○山本正和君 あのね、どう言ったらいいですかね。先ほど沖縄の話が出ましたけれども、
軍隊というのは民衆を盾にして戦うんですよ。いいですか。イラクも同様ですよ。それ、民衆を守る
法案を作ると、今こう言っているわけだ。そうしたら、かつてどこの国の
戦争で民衆を守って民衆に被害が及ばずにやった
戦争ありますか。
あなた、これ
保護する
法案と言っているんだね。
保護するんなら、もうちょっと私、書き方あると思うんですよ。
保護する一番の方法は、
軍隊しか戦いませんと本当に宣言することですよね。
ところが、
日本の国は、私どもが
経験した
戦争というのは、年寄りも女も子供も、
アメリカの兵隊が来たら鬼畜米英と戦え、
武器がなかったら竹やりでぶつかれ、しがみついてかみ付けと、これが
戦争なんですよ。そういうことまで本気になって
政府は
考えてこの
法案を作ったんならもっといろんなものが出てくるはずなんだね。何か来たら、見たら
法律用語が書いてある。
武力攻撃とはと書いてある。そんなものじゃないんです、
戦争というのは。
だから、本気になって
我が国が
戦争する
事態まで想定して、国内の内戦まで想定したものなのか、あるいはそうでなしに、何かノドンとかなんとか脅されるからそういうものを防衛しろと、
我が国の国土までに来させないようにいろいろやるんだけれども、万一の場合を
考えたんですよという程度のものなのか。私はどうも後ろの程度にしか見えないんだけれども。だから、余り麗々しく言わずに、本当にもし
戦争になったら
我が国はお手上げですよ、正直言うけれども。どうやって戦うんですか。この今の若い人たちが本気になってお国のために死にますか。
自衛隊の諸君だけ苦労するだけですよ、見てごらんなさい。
戦争はそんなものなんだよね。
私は、だからこれは、
総理、内閣としてこの問題を
国民に提起する以上は、
我が国はかく
考える、いざという場合に
我が国土にこうやって外国が侵入する場合もある、戦いましょう、
国民の皆さんというところまで本当に腹を決めてやるならいいですよ。何か知らないけれども、お付き合いでやっておるわけだ。
ただ、ちょっと調べてみた。NATOは一緒になって戦いましょうですよ。韓国は
アメリカと戦うから、
アメリカの、領土内は
アメリカがどんなに使っても構いませんと、こういう
条約を結んでおるんですよ。それは、あの朝鮮
戦争の厳しい
経験があるからなんだ。
私は、
日本の
政府は本気になって
戦争のことを
考えたことがあるかと。
自衛隊の諸君は必死になって頑張っていますよ。しかし、そのことが
国民に分かっていないんですよ。分かっていない中でこの
法案を見て、しかもまだ、この前の
緊急事態法はまだ仮定の話だけれども、これは現実に
国民に対して動けとか動くなとか、あるいはあんた家を空けろとかいうふうなことが書いてあるんだ、これ。
そんなばかなこと書けるかと私は言うんですよ。もっと根っこの、
政府が根性を据えて、
戦争とは何か、国を守ることは何かということをきちんとしたものを出して、それこそ声明でも出して、こういう
事態ですから、
国民の皆さん、こういう判断をしますよでいいよ。本当にこれ、本気になって国を背負う責任者が出すんかという。今度のあれ見てみたら、やれ総本部長が指揮して都道府県の
知事に、市町村に命令して何とかかんとかと、やれ道路を何とかかんとかと、そんなばかなことで
戦争できないんですよ、
戦争になったら、
我が国に攻めてきたら。
しかし、
法律上、法治国家ですから、必要ですから作っていますけれどもという程度なら、まだその程度だ。しかし、あたかもこれでもって本当に
武力攻撃に対して
対応するようなことを言っているから私はおかしいと言うんだ。せめてこれぐらいは作っておかぬと心配ですからという程度にしてくださいよ、言うんならね。
だから、私は本当に言うけれども、皆さん一遍、私も実は長男が五十一ですよ。
自分も
戦争の体験の話余りしません、子供に。それぐらい我々の世代、嫌なんですよ、
戦争というのは。しかし、もし攻めてきたら、見てください、我々のくそじじいが先に行って戦いますよ、若い人よりも。本気になって皆さん、この国が攻められるということ、国が戦うということについて
議論していただきたいんですよ。
余り、また次の十五分ありますから、あしたかあさってまたやりますけれども、
総理、私が申し上げたことについて、何か感想がありましたら感想を述べてください。