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政府参考人(林
省吾君) 消防団の
状況等について
お答えを申し上げます。
消防団は現在、全国ほとんどすべての市町村におきまして設置されておりまして、三千五百九十八団を数えております。また、消防団員の数は、
平成十五年四月一日現在でありますが、九十二万八千四百人余となっておりまして、
地域における消防、
防災の本当に中核的な存在として御活躍をいただいているところでありまして、私としても心から敬意を表し、感謝を申し上げているところでございます。
しかしながら、近年の社会環境の変化に伴いまして、特に過疎地等におきましては消防団員の確保が難しくなっている、また都市部におきましても、サラリーマン化が進んでおり、また常備化に伴いまして消防団員が減少してくると、このような様々な課題に直面をいたしているところでございます。しかしながら、私
ども消防団の活動は
地域の安全、安心確保のために欠かせないものであるというふうに
認識をいたしまして、消防団活動の活性化あるいは充実
強化、さらには御
指摘をいただきました消防団員の確保に全力を挙げて取り組んでまいらなければならないと考えているところでございます。
消防団の活動活性化につきましては、いろいろな面での財政
支援に加えまして、もちろん啓発も必要でありますけれ
ども、団員の士気高揚が図れるような各種の施策を考えてまいらなければならないと思っているところでありますが、特にお尋ねのございました消防団員の確保策につきましては、私
ども、
地域は
地域で守るということが大切でございますので、
地域に住んでおられる方はできるだけ参加していただきたいという考え方から、近年、特に、
地域における地方公務員の方はもちろんでありますけれ
ども、郵便局の職員の方あるいは農協の職員の方あるいは公的
機関にお勤めの方に対しましても消防団に参加していただくよう強力にお誘いを申し上げることといたしているところでございます。
また、
地域における
防災力の確保のためには、
地域に住んでおられます女性の
方々の入団が大変効果的でもあり必要でもあると考えておりますので、これも最近、特に文書を出させていただきまして、女性の
方々の入団がしやすいように、また入団していただけるようなお誘いを消防団あるいは地方公共
団体を通じてお願いをしているところでございます。そのように、活動の活性化のための
支援、また団員の確保に意を用いてまいりたいと考えております。
それから、もう一点お尋ねのございました消防団の活動の
内容でございますけれ
ども、御
指摘のように、確かに消防団は各
地域における消火活動だけではなくて、水防活動であるとかあるいは救助活動に従事することも必要でございますので、そのための訓練もお願いをし、また積極的にやっていただいているものと承知をいたしております。
具体的には、平素より各種災害を想定されまして、消火活動訓練のほかに、水災時の水防活動訓練、また震災時の救助活動、また住民の
避難誘導訓練を定期的に実施をされているところが多うございますし、さらに災害における
負傷者への
対応としての応急手当て訓練もなさっているとお聞きをいたしております。
今後は、
国民保護法制の下における活動も期待をされておりますので、各種の訓練をしていただきながら
地域の
防災力の向上のためにひとつ御貢献をいただきたいと、こういうふうに考えているところでございます。