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国務大臣(
坂口力君) 今日午前中にも御質問のあったところでございますが、二十人以上でこの
結核を
感染した集団
感染事例といいますのは、
平成十二年で六十例、それから十三年で四十九例、それから
平成十四年で三十一例と、かなり
発生しているわけでございます。
今お話のありましたように、病気を治すはずの病院の中で
発生をする、医師がもとであったというようなケースも、その一件のみならずほかにもあるわけでございます。主にこうした病院でありますとか、
学校でありますとか、あるいは福祉施設でありますとか、そうしたところで起こりやすいということでございますので、そうした皆さん方の健康管理というものは平素からきちんとやはり受けていただくようにしなければいけないというふうに今思っている次第でございます。
お若い皆さん方は、特に
結核という病気がいかに恐ろしい、ほうっておいたら恐ろしいものであるかということが余り御存じありませんし、知識もお持ちになっていないということだと思います。
結核の初期の
段階、そうした症状が出ればいいんですけれ
ども、比較的症状がなくて、そして
結核の方はかなりやはりはっきりしているというケースも中にはあるわけでございますから、さらに、やはりわずかな体の
変化でありましても、そのことにどう気付いていただくかということを理解をしていただくことが大事だというふうに思っております。
それをどう皆さん方に分かっていただくようにするかということでございますが、ここは、先ほどからも何度か出ておりますように、
結核という病気はそんなに新しい病気では、新しい病気ではありませんし、珍しいことではないものですから、マスコミ等に登場することも少ないということでありますので、うっかりしておりますとなかなかそれが目に入りにくいということになるわけでございます。
したがいまして、この
結核という病気についての一般的な知識というものをいかに
国民の皆さんにお持ちをいただくかということは、これはもう、
一つか二つの方法でそれでやっていくといいましてもなかなか私は不可能なことだと思うんですね。多少パンフレットを作りまして、そしてどこかに、役所なり
保健所なりに置いて、お見えになった方にどうぞお持ち帰りくださいという程度のことではなかなかこれはいかない。もう少し様々な機会をとらえて、やはりこの
結核の問題というのは
国民の皆さん方に理解をしていただくようにしなければいけない。重層的な
国民の皆さん方への
説明というものが重要になってくるというふうに思っております。
したがいまして、今後、これらの問題、ひとつもう少し
国民の皆さん方に理解をしていただくようにするためにどういうことをやるかということを真剣に議論をさせていただきたいというふうに思っております。役所は、ややもいたしますと、インターネットに出してありますと、こう言うんですけれ
ども、インターネットを皆見ておるわけではありませんししますから、そういうことだけでは済まないというふうに思う次第でございますので、ここはしっかり議論をして詰めたいと思っております。