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田村公平君 ちょっと
矢部さんね、あなたね、そういう、そういう
答弁を木で鼻をくくった
答弁というんだよね。おれがせっかく、あなた、
本音で言っているのにさ、おたくも
本音で答えたらいいと思うんだけれどもね。それはさておいてね、これは禅問答になるから。
私は、たまたま九月十一日、あの
テロのときに
アメリカン航空に乗って、
オタワからシカゴまで
あと二十分というところで、いきなり出発した飛行場に帰されました。私の記憶間違っていなければ、
北米大陸で一日四千便以上の、
領空通過を含めて、
民間航空、カーゴ等々が飛んでいますけれども、
アメリカのやり方ってすごいんですよね。とにかく全部降りろ。
敵味方識別器、トランスポンダーというのを飛行機積んでいますけれども、だけれども、どっちが敵でどっちが
味方か分からないわけだ、だってハイジャックされているわけですから。だから、
オタワに一週間ほどせっちん詰めになるわけですけれども、もう全部閉鎖ですから。とにかく飛んでいる飛行機、全部降りろ。これが
アメリカというか、嫌な話ですけれども、そういう
時代なんです、今。
ですから、この
法律は僕は一歩
前進だとは思っていますけれども、
テロは実は防げないんです。だから、
我が国政府として
国民の
生命、財産を守るということであれば、この
議員会館も、私も
庶務小委員長もやらしてもらっておってこういうことを言うのはなんですが、ああいうまやかし的なガードをしたって、やるやつは何ぼでもやるんです。それはそうですよ。現にあなた、入ってきて、地下三階の
ちり置場のところに変なおっさんがライターで火を付けたって、だれも気が付かないんですから。
議員会館に
面会票なしで、というか、入ってくるの
幾らでもいるじゃないですか。その
程度の国なんです。だから、普通の国になるというこの事態に即したその場合に、
政府としては、例えばいわゆる
ディフェンスコントロール、DEFCONを一から五
段階まで持つとか、そういう中で、
テロの
対象というのは別にダムや原発だけじゃないんですよ。どこでも起こり得る話なんですよ。私が
テロリストだったらそうします、一番弱いところ。ここをやったっていいんですよ。
だから、そういう
意味で、この
法案自体は一歩
前進、横の
連携を取りながら考えていかないと絶対に防げないと。ただし、これだけの備えがあるから捕まる
可能性があるからやめようかなというのが、それが
抑止力なんです。
そういうことを踏まえて、
政府として横の連絡を取りながら今後の
対応をどういうふうにしていくかということをお伺いして、私は与えられた
質問時間二十分ですから、今日ちょっと五分ぐらいはしょって終わろうと思っていますので、本当はこれ以上言うともう頭にくることがあるものですから、まず
答弁をお伺いして、
あとの五分をどういうふうに活用するかと思っておりますので、きちっとした
答弁をお願いします。