○長妻
委員 ちょっと私にはさっぱりその分ける区分がわかりませんけれども、見合いでいろいろ、交渉の中で分けているということであれば、本当に、常識的に
考えて、これは掛金はおかしいというものはやめる、あるいは、こういう費用はもう要らないというものはやめるということがあってしかるべきだ。本当に
年金の不信がますます高まってしまうというふうに懸念をいたします。
そしてもう
一つ、最後にちょっとつけ加えますと、公用車、車ですね、これは十三ページ、そして、社会保険庁職員の外国旅費、十四ページにございますけれども、これらも
国民年金の掛金、厚生
年金の掛金、
健康保険の掛金が充てられている。
社会保険庁が持つ乗用車が二百五十一台、これも厚生
年金、健保の掛金、
国民年金の掛金で購入された。その中には幹部用の黒塗りの車もある。うち四十七人には専用運転手がついている。
そして、
平成十四年度一年間で、社会保険庁職員の外国旅費は二千百十二万円、これも厚生
年金、健保の掛金が充てられた。
平成十六年度、来年度の予算には二千七百万円の社会保険庁職員の外国旅費が入っておりますけれども、そのうち、厚生
年金で充てられるのが二千百万円ある。こういうものも見直さなければならないのではないか。
この車は、
国民年金の掛金で
平成十二年に購入をされた車でございます、
国民年金の掛金で。(写真を示す)これは厚生
年金と健保の掛金で
平成十二年に購入された、いい車だと思いますが、車でございますけれども、こういうことを続けていると、本当にこれは不信が高まって、今、
国民年金お支払い対象者の四割近くの方がお支払いいただいていないということも聞いておりまして、ぜひこれはきちっと措置をしていただきたい。
十五ページをごらんいただきますと、どれだけ年々掛金がそういう事務費に流用されているのかというのを示した表でございますが、十五ページが厚生保険特別会計、十六ページが
国民年金でございますけれども、これは
平成九年度までは全部税金で賄う、こういうことだったんですね。
平成十年度から掛金を入れていいよ、ただし六年間の限定措置ですよと、財構法によって。
ということは、国会が何もしなければ、ことしの四月からはまた税金に戻るんです。ところが、先週、
財務省が法律を出してきまして、その法律で、
平成十六年もまた掛金が流用できる、こういう法案を出してきたということで、私はもうとんでもない話だというふうに思うわけでございます。
例えば、
平成十年度から見ていただきますと、
年金勘定より受け付けの業務取扱費、これもふえているわけであります。施設整備費は、いろいろ批判もあり、これは減っているんだと思いますが、いずれにしても、国庫負担の割合を見ていただきますと、厚生保険特別会計では、国庫負担の絶対額が
平成十年から十六年度当初予算、わずかながら減っている。
国民年金に至っては、十六ページでございますが、
平成十年度から国庫負担が、初めが一千二百九十億円ぐらいあったのが七百億円にまで減っている。どんどん掛金が使われている。
歯どめがかからないんじゃないか。また
平成十六年度やる。こういうことになっておりまして、私は、厚生
年金の掛金や
国民年金の掛金は
年金支払いのためだけに使ってほしい、こういうことが
国民の皆さんの本当に切なる願いだと思います。
そして、私、
財務省の
やり方にもちょっと疑義があるのでございますが、我々
国会議員に政府が配る、十八ページにございますけれども、こういう、皆様持っておられると思いますけれども、一月に、多分、全
国会議員に配る、どういう閣法が通常国会で出てくるのか、こういう冊子がございまして、これは民主党でも民主党の
議員が集まって、ことしの一月二十日に
説明を受けました。
その資料が十九ページでございますけれども、
財務省の、例の
平成十六年一年間だけ掛金を流用できる、私は
年金掛金ピンはね継続法だと言っているんですけれども、この法律、四角で囲んでおります、私が。十九ページ。
ここに、
年金のネの字も出てこないんですね。これ、わからないんですよ、
年金のネの字も。公債の発行の特例等に関する法律案で、右の
説明で、「公債発行の特例措置等を定める。」ということだけで、ほかの配付資料もこれと似たようなものを配られているケースもあるということで、
年金のネの字も出てこない。これじゃ、我々
国会議員、わからないじゃないですか、何にも。
何で、そんな
年金の掛金を流用する非常に重要な、今こういう御時世ですから、重要な法案をここに省くんですか。これは訂正してください。訂正して、また全
議員に訂正版を配ってくださいよ、これ。