○杉浦
委員 自由民主党の杉浦正健でございます。
私は、自由民主党及び
公明党を代表いたしまして、ただいま
議題となっております
平成十六年度
予算三案につきまして、賛成の討論を行います。
昨年十一月に行われました総選挙におきまして改めて
国民の信任をいただいた
小泉内閣のもと、
政府は、構造
改革なくして日本の
再生と発展はないというこれまでの方針を堅持し、活力ある
経済社会の実現を目指し、規制、金融、税制及び歳出の各分野にわたる構造
改革を進めてまいりました。
危機的
状況にある我が国
財政の
改革については、
財政規律を引き続き維持し、子供や孫の世代に責任を持てる
財政を確立するとともに、限られた資源を真に必要な分野、
施策に適切に配分することが求められているところでございますが、
平成十六年度
予算の
編成に当たっては、このような理念のもと、引き続き
改革路線を堅持し、一般会計歳出及び一般歳出について、実質的に前年度の水準以下に抑制する一方、
予算の内容については、大胆なめり張りをつけることにより、重点的、効率的な
予算配分を図る努力の跡が顕著に認められるところであります。
以下、賛成する理由を若干敷衍いたしますと、第一は、本
予算が、歳出の質の改善に努め、例えば科学技術や治安対策など、活力ある
社会、
経済の実現や
国民の安心の確保につながる分野に重点的に配分したほか、各分野においても真に必要な
施策への絞り込みを行うなど、めり張りのきいた
予算配分を行っている点でございます。
例えば、科学技術の分野におきましては、
経済活性化のためのみらい創造プロジェクトを大幅に拡充したほか、
公共事業については、大都市圏拠点空港、三大都市圏環状道路等の
予算を伸ばすなど、
経済活性化につながる事業への重点配分を行っております。また、治安対策については、警察官など関係職員の大幅な増員、刑務所等の収容定員増への積極的な
対応など、
国民の安心の確保に向けた取り組みを行っております。
第二は、我が国
財政が極めて厳しい
状況にある中、歳出の
合理化、
効率化を進め、持続可能な
財政構造の構築を図っている点でございます。
本
予算の
編成においては、国と地方の
改革、
年金改革などの重要課題に着実に取り組むとともに、
予算編成過程について、モデル事業や政策群といった手法の導入、
予算執行調査の拡充を行ったほか、特別会計については、すべての特別会計を対象として幅広い見地から
検討を行い、事務事業の見直し等を進めております。
本
予算においては、このような
改革努力の結果、国債発行額を極力抑制しており、また、国、地方を通じた基礎的
財政収支は改善が見込まれるなど、
小泉内閣の目指す二〇一〇年代初頭のプライマリーバランスの回復に向けた
一つの足がかりをつくることができたのではないかと
考えられます。このように、
財政規律の維持に努めている点は、積極的に評価できるものであります。
以上、本
予算に賛成する理由を申し述べました。
平成十六年度
予算は、今後の我が国の発展、
国民生活の安心の確保に向けてまことに重要なものであり、ここに重ねて賛成の意を表し、ぜひともその一日も早い成立を期しつつ、私の賛成討論といたします。
なお、共産党から提出された組み替え要求については、見解を異にするものであり、反対の意を表します。
以上です。(拍手)