○
平野達男君 私はそのニュー・パブリック・マネジメントというのはどういうものか分かりませんが、いずれ
竹中大臣言われていることについては、総論全く賛成です。
さっき何でわざわざ
公共事業の抜本見直しの話を出したかといいますと、そういうことについては既に
政府としての確認をしているということを言いたかったんです。その上で、今回モデル
事業を出してきて、その核のモデル
事業の中で具体的なアウトプットを見ていきますと、手法として見ていきますと、例えば
予算の弾力化と言っているから、繰越明許の積極的活用ですよと、それから目間流用ですよと言っているだけです。これだけなんですよ。あとは担当者の意識の中にいろいろ訴えていくと、これはあると思いますよ。だけれども、具体のモデル
事業という場合については、こういう物の
やり方をやることによって次の、このモデル
事業終わった後に
予算についてこういう形で反映していきますよというアウトプットがないとおかしいんですよ。
ところが、これで何が出てくるのかというとしますと、アウトカム目標設定、これは私はいいことだと思います。これは今
予算要求の中の中で、なぜ
予算要求が必要だかという理由書の中で潜り込ませてありまして、表へ余り出てこないんですね。これはいいと思うんです。だけれども、あとはどこまでやろうとしているのかというと、それはもう見えないというより、私は見え見えのものだから、これはモデル
事業としてやるというのはちょっとおかしいんじゃないかという、まあ冷や水を浴びせているわけであります。
それで、厳しい
事業評価についても、これちょっと一点、これもいいと思うんですが、計画期間中の毎年度終了後に目標達成度について報告を求めると書いていますけれども、毎年度の終了後にその達成評価を、目標達成についての報告を求めるということになっていますが、事後評価というのは
予算年度終わったときに事後評価してもしようがないんですよね。その機材を導入したのが本当に
効果が出るかどうかというのは二、三年見る必要があるんです。だから、そういった
観点がこの中に、厳しい
事業評価の中にこれはないですね、これ、この書き方は。だから、これは事後評価の実は仕方についてはよくチェックしていく必要があるんじゃないかということを一点言っておきます。
それから、ちょっと時間がなくなりましたからあれなんですが、
予算執行の反映状況という、
政府でこれ出しています。これは主計官が現地に行かれていろいろ
調査をして、これを前年度の
予算執行状況を見て翌年度の
予算の査定に役立てるということなんですが、これはこれとして非常に
予算査定どうやっているかということを分かりやすくしたという
意味については非常にいいと思います。いいんですけれども、これはもう本来の主計局の仕事なんですよね。通常の
予算査定と主計官が行ってやったやつとどこが違うんだということで、なぜ、これだけこんなものを出したのか。これ悪いとは言いませんが、これ出すなら、毎年九月から
予算査定始まって、九、十、十一、十二までやりますね、あの中で膨大ないろんな
予算の見直しをするわけです。
だから、こんな
予算執行の反映状況どころじゃない。もっと肝心のところで相当の
縮減をしているはずなんですね。むしろ、どっちかといったら、そっちの方を見せてもらいたいという感じがするんですが、これはちょっと要望として申し上げておきます。
それからあとは、これ単価切った、単価を切るとかいうことで、これ主計官わざわざ行って単価を切ったと、単価の見直しをやったということを言っていますけれども、これはこれで悪いことじゃないです。だけれども、これも本来業務ですよね。塩川
財務大臣が単価の見直しを必要だということを盛んに言っておられましたから、そのあれを受けたと思います。だけれども、やっぱりせっかく行ってこういうものを、アウトカム出す、結果として出すのはこれは当然いいんですけれども、これは当然のことだと思います。単価の見直しをやったといって小泉総理が
予算委員会でたんかを切っていますからね、答弁で。だから、こういうことで単価を切るというのもあるかもしれませんけれども、本来であれば、本当にやってもらいたいのは、これ、現地行くなら事後評価をやってもらいたいんですね。
というのは、何でかといいますと、
財務省は計画と
予算の張り付けで
事業の完了までは見ます。見るんですけれども、あとは一切今は見る
仕組みになっていないんですね。せいぜい、今事後評価というのは導入されて、今各省いろいろ試行錯誤的にやっているんですけれども、実は一番最初の
予算査定をするときに、これまでにやった
事業がどういう結果を出しているか、どういう管理がされているかというような事後評価をしっかり見て反映させるのが本当に大事だということで事後評価が導入されたわけです。
是非、その地区を絞って、
予算査定する側の目で事後評価をやって、作ったものがどういう使われ方をされているか、当初の計画に比較してどういう差が出ているか、その差が、
効果が出ていないのはなぜなのかといったことを是非この
予算執行の
調査の中で、むしろそっちをやっていただきたいという要望を申し上げて、時間になりましたから私の質問は終わりますけれども、
財務大臣、御所見があれば承っておきたいと思います。