○遠山清彦君 公明党の遠山清彦でございます。
今日です、今日まで参議院の当
厚生労働委員会で法案の
審議を続けてまいりました。総理、私、こちら側座っていますけれ
ども与党の一員ですので、御理解をいただきたいと思いますが、衆議院の方ではいろいろ問題がありまして、
審議拒否等があって大変に十分な
審議ができなかったという声が
国民の間であったわけでありますが、参議院の方は、今日、もう三十五時間超えて四十時間近くまで
審議をするということでございまして、私は、やはり言論の府としてしっかりとこの法案の中身について最後まで
審議をしていくことが私たちの責務だというふうに思っております。
ただいまもございましたけれ
ども、今回の
政府・与党案については野党の
委員の方々からいろいろな御
批判がありました。その御
批判の中身についてつまびらかに今申し上げる時間もございませんけれ
ども、中には大変鋭い御指摘もございましたし、深い見識に基づいた御主張もあったというふうに私は理解をしております。
〔
委員長退席、理事
藤井基之君着席〕
そういう
意味で申し上げれば、もし自民党、民主党、公明党の衆議院でなされた三党の合意が有効であるならば、それらの野党の
皆さんの当
委員会で出された御意見についても、この三党合意に基づいた与野党の協議機関、あるいは衆参の
厚生労働委員会の下に設置をされる小
委員会で大いに
議論をさせていただきたいというふうに思っております。
また、ただ
一つ残念だったのは、山本
委員もそうですし、柳田
委員もそうですし、森
委員も辻
委員もそうですが、非常に優秀な
厚生労働の問題に関する専門家が多くいらっしゃる野党の
皆さんから対案が参議院では出されなかった。昨日の夜、何かちらっと出したみたいですが、具体的な数値の入った、
国民が判断のできる、
国民が
政府・与党案とちゃんと比較することができる、その案をしっかり出していただければ、私たちはこちらで、
委員会でしっかりと
議論ができたと、そういうふうに思っております。我が公明党に対しても名指しで何度も
批判をされてきましたけれ
ども、私はこの点をしっかりと申し上げたいと思います。
〔理事
藤井基之君退席、
委員長着席〕
野党の、野党のですね……(発言する者あり)
よろしいですか。
委員長。(「対案出したんだよ」と呼ぶ者あり)
分かりました。野党の
皆さんは昨晩対案を出されたというふうに理解をしております。訂正いたします。
その上で……(発言する者あり)申し上げますが、ピーチクパーチク、私が
質疑しているときぐらい黙ってください。
それで、野党の
皆さんの意見の一部を聞きますと、
給付は下げるな、
負担は上げるなというような主張をされている方もいらっしゃいましたけれ
ども、私は、現在のこの
人口構成あるいはこの
国民の
負担率等の
割合の問題等
考えますと、やはりどのような、長期的な期間で見れば、どのような
改革案を
考えても、
一定の
給付の抑制あるいは
負担の増加というものは私は避けられないと思っております。もし
給付の抑制をしなければ、それは若い
世代に全部ツケが回っていくということになるわけでございますし、また、
保険料の
負担を上げるなということになっても、それは税
負担の方で跳ね返ってくるという可能性も大きくあるわけでございます。
ただ、
国民一人一人が自分のお財布を
考えますと、やはり
給付は下がる、そして
負担は上がるとなりますと、これは大変どうしてかなというふうに思う気持ちは私も分かりますけれ
ども、この国、
社会全体の
動向にかんがみて、
給付の抑制と
負担の増加はどうしても避けられないという点について
国民の
皆さんに御理解をいただくことがやはり出発点でなければいけないと思います。
この点について、
坂口厚生労働大臣から改めて御
見解を伺いたいと思います。