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大出分科員 民主党の
大出彰でございます。よろしくお願いいたします。
きょうは、
質問通告もしておきましたが、いわゆる国士舘大学の留学生寮建設の不可解なところといいますか、正式には住所が神奈川県横浜市青葉区鉄町千七百六十番地の加藤建硝跡地、ここに、簡単に申し上げますと、留学生寮を建てる建設業者がおりまして、留学生の寮が建ち上がったときには国士舘の側が一括借り上げてくれるんだということを言って
地域住民にも
説明をし、さらには、横浜市の建築確認がおりるときにもそういう
説明で実はおりているんですね。
ところが、どうも経過を見てまいりますと、必ずしもそうではなくて、
学校関係者の一部が、横浜市に対してもそういう計画があるんだと認めている
部分があったり、後になってそれがそうではないと否定をしている
部分もありまして、大変不可解なところがございます。新聞報道な
どもされておりますので本来なら私が
質問しなくてもいいのかと思ったんですが、もともとそこに住んでおられる方が
質問しろ、こういうことでございます。
それはなぜかといいますと、一つは、そういうアジアの留学生をお招きするのならばいい施設ではないかと思ったわけですね。そこで、いいではないかと思っていたら、どうも
内容が全然違うのではないか、
学校側が、国士舘大学の留学生を受け入れることもなければ寮として借りることもないと言っているようだとなってきますと、どうなっているんだと住民が騒ぎ始めまして、もともと私のところにお願いに来た方は、この青葉区というところと川崎とのちょうど境目にあるんですね。川崎の方は、日照権違反にはなりませんが日当たりが悪くなるものですから、そちらの住民の方はそちらの住民で、建たない方がいいなと思っておられるわけですね。
それ以外の
方々でも、ある程度、留学生という、学生さん
たちが、アジアの
方々が来るならば、生活環境についても一応納得がいくから構わないと思っていた。ところがそうではないとなると、最終的には一体何が建つんだろうか、そしてどんな人が泊まることになって出入りをするのかということで実は騒ぎになっておりまして、
質問をすることになったわけでございます。
そこで、いろいろ
質問の通告をしておりますが、一番最初に、住民等に配られました、あるいは私がいただきました資料の時系列のものがございますので、横浜市のやりとりのところだけちょっと読ませていただきたいと思います。
「加藤建硝跡地建設計画について」ということで、昨年の十一月二十日に周辺住民として
説明会の開催を
地域の自治会長さんに申し入れたところから始まっております。
十二月七日に業者の方が
説明会を開催したんですね。そのときに、業者さんの代表取締役と建設会社の事務所の者二名と、それから
地元側は八家族、十人ぐらいが集まったということから始まっております。
そして、十二月八日には、この町の自治会長さんの名前で市に対して、「総合的にとても良い
説明会であり、鉄町としても協力を惜しまない」という
内容の文書が市に出されていたんですね。ところが、これはおかしいなということになってきたものですから、後に撤回をいたしているんですが、そういう経過がありました。
そして、少し飛びますが、十二月の十九日になりまして、市の方に国士舘大学の法人事務局長、現在の事務局長でございますが、その方が横浜市役所を訪問いたしまして、建築局の建築相談室の課長補佐という方に、この業者が
地元に
説明されている
内容は事実と異なる旨を
説明したようでございます。これは、横浜市に対して国士舘大学が正式にこう
説明をしたということだと思うんですね。
ここがおかしいんですが、そう
説明をしましたという経過があるんですが、十二月二十五日にまた業者が、今度は横浜市の建築局の建築相談室課長補佐、先ほどの方のところに出かけまして契約書を見せたんだそうです。その契約書は、そこの課長補佐さんがおっしゃっているのは、要するに国士舘大学とその業者との、寮を借り上げます、そういう契約書だと思いますが、その契約書を見せて、課長補佐さんの方は何とおっしゃっているかというと、「全部を見せてもらえなかったが、法人の理事長印が押してある契約書があり、建築終了後、
学校が一括して借り受ける予定の契約
内容が書かれていた。」というんですね。それ自体をいただいたわけじゃないんですね。見せてもらったというんですね、後にその業者はそういう証明書を見せたみたいなことを否定しているようでございますが。
それだけで済むならば、大学はそういう留学生を受け入れる施設を借り受けないと言っているわけですから、本当ならここで建築確認がおりるはずはないんです。
ところが、ここで、不可解なんですが、大学院のもとの、おやめになった事務長という方に横浜市が電話確認をしているんですね。電話確認をしたところ、「同様の趣旨の事を聞いた。」ともとの事務局長さんがおっしゃったということなんですね。そこで、「この
内容が異なるという、明確な証明が出来ない限り、」先ほどの課長補佐さんでしょうけれ
ども、「
審査終了通知は発行する。」ということを言っていたわけですね。現実に矛盾があるにもかかわらず、十二月の二十六日の日に市の方から
審査終了通知書が交付されたんですね。そして最終的に、ことしになったら、一月二十八日に建築工事はもうスタートしている、こういう段階なんです。
非常におかしな話だなという一番のところは、横浜市とのやりとりの中で、十二月二十五日の段階で、当大学の事務長さんが十九日の段階で既にそういう計画がないと言っているのに横浜市の側は建築確認までおろすようなことになっているという、この間の不可解なところが実はございます。
この辺について、結論的には決まっているんですね、横浜市の建築確認の問題ですから。しかしながら、国士舘大学ということで、全く内部の方が一人でやっておられることであれば、これは事故ということになるんでしょうかね。ところが、どうもそうではない。二転三転、時系列的に見ますとおかしなところがございますので、この点ついて、当然横浜市も、あるいは文科省の方も事実
関係を調べるようにということ、報道されておりますが、事実
関係を調べてしかるべき対応をとっていただくというのが最終的な結論でございます。
そこで、まず最初に、文科省と住民のやりとりが、時系列的に言ってどんなことがあったのか、ちょっと教えていただきたいんですが。