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山本正和君 是非言ってくださいよ。ブッシュさん、あなたも在任中に
日本へおいでなさいよ、そしてお参りしなさいよと、これ私、言っていただきたい。これ、今
総理は即答できなくても結構ですから、十分にそこのところはおなかの中に入れていただきたい、こう思いますよ。
それから、今度の法案について、実は私は、昨日だったですか、
井上大臣以下に、「戦争を知らない子供たち」という歌があると、その戦争を知らない子供たちがまるで戦争はこんなものだと勝手に思って作ったのが今度の
国民を
保護する法案だと、これ私、昨日言ったんですよね。
なぜそういうことを言うかと。今、大田
委員も言われましたけれ
ども、戦争というのはそんな簡単なものでないんです。そして、ここに、ところが、この今度、
保護法案の目的の中にこんな言葉が入っているんですよ。航空機や船舶により地上部隊が上陸してくるような
攻撃。相手が攻めてきて上陸するんです。何万上がるか何十万上がるか分からぬですよ。それに対しても対処するという法案だと、こう言うんですよ。
私は、ミサイルが飛んでくる、あるいは不審船がやってきて
日本の国土を荒らし回る、あるいは拉致すると、これはけしからぬと思うんです。それを排除するために
自衛隊には頑張ってほしいし、きちっとやってほしい、海上保安隊も。それから、天災ですよ。大災害が起こって、地震や雷や津波やそういうことに対してはきちっと備えるだけの、我が国を守る力が私は必要だと思う。
今、
自衛隊に対して
国民が信頼しているのは、そういうよそから妙なものが来たらそれはきっとねじ伏せるだろう、また
自衛隊があるから向こうからなかなかミサイルもよう飛ばさぬだろうと、ここまでは信頼しているんですよ。しかし、本土の中で
自衛隊が敵と、部隊と
戦い合うということを想像して
自衛隊頑張れと言う人はおらぬです。そうなってくれるなと思っている、
国民は皆。だから、それが、これが
自衛隊が国内で戦うことまでこの目的にしてあるんです。
国民を
保護すると言っているんです。こういううそを言ったらいかぬと私は言うんです。
本当に我が国の置かれている
状況はどうなのと。それはひょっとしたらミサイルが飛んでくるかもしれぬ、あるいは訳の分からぬ調略部隊が海岸でうろうろするかもしれぬ、また国内でひょっとしたら暴動が起こるかもしれぬ。それを抑えなきゃいかぬでしょう。しかし、敵の
軍隊が何万もやってきてこの国に上陸して
自衛隊と白兵戦やると。こういう
事態はあってはならないし、あったら、この国が滅びるときなんです。
私は言いますよ。なぜイラクと
日本は違うのかと。イラクは今も、一年、戦争が終わって一年たっても毎日何人もの人が死んでいるんですよ、イラクの
国民が、子供が、お年寄りが、女の人が。
日本は、戦争負けてから一年間の間にありましたか、一遍でもそういうことが。戦争負けたときに
日本の国は負けたとはっきり宣言したんです。天皇陛下が耐え難きを耐え、忍びと、こう言われた。それで一遍に
国民が守られたんですよ。これが本当の
国民の
保護なんです。ところが、
軍隊というのは、自分が権力を持ったら負けたと言いたくない。私も実は負けたくない方の一員だったから、満州で二年間残って国軍の再建ということを裏でやっておった、
日本国軍の再建を。
軍隊というのはそういうものなんですよ。だから、国土にまで侵略されるような
軍隊が来たら、負けているんだ、そのときは。負けたら降参せぬといかぬですよ、当たり前で。それは
国民を守る最大のことなんだ。
そういう本当の戦争のことを知らずにこういうものを書いて、
国民をみんな守りますよと、こういうことを言うのがこれが
国民に対する錯覚を与える。むしろ、そうじゃなしに、
小泉内閣がやるべきことは、今の世界情勢をきちんと
国民に
説明して、我が国における危険な状態はこういう
状況です、それに対しては
自衛隊はこう対処しますと、そのことを話すべきなんですよ。そこのところがどうしても私は
政府の今度のこの
国民保護法案だと、これ、
武力攻撃を受けた場合の
国民保護法案と。なぜこういう
法律を、しかも私が今ここで、これはテレビで放送していますから聞いていらっしゃる皆さんもおると思う。しかし、
政府が本当に国内で白兵戦するための備えの
法律を作っているということを何人の
国民が知っていますか。それは知事さんと相談したと言っている、
井上さんはね。あるいはいろんな人にも相談したと。あらゆるものをいろいろ情報も取ったと言っている。しかし、本当に国内で白兵戦が起こる場合を
想定して
政府は真剣になってこういう法案を出しましたと、このことを感じている
国民が何人おるかと。
先ほど、冒頭の田村
委員の御
発言もありました。国を守るということは、
国民が本気になってみんなで
考えなきゃいけない。それを
国民に
考えさせないでおいて、
法律だけ作ってよしとするのはこれはもう
政府の無
責任極まる態度だと私は思う。
私は、この
国会議員辞めるに当たって、特にこの法案が出るだけに私は気になって仕方がない、こういうことは。
総理はそういうことについて、もう時間がありませんから私だけしゃべってはいけないので、最後に一言、
国民の皆さんにこの法案の
意味を
説明していただきたい。これで
質問を終わります。