○副
大臣(山口俊一君)
平成十六年度の
地方財政計画につきましては、ただいま
大臣の方から御説明をいたしましたとおりでありますが、なお、若干の点につきまして補足をして御説明をいたします。
地方財政計画の規模は、八十四兆六千六百六十九億円、前年度に比べ一兆五千四百三十八億円、一・八%の減少となっております。
まず、歳入について御説明をいたします。
地方税の収入見込額は、三十二兆三千二百三十一億円で、前年度に対し一千五百六億円、〇・五%の増加となっております。
また、
地方譲与税の収入見込額は、
所得譲与税の創設による増四千二百四十九億円等により、総額一兆一千四百五十二億円、前年度に対し四千五百十三億円、六五・〇%の増加となっております。
次に、
地方特例交付金につきましては、
税源移譲予定特例交付金の創設による増二千三百九億円等により、総額は一兆一千四十八億円、前年度に対し九百八十六億円、九・八%の増加となっております。
地方交付税につきましては、
平成十六年度の
所得税、法人税、酒税、消費税及びたばこ税のそれぞれ一定割合の額の合計額十一兆三千三百四億円から精算額一千七百四十四億円を減額をした額十一兆一千五百六十億円に、
平成十五年度以前の
地方財政対策に基づき
地方交付税法の定めるところにより
平成十六年度に一般会計から加算をすることとされておりました額三千四百五十億円、通常収支の補てんに係る国負担分の臨時財政対策加算額三兆八千八百七十六億円、恒久的な減税及び先行減税による
地方交付税の減収を補てんをするための
交付税特別会計における借入金一兆七千七百五十五億円を加算をする等の措置を講ずることにより、十六兆八千八百六十一億円を計上いたしました結果、前年度に対し一兆一千八百三十二億円、六・五%の減少となっております。
国庫支出金は、
三位一体の
改革に伴う廃止、縮減等の影響を含め、総額十二兆一千二百三十八億円で、前年度に対し一千三百六十二億円、一・一%の減少となっております。
次に、
地方債につきましては、
臨時財政対策債が前年度に対し一兆六千七百九十一億円、二八・六%減の四兆一千九百五億円となっておりますが、これを含めた総額では十四兆一千四百四十八億円、前年度に対し九千二百七十億円、六・二%の減少となっております。
また、使用料及び手数料並びに雑収入につきましては、最近における実績等を勘案した額を計上いたしております。
次に、歳出について御説明いたします。
まず、給与関係経費についてでありますが、職員数につきまして、
地方警察官の増三千百五十人を見込みつつ、全体では一万九百八十人の純減を行うこととしており、その総額は、二十二兆九千九百九十億円で、前年度に対し四千三百九十三億円、一・九%の減少となっております。
次に、一般
行政経費につきましては、総額二十一兆八千八百三十三億円、前年度に対し八千五百七十億円、四・一%の増加となっております。この
うち国庫補助負担金等を伴うものは、後ほど御説明をいたします
平成十六年度の
国庫補助負担金の一般財源化に伴う
国庫補助負担金を伴わないもの、
平成十六年度一般財源化分であります、への振替を行った後において十兆一千百八十三億円で、前年度に対し二千七百六十九億円、二・八%の増加となっております。
また、
国庫補助負担金を伴わないもの、通常分でありますが、これにつきましては、
地方団体の自助努力を促す観点から既定の
行政経費の縮減を図る一方、人間力の向上、発揮を始めとする新重点四分野や
市町村合併、治安維持対策に係る施策に財源の重点的配分を図ることとしており、その額は十一兆一千四百七十五億円で、前年度に対し三百七十四億円、〇・三%の減少となっております。
なお、
平成十六年度の
国庫補助負担金の一般財源化に伴い、補助事業から単独事業に移行をした事業等につきましては、
国庫補助負担金等を伴うものから
国庫補助負担金を伴わないもの、
平成十六年度一般財源化分でありますが、に振替計上をすることとしており、その額は六千百七十五億円となっております。
公債費は、総額十三兆六千七百七十九億円で、前年度に対し八百九十四億円、〇・六%の減少となっております。
維持補修費は、総額九千九百八十七億円で、前年度に対し八十一億円、〇・八%の減少となっております。
投資的経費は総額二十一兆三千二百八十三億円で、前年度に対し一兆九千五百八十五億円、八・四%の減少となっております。この
うち、直轄事業負担金につきましては一兆一千四百七十三億円で、前年度に対し三百三十五億円、二・八%の減少、補助事業につきましては六兆七千百十億円で、前年度に対し五千百五十億円、七・一%の減少となっております。また、
地方単独事業につきましては、前年度に対し九・五%の減とする中で、
地域活性化事業、
地域再生事業、
合併特例事業及び防災対策事業などにより、
地域の自立や活性化につながる基盤整備を重点的、効率的に推進をすることとし、十三兆四千七百億円を計上いたしております。
公営企業繰出金につきましては、総額三兆七百九十七億円で、前年度に対し一千二百五十五億円、三・九%の減とする中で、
地方公営企業の経営基盤の強化、上下水道、交通、病院等生活関連社会資本の整備の推進等に配意することとしております。
この
うち、企業債償還費普通会計負担分は二兆一千八百四十一億円で、前年度に対し五百九十二億円、二・六%の減少となっております。
最後に、
地方交付税の不交付団体における平均水準を超える必要経費につきましては、税収入の状況等を勘案をして前年度に対し二千二百億円、四五・八%増の七千億円を計上いたしております。
以上をもちまして、
地方財政計画の補足説明を終わらせていただきます。