開かれた形にされて、
利用されてしかるべきだと私
どももそう思いますんで、その方向で、御趣旨の方向で進めてまいりたいと思っております。