○
国務大臣(
川口順子君) 前から申し上げていますように、分かっていること、まず、何かを隠しているだろうということがその
前提になっていらっしゃる。役所は分かっていることを、あるいは都合の悪い
情報は隠しているだろうと。そういうことでは全くないということを前から申し上げていまして、出せる
情報、これについては、事件が起こったときから十分にできるだけ早くお出しをするという方針でやってきています。それから、今分からないこと、分からないことについては出せない。これはもう当然出せないわけです、分からないんですから。それから、その捜査上重要であること、これについては確かにお出ししていない
部分というのもあります。ただ、それは別な理由でお出しできない、今の
時点ではですね、ということであるわけです。
ですから、おっしゃったことを否定できないじゃないかと。それはこちらも分からないわけですから否定しようはないです。ただ、我々は
米軍誤射説ではないだろうと思っている。それは、
米軍はそういうことをやっていないと言っている。それで、多分、そう言いますと
米軍がうそをついているんじゃないかとおっしゃられるかもしれませんけれ
ども、それはそういうことはない。これは、同盟国ですし、
米軍は今までずっと見ていても、誤射をしたときには誤射をしたということを表に出しています。それから、私たち自身で
米軍が誤射をしたという
情報は、何ら今までそれにぶつかっていない、それを接していない。ですから、我々はそういうことで、そういう
可能性はないと考えているということであるわけです。
いろいろな論理の推論というのは私はできると思うんですね。論理的に詰めていけば、
若林委員がおっしゃっている論理というのも成立、それはし得るだろうと思います。だけれ
ども、それを否定せよと言われても、我々は先ほど申し上げたこと以外は申し上げられなくて、我々はそう考えていない。なぜならば、そういう
情報がない、
米軍はそれを否定しているということであるわけです。
分からないことを、それは一番正しいやり方というのは、この人が犯人ですと言えることが一番いいわけですけれ
ども、それは分からない、今調査中で、調べていても分からないということが現実ですから。
それは、その代替物をもって、この人が犯人であって
米軍ではありませんということを期待していらっしゃるならば、それからおっしゃったすべての
情報について否定をしなければいけないとおっしゃっていらっしゃるんであれば、分からないことを分かったような顔をして否定することはできませんと、そういうことです。