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榛葉賀津也君 ありがとうございます。
条約については以上でございます。残りの十五分間、
イラク問題、
中東情勢について
外務省並びに
防衛庁にお
伺いをしたいというふうに思います。
一連の
人質事件で私、気になる対応が、幾つか反省点があったというふうに思います。
例えば、十二日は守屋武昌防衛事務次官が記者会見で、高遠、今井、郡山の三氏がいまだ犯行グループの手にあるにもかかわらず、アルジャジーラが
人質を
解放するという
情報があると。私、大変軽はずみな発言をされたというふうに思ってびっくりいたしました。
これは、正に
政府側の危機管理であるとか危機管理体制に私若干問題があるのではないかなということを言わざるを得ないと思うのですが、大変これは重大な発言だったなと、この発言によって実際に
犯罪、犯行グループから
人質が釈放されるかどうかという問題にも微妙にこれはかかわる問題ですから、こういった
情報というのは極めて気を付けなければならないというふうに思っておりますし、またもう一点は、マスコミの報道の在り方にも大変私疑問を感じました。
ワイドショー的な報道は今に始まったわけでないわけでございますが、こういった
情報発信は
日本のお茶の間だけに発信しているわけではなくて、この国際化、
情報社会の中で
世界各国に
日本のメディアが、正に犯行グループの手元にまでこういった
情報が実際流れているわけでございまして、今や
東南アジアの
テログループ等もNHKのBS放送は常に見ているというような
状況ですから、非常にこの
日本の報道の在り方、報道の稚拙さというものを私感じざるを得ませんでしたし、やはりもう一点は、やはり
日本人一人一人の危機意識の在り方、自己管理の在り方というものをもう一度
自分自身も含めまして改めなければいけないなというふうに感じましたし、また
他方、
現実は、私も幾つかの紛争地域歩いてまいりましたが、その紛争地域で取材をしている、また
情報を取っているメディアの
人間というのは、やはりフリージャーナリストなんですね。
大手の媒体というものは、大手の報道会社というものはそういった
方々から、
自分の会社の社員はなるべく、誤解を恐れずに言いますが、危ないところには送りたくないと、そして極めてそういう危ないところにはフリーのジャーナリストと契約して
情報を取っているというのも、これは正に
現実でございまして、様々な私は
日本社会の抱える問題点を、よく災害は人を試すと言いますが、この問題を通じて私、大きな反省点、そして今後に生かすべき問題点が浮き彫りになったというふうに感じましたが。
川口大臣が
一連のこの
事件で最も反省になった点は、一体どんな点でしょうか。