○ツルネン
マルテイ君 民主党・新緑風会のツルネン
マルテイでございます。
私は、今日はこの
委員会に提出されている二つの
法案について
質問させていただきます。それは、もちろん
政府が提出している
特定外来生物による
生態系等に係る
被害の
防止に関する
法律案と、私たち民主党が提出している
外来生物種規制法案に対して
質問させていただきます。
私に与えられた時間が八十分です。長く感じるかもしれませんけれども、私たちから見ますと、この問題、この
法律案だけではなくて、この問題はいかに重要な問題であるかということ、そのために私たちは、本
会議でもこれを
お願いして
質問もしました。あるいは私たちは、来週はまた十三日には四人の
参考人からの
意見も聴いて、さらにその後、それを参考にして
質問する、採決になるということですから、あるいは今日もいろんな
環境NGOから多くの代表者が傍聴にも来ているということでもこの
法律の重要性がうかがえるということであります。
あるいは私たち、ほかの党もそうだと
思いますけれども、いろんなそういう
環境NGOからもいろんな要望書あるいは希望とか
質問を受けました。私の
質問を通告した後も、昨日もぎりぎりでもう三十一個の
質問、こういうことも是非聞いてほしいということもありました。もちろん、それはもう通告していますから、ここではそのまま参考にできないんですけれども、とにかくこれは私たちから
考えれば重要な問題であるということですね。
先日は本
会議において、当該
政府案に対して私の方から
環境大臣にはかなり厳しく批判しましたが、それは決して大げさな批判ではなかったと私は思っています。あるいは
大臣の答弁の中でいろんな反論もありましたが、それにも納得できないところもかなり多くありました。しかし、それを繰り返すというよりも、今度はもうちょっと
観点を変えて、そしてこの
法案の問題について
指摘して、そして
質問したいと
思います。よろしく
お願いいたします。
既に今分かるように、
質問にありましたように、この
法律は非常に限定されているということ、つまり外国から持ち込まれる
動植物に対しての
法律でありますけれども、今までも日本では人の健康の
保護や産業の振興等を
目的とした
法律と
規制がこの
外来生物に対してもかなりあるんですね。しかし、この
生物多様性の
保全を対象にする
法律が残念ながら今まで日本にはなかったんですから、そういう必要性からこの
法律案もでき上がったと
思います。そういう面では、日本は非常にほかの国に対して後れているということは言えるかと
思います。
そして、この今回の
政府案あるいは民主党案では、この
外来生物の対策の一環として私たちもこれを認めています。少し評価するところもあります。しかし、これは一部にすぎないということは言えるかと
思います。特にこの中では、その
特定外来生物にこれから
選定される、その侵略的
外来生物の
被害を
防止することでは民主党案もそして
政府案もこれは評価できます、その
防止に関してですね。この趣旨も民主党案でもあるいは
政府案でも、そういう意味では同じです。
私はここで、その具体的なものに入る前には二つの
言葉の定義からスタートしたいと
思います。この
法案を検討されている段階では、いろんな参考資料を読みますと、
外来種という
言葉、そして
外来生物という
言葉が出てきたんですね。そして、参考資料によりますと、この
外来種というのは国外又は
国内の他
地域から人為によって意図的あるいは非意図的には特定の
生態系に新たに導入される
生物のことを言いますね。
つまり
国内でも、本来その
地域に現存しているいわゆる
在来種の
生態系に、
国内の別なところから新たに別な
生物が持ち込まれたときも問題が起きるということですね。特に日本では離れ島というか、島嶼のようなものは多いですから、そういう場合は、特に外から入った、今までそこになかった
生物がやはり
被害を及ぼすことも私たちはよく知っているということ。しかし、この今回の
法案ではそういうところは含まれていない、あくまでも
外来生物というのは外国から
輸入されるものに限られているということですね。その範囲が私たちから見れば狭過ぎるということですね。それ以外の
外来生物の、
外来種の全体の
法律にはなっていないということはもちろん
政府の方でも認められていると
思います。
ここで私は、一番目の
質問として是非お聞きしたいのは、民主党の方では、将来的にはそういう
国内に存在する
生物の
規制の
在り方についてもその
法律の中の附則の第二条では触れているんですけれども、
政府の方ではそういうのはどの程度検討されているか。つまり、ここでは、
環境大臣には、まずお聞きしたいこと。そして、
環境大臣の答弁の後は民主党の
発議者に対しても、谷議員には同じ
質問、答弁を
お願いしますけれども、つまり、この
外来種全体を管理するための
基本法律、
基本法のようなものをこれから予定しているかということ。もっと全体として、もしそういう
基本法の
考えがあるとすれば、例えばそれには今までの動物愛護法とか
鳥獣保護法なども含めたもっと
基本法、それは名前はいろいろあり得るんですけれども、例えば野生
生物基本法の必要性、あるいはそういう予定があるかどうか、まず
環境大臣から答弁を
お願いします。