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辻泰弘君 私もこの問題につきまして二年半ぐらい前から何度か御質問させていただきまして、
坂口大臣は一生懸命取り組んでいただいたということに私は敬意を表しておるわけでございます。
平成十四年の八月八日の決算
委員会のときも、
大臣は、財務省がすげなくできないと言ったのに対して熱を込めて御答弁いただいておりまして、無
年金障害者の問題ですけれ
ども、政治の場におきましては、いずれの原因であれ掛金をするいとまなく障害者になった人たちをそのままに捨てておくということは許し難いことだと、このようにおっしゃいましたし、
財政上誠に厳しいときではございますけれ
ども、厳しいときであればこそ、やはり分かち合うという精神が必要だと、やはり手を差し伸べる、やはりその人たちの方向もしっかりと見据えてすべてを決着していくということが私は必要ではないかというふうに考えていると、このようにもう一年半前におっしゃっていて、またそれらの上に試案を出されたわけでございますけれ
ども、そういうことについては私は敬意を表しておるわけでございます。
ただ、
大臣というお立場の方がここまでおっしゃり、また試案まで出されておきながら今日まで動かなかったと、このことを私は非常に残念といいますか、それこそ許し難いことだと、このように思うわけでございます。
そこで、やはり
大臣のこれまでのこのことについてのお答えを私も全部承知しているつもりでおるんですけれ
ども、やはり
二つポイントがございまして、
一つは、この本
委員会で御答弁になった中で、
年金局の方はうちの関係じゃございませんと言う、障害福祉部の方もそれはうちじゃございませんと、私の言いますことがたらい回しになっているということを
大臣が二〇〇二年五月に御
発言になっておるわけでございます。
大臣のおっしゃることすらたらい回しになるんならば、野党議員の私
どもが言うのがたらい回しになるのは当然だというふうに
理解をし、納得をし、いろいろ講演のときに使わせていただいているんでございますけれ
ども、ただ、そのものが
一つある。
それと、この間、三月二十五日に本
委員会で
大臣は
発言されているのですけれ
ども、そのときに、森さんに対してですけれ
ども、調査をしろと言ったと、しかし、調査が出てきたのが百数十名の人たちの調査で、数が少な過ぎる、全体像を把握するに至らない、もう少し全国的な調査をしてほしいと言ったと。それから、全国で難しければ都道府県の調査、そういうサンプル的なものでもどうだかというようなことも言ったという
意味だと思うんですね、是非早く調査してもらいたいと言ったと。しかし、どういうわけか、なかなかその結果が出てこなかったというのが今日に至る経緯であると、このようにおっしゃっているわけでございます。
すなわち、やはり厚生行政という、
生活、人生、生命というのを厚くする、人間の幸せを追求すべき
厚生労働省、また政治自体そうだと思うんですけれ
ども、そのことの本義が忘れられて、厚生省が結局無謬主義といいますか、今までのやっていたことの継続の上で、そこだけ何か小さくきれいにして大局を見詰めていないような、そういったふうに思うわけです。そして、結局裁判に行き当たったときにその場その場で対応してくるというふうな
感じがするわけですが、こういった厚生行政の在り方というものについて、
大臣、一言御
見解をお示しいただきたい。