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保坂分科員 自由民主党の
保坂武です。
昨年春の補欠
選挙、そして秋の
衆議院総
選挙で
当選以来、初めての
質問の
機会をいただきまして、光栄に存じます。
しかも、
政府答弁を
麻生総務大臣にお引き受けをしていただきまして、私も、大変公務の忙しい
大臣に御
答弁いただけるということで、心より感謝申し上げる次第であります。どうかよろしくお願いいたします。
苦み走った侍顔で、肩で風を切る男性的な歩きっぷり、そしてダンディーなスーツ姿の着こなし、まさにピンポンでございます。その人は
麻生総務大臣のことでありまして、私は、自由民主党総裁
選挙のそのさまを見ておるときから、この人こそ庶民の味方である、そして、私も農業の出身でありますから、農民の味方であると。「七人の侍」、そんな映画もございましたが、その勇士を
感じさせていただいた人でもあるわけであります。
今もそう思っているわけでありますが、本日、与党側からの
質問が何か私だけというふうなことで、最後のトリになるかと存じますが、貴重なお時間をおかりいたしまして、
麻生大臣からこの
分科会での御
答弁がいただけるということで、感謝をするわけであります。大変、
質問も重複をする点があろうかと思いますが、
総務省所管事項を中心に何点か
質問をさせていただきたいと存じます。
まず、
政府は、
平成の大合併と銘打ちまして、地方の行政システムに大変革を与え、組織のスリム化を促しているかと存じます。既に我が国は、
歴史の節目において、たびたび全国的な合併の流れを経験いたしております。いわゆる明治の大合併におきましては、明治二十一年、当時、七万一千を超える町村数が五分の一に変遷した後に、いわゆる
昭和の大合併ということで、
昭和二十八年、当時の九千五百八十二町村でしょうか、
昭和三十六年までにほぼ三分の一となりまして、それぞれに
時代の要請に応じた成果を上げてきたと思っております。
しかしながら、今日、
昭和の大合併が実施された
昭和三十年代と比べると、その
時代背景が大変変わってきたことも事実であります。すなわち、我が国を取り巻く世界経済の変化、国内における産業の空洞化、そして何より、経済活動のみならず社会全体に影響を及ぼす少子高齢化の進行など、今日の
デフレ不況にとどまらず、中長期的観点からも、今後、我が国全体がさらに厳しい財政
状況に置かれることが指摘されているわけであります。
私の
選挙区であります山梨県は、昨年三月一日に南部町、あるいは四月一日、片仮名で話題になりました南アルプス市が合併をし、来年の十七年三月には恐らく七〇%以上が町村合併をされるのではなかろうかという、特異な、率先している地域でもあるわけであります。
そこで、山梨県選出国
会議員として、既に合併した地元自治体の現状をお訴えさせていただきながら、特に、合併が進んでいるゆえに直面する新たな課題を踏まえ、地方財政のあり方を中心に、合併の
目的、あるいは当面の方策、今後の見通しなどについて
政府の見解をお尋ねしたいと存じます。
まず合併のことですが、この
平成の大合併の
目的そのものは何にあるのか、いま一度
大臣のお考えをお尋ねしたい。また、あわせて、合併の進捗
状況についてもお伺いをしたいと存じます。