○中津川
委員 外資には、間接的ながら、やりませんよという意味だとよく解釈しますが、私、ここで
一つ、
大臣、
認識しているか、あるいは
委員の皆さん、こういう問題を
認識しているか、ちょっと警告の意味で申し上げておきたいことがあるんです。
今、シティバンクとか新生銀行とか、外資の銀行がどんどん来ている。そこで、プライベートバンキングといって、個人のお金持ち、たくさんいますから、五千万から十億ぐらいまでの。資産を管理すると言って来るわけですよ、ふやしますよと。銀行という名前がつくと、
日本人というのは安心するんですよ。メリルリンチなんか、これは撤退しましたけれども、証券会社というとちょっとうさん臭いんじゃないかということで、
日本人はそんな気持ちがあるかもしれない。
それで、この個人資産の運用で、今、為替差損がすごいでしょう。デリバティブとか、事前によく説明しないで、今物すごい損をしている、五億預けて四億八千万なくなっちゃったとか。皆さんのところなんか、そういう相談来ないですか。今、私、そういうようなものが社会問題にならなきゃいいなと思っているんですよ。これはしっかり
金融庁も、そういう事態を把握してください。強引ですから、商売のプロですから。今、リレーションバンクと言っていますけれども、プライベートバンキング、おじいちゃん、おばあちゃん、みんな言ってくるわけですよ。物すごい損をしている、事件が出ている。これを
一つ警告しておきます。
もっと短くやるんでしたが、きょうは、歯科医師連盟不正事件について、こっちがメーンでありますので、参りたいと思います。
今月二日、ちょうど二週間前ですが、全国の歯科医師約六万四千人が加入します社団法人
日本歯科医師会、日歯ですね、政治団体であります
日本歯科医師連盟、日歯連が政治資金を不正に処理している疑いが浮上しまして、東京地検特捜部が政治資金規正法違反容疑で、東京・千代田区の日歯連事務所や日歯連の代表を務める臼田貞夫日歯会長の自宅三鷹、及び会計責任者である、内田裕丈さんというんですか、常務
理事の自宅、これは大田区、
関係箇所を捜索しました。
具体的には、二〇〇一年と二〇〇二年の収支報告の中の、歯科医師出身である吉田幸弘前衆議院議員、当時は衆議院議員でありまして、寄附について、吉田議員の政治資金管理団体である幸進会や吉田議員が支部長を務めていた自民党愛知県衆議院比例区第四支部ですね、収支報告書と記載が食い違っているという容疑、これが内容だそうです。報道によります。
まず、二〇〇一年の五月に、党支部の収支報告には、日歯連から一千万円の寄附を受けたことになっていますが、日歯連の方には記載がない。同年八月には、日歯連の報告書にある三千万円の幸進会への寄附が幸進会の方には記載がない。そして、翌二〇〇二年五月と八月には、逆に、幸進会の収支報告書にはそれぞれ五百万ずつ日歯連から寄附を受けたとの記載があるにもかかわらず、日歯連側には記載がない。以上四件、五千万円について食い違っているというわけであります。
先週十二日の予算
委員会で、佐々木
委員の
質疑でも取り上げられた問題ですが、皆さん御存じのように、日歯連というのは自民党の大スポンサーですよ。二〇〇二年の政治資金収支報告書によりますと、国民政治協会へは四億六千三百万円で断トツ。あの例の
日本医師連盟、二億三千三百五十万円ですから、倍ですよね。
ですから、日歯連と、これは今、吉田議員の、今回残念ながら落選されておりますが、一政治家との間でのお金のやりとりの問題ではなく、実はもっと根が深い背景があるのではないか、大物政治家が絡んでいるんではないかと言われているわけであります。私も、日歯連というか、日歯と自民党とのつながり、今まで決して表に出なかったこの両者のやみの歴史といいますか、ここでやはりはっきりさせることは政治不信の払拭に必要だと思い、今回、党を代表して質問をさせていただいているわけであります。
今、検察が捜査中でもあり、よくこういう場合ですと、答弁する方は、今捜査中でありますのでとか、国会の
質疑にはなじまないというようなことがあると思いますが、国会は、これは最高機関ですから、この役割がありますから、ぜひ誠意ある明確な答えを国民にひとつ聞かせてもらいたいと思います。
まず、私、申し上げたいんですが、皆さんたち、今、現場の歯医者さんがどんな
状況で、どんな思いで働いて、今回の事件をどう思っているかというのを御存じかなと思うんですよ。
それで、私の地元は東京・江戸川なんですが、何人かの歯科医師の友人にお話を聞きました。参考になりますので、これはある種の象徴的な話だと思いますので、ちょっとお話をさせてもらいます。
その方は、スタッフ全部で三人、どこにでもある一般的な歯医者さんです。経営は本当に大変みたい。橋本
