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榛葉賀津也君 私、この問題を
考えていくときに、正にWTOとFTAの
関係と同じで、マルチで
対応するのかバイで
対応していくのかというような問題もあるんですが、やはりもう少し現場のニーズを反映した
取組で
考えていく必要もあるのかなというふうに思っていまして、是非、現場を預かる法務省や
警察庁とも、是非御意見をちょうだいしながらこの問題をきちっと
考えていただきたいというふうに思っていまして、先日の福岡市の一家四人殺人事件、殺害事件のように、新聞を見ると、中国当局の異例な
協力によって捜査が解決に急速に向かったというような新聞記事もあるわけで、言わばこういった事件的きっかけから是非制度を見直していくというような
取組も必要かなというふうに感じているところでございます。
とりわけ、参議院の四月二十二日の法務
委員会においても、野沢法務
大臣が、この問題大変前向きに積極的に取り組んでいきたいと、韓国などのアジア諸国というような単語も出しながら、この問題を
考えていきたいといった大変前向きな御答弁もされていますので、是非現場を預かる各
省庁とも
連携を取りながら、
外務省には御尽力いただきたいというふうに思います。
最後に、残された時間でこの
無形文化遺産条約、
無形文化遺産保護条約についてお伺いをしたいと思うんですが、改めて私ユネスコ憲章の前文を読ませていただいて、やはりきちっとお互いの文化を理解しながら世界平和のために努力しなければいけない、お互いの文化をきちっと守らなければいけないというような、やはり理念、哲学がこの前文に入っていまして、改めて背筋の伸びる思いがしたわけでございますが、若干気になる点がございますので、二点ほどこの問題についてお伺いをしたいというふうに思います。
まず一点が
言葉の点でございますが、これ、ヨーロッパ始めアメリカ、カナダ、この
条約に対してまあ棄権をしているわけでございますが、その理由の中の
一つに、気になったのが、少数民族の言語
保護の
観点からこれが
政治に利用されるのではないかという理由で、実際はこの言語が
無形文化遺産には含まれないというような
議論があったやに聞いておりますが、
日本のアイヌの
言葉を見ましても、大変この少数民族の
言葉という問題はそのユネスコの理念から見ると十分に私は無形文化財の
保護に値する貴重な人類の文化ではないかというふうにも感じるわけでございますが、この点についてどのような
議論が現場でなされたのか、また
日本としてどんなアプローチをされたのか、教えていただきたいと思います。