○森本晃司君
先ほど来、
工法についても三種類があるというふうに言われております。また同時に、
設計と発注、
設計も工事も一緒にするということでコスト削減に努力していただきたいんですが、その中の一つで、これだけ掛かるのに、おやと思うところがあるんですが、これ現在の
羽田の
滑走路の標高というのが六メートルですね。今度新
滑走路で計画されている高さ、これは
工法いろいろありますけれ
ども、それは二十三メートルという常識で考えて余りにも高いんではないかと思うんです。
私、二十三メートルというのはどれぐらいかなと思って参議院の議員会館の高さはどれほどだというふうに
伺いましたら、議員会館の高さは二十六・三七メートルであります。あの議員会館の一階から屋上までのそれに近い高さの
滑走路が
羽田に造られるという。私は技術的には全く素人でありますけれ
ども、果たしてそんな、今は六メートルでいっているんですが、そんな高さのものが要るんだろうかなというふうに考えました。
伺いますと、
羽田再
拡張の新
滑走路橋の高さというのは同
滑走路の進入表面が
東京湾第一航路を航行する大型船舶の高さに抵触しないように二十三メートルに設定されていると
伺いました。ただし、この進入表面の基準は本来構造物の固定物件に対する規制を行うための表面でありますけれ
ども、アメリカにおいては進入表面以外に無障害物表面と言われる
航空機の
運航上の基準表面が導入されているというふうに伺っております。仮にアメリカと同様の無障害物表面を
羽田の
新設滑走路に適用するとした場合に、同
滑走路の高さは計算上によると約八メートルにすることができるはずだと、こういうことが言われております。
また同時に、この
羽田再
拡張について建設グループが国に提案したものがあります。これは建設費を大幅に削減できるというところであります。
この建設グループの発表によりますと、建設費が高くなっている最大の
理由は、
東京港の第一航路を航行する船舶は
航空法に定める障害物の制限表面に抵触させないようにするため、
先ほど申し上げましたが、
滑走路橋の標高二十三メートルと極端に高くしていることによると。標高を六メートルに抑えると、沈下を見越した
埋立て土の高さは約三十メートルで済み、二十三メートルの標高の場合の五十メートルに比較して、一立方メートルの
埋立て建設単価を約三千円として計算して九百億円少なくできるのではないか。また、いろんな
航空機連絡誘導路あるいは進入灯火等、
滑走路を低くすることによる
経済メリットが比例して安くなり、トータルでは二千億円
程度も縮減できるという話がここに書いてあります。こういう発表がされています。また、連絡誘導についても、本来、船の安全やテロ対策からもその下を航行させるようなことは考えない方がいいんじゃないだろうか、こういう御提案がございます。
日本においてアメリカと同様の基準をそのまま導入することには、これはいろいろと
検討する必要はあるとは思いますけれ
ども、
羽田拡張事業のコスト高の一因としてこの
滑走路の高さが
関係していることというのは、これは事実であろうと思うんです。コスト縮減の
意味からも、可能な限りこの新たな基準表面の
考え方を導入して
滑走路の高さを低くすべきではないかと考えるのですが、いかがでございますか。