○ツルネン
マルテイ君 もちろん、そういう障害がある、それを乗り越えなければならないということは当然ですね。
環境大臣の立場から、
一つ私は大きな弊害があるということは、そのところは
環境大臣の立場からはなかなか言えないものだと思いますけれ
ども、私に言わせれば、これはやはり縦割り行政というのもその中の
一つになるんじゃないかなと思います。だから、私たちは
環境を幾ら、
環境を相当力を合わせていっても、やろうとしていっても、やっぱり今までの日本の
社会の中でこの
経済優先の
社会、あるいはそこでは、例えばこれから私も幾つかの問題を指摘したいと思いますけれ
ども、
経済産業省もやはりビジネスの方の立場を考えなければならない。幸いには、今、日本の
社会では、特に大きな
企業の方では自発的には
環境に
配慮するような動きはありますけれ
ども、それでもやっぱりまだまだこの
経済産業省の方では私たちと考えがちょっと食い違うところもあります。
今日は、それをちょっと幾つかの問題を例に出してみたいと思います、この質問に入る前に、ちょっとだけですけれ
ども。
今日は、ごらんのように多くの学生たちがもう入れ替わりで、一遍に入らないんだから交代で傍聴に来ているんですから、これはやはり私が
期待しているのは、このように若い人たちも、大学生もやはり
環境問題に興味を持っているということもあるかと思いますから、そういうこともちょっと意識しながら、私たちはこれからはどういうふうに
環境と
経済の
関係をよりいい方向に入れるかということを私はできるだけ分かりやすく指摘したいと思います。
実は、今日は
一つ、朝日新聞、ほかの新聞の朝刊にも載っていたかと思いますけれ
ども、少しがっかりしたようなニュースが載っていました。このタイトルには、「
環境税 「早期導入に反対」」というタイトルの記事です。だれが反対しているかというと、これはやはり
経済産業省の
一つの
会議では、やっぱりこれはまだまだ先のことです。それよりも今、例えばさっきは
小泉委員が問題にしたこの京都議定書の目標を達成するためには、そういう
環境税というよりも当面は省エネ優先でいきましょうということでもあったということですから、私はこれはその
一つの例であります。
ヨーロッパの方では、
環境に本当に先進的な国が、母国フィンランドもそう、ドイツとかいろんな国がありますけれ
ども、日本ではやっぱりなかなかこういう新しい思い切ったことは恐らく
環境省の、これは質問に入っていませんから聞きませんけれ
ども、
環境税の方に前向きに考えていますけれ
ども、やっぱりそこにはまだまだブレーキが掛かる問題があります。私
自身も、この
環境税は今日のテーマではありませんから、それをどういう形で本当に実現するか、これをやっぱり私たちもいろんな国のやっていることを参考にしながらやらなければならない。
しかし、この新聞記事もやっぱりそういうふうに
経済優先という、それはマイナスになったらこれはやっぱりブレーキになりますから。しかし、私たちは今日はそうではなくて、やはり
企業も
経済産業省も今前向きに考えているという動きもありますから、そういう
意味で、前向きに私も考えたいと思っています。
それで、これからは今の、そうだ、済みません、もう
一つ。
皆さん、
環境に
関係ある人たちはレスター・ブラウンという方をよく知っていると思います。以前はワールドウオッチ研究所の所長だったんですけれ
ども、今度はアースポリシー・インスティチュートの所長になっています。そして、来週再び来日して、来週は
五つくらいのシンポジウムとか講演をまたやっています、その
一つに私も行こうと思っていますけれ
ども。
彼が恐らく一番先にこの
環境と
経済の
統合、彼は
統合という言葉は使わなかったんです、両立という言葉を使っていたんですね。彼は非常に有名になった
一つの本の中では、今度の新しい動きをどういうふうに、どういう方向に進めるべきかという言葉でこういうふうに著しています。今までは
環境が
経済の一部であった、
環境が
経済の一部であった。しかし、これからは逆に
経済が
環境の一部、つまり
環境優先というふうに、それはさっきの
環境大臣のミッションの中でも、私たちは
環境優先にすればそれで
経済も活性化するということは、これは決して
経済に悪影響を及ぼすんじゃなくて、正しい方法を見付ければですね、でも、これ、私はレスター・ブラウンさんのこういう目標も非常に参考になっているし、多くの彼の本も読んでいます。これは参考までに。
これからは、今は通告した質問の方に入らせていただきます。
最初には、私たちの参考資料の中にもありますけれ
ども、鈴木元
環境大臣が平成十四年に作られた
環境と
経済活動に関する懇親会があった。それは六回開いて、そして去年の夏にはその
報告書ができた。その
報告書の中では、その参加したメンバーは、非常に
環境に熱心な
企業の人はメーンなメンバーになっていたんですね。これはまだ小池
環境大臣が
大臣になっていないときの
報告書ですけれ
ども、恐らくこれにも目を通していると思います。
私もそれに一言コメントしたいと思いますけれ
ども、その前には、このことに対してこの懇親会の
報告書に一言コメントを……