内閣のころ、医療費の自己負担比率が一割から二割に上がりました。そのとき厚生
大臣は
小泉さんなんですよ。そのあおりで、今まで月に二百四十件くらいあった診療件数が二百件に減ってしまった。次に、
小泉政権になってから、自己負担率が二割から三割に上がりましたよね。これはみんな
小泉さんが絡んでいる。二百件が百六十件になった。そして、ついには百三十件まで落ち込んだというんですね、これ。ピークの半減。平均的には百八十件から二百件ぐらいが経営のラインだそうなんですが、本当に経営危機になってしまった。大変プレッシャーになって、何かそのころを今思い出すと、随分酒を飲んでいたなというふうに思うんですね。この方は、本当に患者を大切にして、研究熱心でまじめで、いや、経営センスもあります。私が見てそう思っております。
世間一般に歯科医というと、高収入の代名詞みたいに思われて、何か、豪邸に住んで、外車に乗って、海外にも行って、別荘を持つというイメージがありますが、実際は、開院するのに膨大な初期投資がかかって、駅前の一等地に自前の医院を持つための賃貸料とか高価な医療器具の購入とか人件費なんかで、本当に借金漬けなんですよね。だから、それで不安定な診療収入でやっているわけですから、零細
企業だなというふうに私は思いました。
ところが、最近は、どうも様子が変わってきたと言うんですよ。診療件数がふえてきたと言うんですよ。景気がよくなったのかなと、
小泉さんが言ったから、あれと思って、私、現場を大事にするものですから、そう思ったら、違うんですって。
今まで診療代が値上げになったために歯医者に行くのを我慢していた患者さんが、症状が悪化してどうしようもなくなってリターンしてきたと言うんですよ。だから、こんなにはれちゃって、何人も切ったのがいると。だから、時間がたてば、当然症状は進んで費用もかかるということでありますね。
先ほどの診療件数の話でまた言うと、
経済が悪いという、これも私は現場で感じたんです。最初の二百四十件の場合、国保が百三十件、社保が百十件くらいの内訳だったのが、百六十件のころは、国保が百十件、それから社保が五十件だったそうです。だから、ほとんど社保が減少しているということですね。やっぱり不況が深刻だということが、私、まさか、この歯科医の問題を現場で調べていて、ここにも
経済の
影響があるんだということを改めて知ったわけであります。
昔懐かしい今治水が、ある薬局では売れたといって、奥から引っ張り出して、一日三本売れたことがあると言っていました。だから、歯医者さんも、皆さん本当に、内科だったらやっぱりお医者さんにはすぐ行かなきゃいけないけれども、歯医者さんは命にそんなに
関係ないから我慢する、こんなようなことだったんですね。
いろいろ長いお話をしてきました。こういった経営をしている歯医者さんが大多数である中で、これからが大事なんです、毎年莫大な献金を政界にし続けている日歯の体質が、良識あるまじめな歯医者さんの間で今非常に問題になっている。ここなんですよ。
日歯は自民党ばっかり向いていて、自分たちが生活不安を考えながらも一生懸命医療をやっているのに、日歯への会費、年間、もう何万、何十万になる。そのお金が一握りの幹部によって非常に不透明な使われ方をしていると現場の歯科医師は怒っていますよ。
今回、臼田会長、内田常務
理事、問題になっていますが、多分こういう現場を知らないと思うんですよ。現場を知っていたら、そんなことしませんよ。こんなカウントのつけ方はしていない。権力者にすり寄るばかりで、患者の方を向いていない。
そこで、伺いたいのは、
小泉政権、今申し上げたように、こういう実態というのを、日ごろ改革改革と言っておりますが、厚生
大臣、知っていらっしゃるのかなと。もう
一つ今質問しますので、これは後でまたまとめて答えてください。
そこで、実は、先週の予算
委員会で、日歯に関する
小泉総理の答弁はちょっと
認識がおかしい、こう思います。
総理は、自民党と日歯の癒着を正さないで何が改革かという質問に対して、それは、歯科医師会の先生方は自民党を応援する人もいるでしょう、中には共産党、これは、共産党の議員さんが質問しましたから、そう言ったのかもわかりません。応援している人もいるでしょう、それの実態を私ども調べようがないんですよ、個人の自由だから、全部が、歯科医師会の会員が全部自民党を応援しているとは私は思っていませんねとはっきりと答弁しました。
確かに、歯科医個人の応援している政党はそれぞれですよ。しかし、自動的に組織として自民党の応援団となっているんじゃないですか。歯科医個人個人の意思を無視されて、何億という金を自民党に献金しているじゃないですか。いかがですか、これは。二つ答えてください。こちらの方は
福田官房長官。